バリー・バニオン ゴルフクラブ、オールドコース
Ballybunion Golf Club (Old Course)

コースデータ
所在地 アイルランド、ケリー
コース長 6802ヤード パー71
コースレート 72.0
プレー日 2016年7月27日
設計者 ライオネル・ヒューソン、トム・シンプソン
  モリー・グレー
オープン 1905年
キャディ あり
ゴルフカート なし
評価
総合評価
5.50
コースレイアウト
6
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
6
満足度
6

高低差のある本物のリンクスコース。オールドとカシェンコースがあり、このオールドコースは世界で最も自然に近いコースと言われている。自然とデューン(砂丘)を見事に調和させた野性味あふれるコースで、他のリンクスコースよりデユーンに高さがある。4番、5番、11番、18番はプレーを終えたばかりのその前のホールのグリーン越えのティショットになる。一つ一つのホールの趣が違い、2番、7番、11番など世界的に評価されているホールを始め、全てのホールが印象深い。15番ホールからの上り3ホールは高低差のあるドッグレッグホールが続きダイナミックなフィニッシュになる。



2番グリーンと海

3番グリーンからの景観


7番ホールからの景観

13番ティの景観

18番ティの景観

1893年に12ホールで設立されたが、5年後に経営が破綻した。1906年にアイルランの著名なゴルフジャーナリスト、ヒューソン設計の9ホールの新しいコースが再出発し、1926年に18ホールに拡張された。1937年にアイランド・オープンが開催されることになり、その前にシンプソン&グーレイが大改造を施した。それ以降は今日までほとんど変わっていない。

スコアカード

 
2番 パー4 437ヤード

右ドッグレッグの打ち上げ。ティショットはフェアウェイ左半分に打つと、セカンドでピンが見える。右サイドに飛ぶと前方の大きなマウンドがスタイミー(邪魔)になり、グリーン面が見えない。ただグリーン左サイドには3つのフェアウェイバンカーが待ち構えている。グリーン手前のラフは深く、グリーン右手前はバンカーでガードされている。強い受けグリーン。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

2番 パー4 437ヤード(3)

2番 パー4 437ヤード(2)

2番 パー4 437ヤード(1)
 
3番 パー3 215ヤード

3番 パー3 215ヤード(2)

3番 パー3 215ヤード(1)

距離のあるショート。グリーンは右に1つ、左に2つのポットバンカーでガードされている。グリーンは縦に細長く、受けている。

 
5番 パー5 550ヤード

左ドッグレッグ。ティショットはプレーを終えたばかりの4番グリーン越えで、左右にあるポットバンカーが効いてくる。セカンドはブラインドショットになり、フェアウェイ右に2つのバンカーがあるので、左サイド狙いが良い。グリーンの奥行きは32ヤードある。

 

5番 パー5 550ヤード(3)

5番 パー5 550ヤード(2)

5番 パー5 550ヤード(1)
 
6番 パー3 383ヤード

前方に海が広がり、緩やかに打ち下ろしていく急な左ドッグレッグ。グリーンの右は深いラフ、グリーン右手前にOBゾーンがある。縦長の砲台グリーンで、奥行きはあまりなく、左右に外すと寄せるのが難しい。セカンドの正確性が要求されるホール。

 

6番 パー3 383ヤード(3)

6番 パー3 383ヤード(2)

6番 パー3 383ヤード(1)
 
7番 パー4 421ヤード

右の海岸線に沿って伸びるストレートホール。グリーンの右は海に面した絶壁でOBゾーンとなっている。左から奥はデューンに囲まれている。砲台の受けグリーンで、見かけ以上に砲台が強い。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

7番 パー4 421ヤード(3)

7番 パー4 421ヤード(2)

7番 パー4 421ヤード(1)
 
8番 パー3 155ヤード

8番 パー3 155ヤード(2)

8番 パー3 155ヤード(1)

やや打ち下ろしの短いショート。グリーンは3つのバンカーでガードされ、アンジュレーションが強い。

 
9番 パー4 457ヤード

9番 パー4 457ヤード(2)

9番 パー4 457ヤード(1)

