ビクトリア GC
Victoria Golf Club
コースデータ
所在地 オーストラリア、ビクトリア州
コース長 6866ヤード パー72
コースレート 74.0
プレー日 2014年2月28日
設計者 オスカー・ダンマン、ウィリアム・ミーダー
オープン 1927年
キャディ 不明
ゴルフカート 台数に限りあり(FW乗り入れ可)
評価
総合評価
5.10
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
6
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
5
満足度
6


クラブハウスからの景観

メルボルンサンベルト地帯に位置する名門コース。密集している林がタイトなフェアウェイ両側に並び、深いフェアウェイバンカーも適所に配され、ティショットを曲げると好スコアーに結びつかない。グリーンは小さく深いバンカーにガードされ、しかも硬くてとても速いので、アプローチの正確性とスピン・コントロールとパットの技量も要求される。アウトの9ホールはそれほど変化がなく単調なホールが多いが、インの9ホールは一転して戦略性が高い素晴らしいホールが続く。超高速グリーンも好感できる。11番から16番ホールがタフでこれらのホールをどう攻略するかが好スコアーに影響する。

スコアカード
 
1番 パー4 254ヤード

1番 パー4 254ヤード(2)

1番 パー4 254ヤード(1)
ワンオン可能なストレートのとても短いミドル。190ヤードでフェアウェイバンカーは超える。グリーン左右は深いバンカーでガードされていて、このどちらかのバンカーにティショットで捕まる可能性が高い。グリーンは強く受けている。
 
4番 パー3 179ヤード

4番 パー3 179ヤード(2)

4番 パー3 179ヤード(1)
少し打ち上げのバンカー越えのショート。グリーン両サイドにもバンカーが配され特に左のバンカーは深いので避けたい。強い受けグリーン。
 
7番 パー3 180ヤード

7番 パー3 180ヤード(2)

7番 パー3 180ヤード(1)
砂地越えのショート。グリーンは横長の砲台グリーンで右傾斜。グリーン手前から右サイドは深いバンカーでガードされている。
 
9番 パー5 611ヤード
やや左ドッグレッグの長いロング。ティショット、セカンドともに打ち上げ。自然のゴムの木立といくつものバンカーがファアウェイ両サイドに立ちはだかるのでティショット、セカンドとも距離だけでなく正確性も要求される。グリーンは大きく四方をバンカーに囲まれている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホールに選ばれている。(真ん中の写真は公式HPから借用)
 

9番 パー5 611ヤード(2)

上空から望む10番ホール 

9番 パー5 611ヤード(1)
 
10番 パー4 381ヤード

後方から望む10番ホール

10番 パー4 381ヤード
やや左ドッグレッグのミドル。ティショットはコーナーのバンカーに入れないように注意。グリーンは砲台で右にはバンカーが配されている。グリーンは右傾斜しながら受けている。(右の2つの写真は公式HPから借用)
 
11番 パー4 405ヤード

1番 パー4 254ヤード(2)

1番 パー4 254ヤード(1)
右ドッグレッグのミドル。ティショットは右から迫ってくる林が効いてくる。セカンドは緩やかな打ちあげ。(右の2つの写真は公式HPから借用)
 
12番 パー4 427ヤード
右ドッグレッグのミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろしになり、右フェアウェイバンカー越えには270ヤードのキャリーが必要。セカンドもやや打ち下ろし。グリーン左にバンカーが配され、グリーンは砲台で左傾斜。
 

12番 パー4 427ヤード(3)

12番 パー4 427ヤード(2)

12番 パー4 427ヤード(1)
 
13番 パー4 429ヤード

13番 パー4 429ヤード(2)

13番 パー4 429ヤード(1)
ストレートの難ホール。セカンドはやや打ち下ろし。砲台グリーンの左右はバンカーでガードされている。
 
14番 パー3 155ヤード

グリーンから望む14番ホール

14番 パー3 155ヤード
砂地越えで少し打ち上げのトリッキーなショート。グリーンは5つのバンカーで囲まれている。距離は長くないが、ティショットでグリーンを捉えなければ、パーセーブがとても難しいホール。
 
15番 パー4 316ヤード
やや左ドッグレッグのとても短いミドル。ロングヒッターは1オン可能だか、ティショットが飛べば飛ぶほど落とし所が狭くなる。右サイドは林があり、左サイドはグリーンまでバンカーが連座して、これらに入れるとバーディーどころかパーセーブも難しくなる。グリーン・オーバーは禁物で、そこからはピンまで下りの急傾斜なので寄せにくい。ティショットでドライバーから6番アイアンまで幅広い選択肢があるホール。(右端の写真は公式HPから借用)
 

後方上空から望む15番ホール

15番 パー4 316ヤード(2)

15番 パー4 316ヤード(1)
 
17番 パー5 601ヤード
右ドッグレッグの長いロング。ティショットはやや打ち下ろしになり、右には川、左にはバンカーが配されている。そのバンカーの右にティショットを打ちたい。セカンドはフェウェイの左右に砂地が続き、フェアウェイ左サイドに打つと次打でグリーンが狙いやすい。グリーンは横長でその左と奥はバンカーでガードされている。
 

17番 パー5 601ヤード(3)

17番 パー5 601ヤード(2)

17番 パー5 601ヤード(1)
 
余談

メルボルン市内より車で35分。メートル表示なのでヤードに換算した。ビジターはメンバー同伴が必要だが、州以外か海外のビジターは、所属クラブの推薦状があればプレーできる。

ゴルフダイジェスト誌で2014年度オーストラリアベストコースの第11位に選ばれている。

プレー11日前に女子オーストラリアン・オープンが開催され、優勝者は地元のカリー・ウェブだった。過去に2002年にオーストラリアン・オープン、2010年、11年にはオーストラリアン・マスターズなど大きな大会が開催されている。



歴史を感じるクラブハウス内

ジャケット着用のレストラン


レストラン

ランチ


ランチ


1954年当時クラブのメンバーであったダグラス・ベヒリが全英アマチュアゴルフ選手権で優勝し、同じくクラブメンバーであったピーター・トムソンは初めて全英オープンゴルフで優勝を果たし(ピーターはその後同大会で4回優勝)、このクラブを世界的な地位にした。近年では同じくメンバーの、ジェフ・オギルビーが2006年全米オープンで優勝をしている。

サンベルト地帯とはメルボルン南75km圏内で、モーリントン半島の付け根から突端へと広がる砂丘地帯。海が近く土壌が砂地のため水はけがとても良いのでメンテの素晴らしいゴルフ場が多い。絶好の自然条件を活かして古くからゴルフ場開発が進み、歴史ある名門コースの多くがこのエリア内にある。とりわけロイヤルメルボルンGCキングストンヒースGCメトロポリタンGC、ビクトリアGC、コモンウェルスGC、ヤラヤラGCハンティングデールGCの7コースは古くから7シスターズとして愛され、どのコースも世界的な評価を得ている。



パークビューホテル

パークビューホテル


屋上のジャグジーバスからの景観


プレー前日にメルボルン・パークビューホテルに泊まった。中心街から少し離れていて静か。サンドベルト地帯のゴルフ場に行くには便利なホテルだ。