タフな右ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、セカンドは軽い打ち上げ。グリーン手前はえぐれていて、グリーンは奥行きが46ヤードと縦に細長い。セカンドの正確性が重要なホール。

 
10番 パー4 350ヤード

10番 パー4 350ヤード(2)

10番 パー4 350ヤード(1)

右ドッグレッグの短いミドル。セカンド地点から海が見える。グリーン・オーバーはすぐOBになり、右はデューン、左は下りのスロープでガードされている。

 
11番 パー4 467ヤード

右の海岸線と平行に走る、ほぼストレートホール。崖の上のティグランドからの緩やかな打ち下ろしで、右の海岸線はOBになる。ティショットの飛距離に応じて、フェアウェイには3つの段がある。グリーン手前の左右に小高いデユーンが迫り、開口が絞られてくる。セカンドでグリーンに届かなければそのデユーンのラフに捕まるリスクが高く、そこからの寄せは大変難しい。グリーンは少し砲台で、右は深いラフでガードされている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

11番 パー4 467ヤード(3)

11番 パー4 467ヤード(2)

11番 パー4 467ヤード(1)
 
12番 パー3 209ヤード

12番 パー3 209ヤード(2)

12番 パー3 209ヤード(1)

打ち上げの難ホール。グリーンは右から左に急傾斜。グリーン手前のフェアウェイ(エプロン) も左傾斜なので、グリーン右エッジ狙いが良い。

 
14番 パー3 134ヤード

14番 パー3 134ヤード

少し打ち上げの短いショート。縦に細長いグリーンはデューンに囲まれている。受けグリーン。

 
15番 パー3 208ヤード

15番 パー3 208ヤード(2)

15番 パー3 208ヤード(1)

デューンの谷越え、打ち下ろしの、海に向かって打つショート。砲台グリーンの周りは4つのバンカーでガードされている。段差のある2段グリーン。

 
16番 パー5 509ヤード

16番 パー5 509ヤード(1)

左に直角に曲がるホール。ティショットは聳え立つデューン越え。セカンドは打ち上げになりデューンの谷間のフェアウェイに打っていく。砲台の受けグリーンで右に1つのポットバンカーが配されている。


グリーンから望む16番ホール

16番 パー5 509ヤード(2)

16番 パー5 509ヤード(1)
 
17番 パー4 408ヤード

17番 パー4 408ヤード(2)

17番 パー4 408ヤード(1)

打ち下ろしの強い左ドッグレッグ。ティショットはデューン越えで、セカンドは緩やかな打ち下ろし。グリーン左に1つのポットバンカーがあり、右から奥はデューンのラフで囲まれている。

 
18番 パー4 408ヤード

強い左ドッグレッグの打ち上げ。ティショットは265ヤード先のフェアウェイ中央にあり大きなバンカーに注意。セカンドは打ち上げのブライドショットになる。グリーンの横幅は15ヤードしかなく、左サイドはデューンの深いラフでガードされているので、セカンドの正確性がこのホールも要求される。

 

18番 パー4 408ヤード(3)

18番 パー4 408ヤード(2)

18番 パー4 408ヤード(1)
 
余談
ケリー空港から車で50分、トラリーから車で40分、バリー・ブニオンから車で5分。1番ホールの右は墓地でコース内に食い込んできている。昔は使い道のない海辺のデューン(砂丘)を墓場にしていた。この習慣はスコットランドも同様のようだ。

街にあるコースのシンボル

1番ホールの墓


キャディ

レストラン

ランチ

ゴルフマガジン社の2015年度世界ベスト100選の第17位に選ばれている。
トップ100ゴルフコース・オブ・ザ・ワールド(top100golfcourses.com)の2016年度アイルランド(北アイルランドを除く)のベストコース第1位に選ばれている。全英(アイルランドも含む)では第7位。2008年度の統計ではイギリス諸島全体(アイルランドも含む)では2752コースあり、その内アイルランドにはおよそ430コースある



Seashore B&B

Seashore B&B

Seashore B&B


Daroka

Daroka

Daroka

プレー前日宿泊したゴルフ場すぐ近くのSeashore B&Bは快適に過ごせた。1日でバリー・ブニオンの2コースをプレーして、夕食はバリーブニオンにあるDaroka に行った。