トランプ・インターナショナル GL
Trump International Golf Links

コースデータ
所在地 スコットランド、アバディーン
コース長 7428ヤード パー72
コースレート 77.4
プレー日 2014年7月30日、2015年7月26日
設計者 マー ティン・ホートリー
オープン 2012年
キャディ あり(要事前予約)
ゴルフカート なし
評価
総合評価
5.45
コースレイアウト
5
難易度
7
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
6
満足度
6

近代的なリンクスコース。3つのゴルフ場ができるほどの雄大な砂丘(デューン)地帯に18ホールだけを造成している。各ホールの両サイドがデューンになり、そのデューンを縫うように18ホールがひとつながりになっている。コースは長くてとても難しいが、今回プレーした6600ヤードの青ティ、あるいは6300ヤードの白ティからのプレーは強風時でない限りはそこまで難しくない。100個近く点在するバンカーが厄介。7000ヤードの金ティ、7400ヤードの黒ティからのプレーはとてつもなく難しいコースに豹変してトッププロでさえスコアーをまとめるのは大変だと感じるであろう。ただ、距離の長さと難しさは別にして、劇的なホールが次々と目前に現れ、感動することは間違いない。広大な敷地のためコース内の大部分の自然が手つかずに残されているので、プレーの最中に自然との一体感を覚える。プレー後に巻物を広げるように18ホールを思いだすことができるであろう。特に4つのパー3はとても印象的。



2番ホールの景観

6番ティからの景観

11番ティからの景観


12番グリーンの景観


14番ティからの景観

18番ティからの景観

スコアカード
 
3番 パー3 205ヤード

前方に北海が広がる、デューン越えのとてもきれいなショート。グリーン横長に見える。右手前はバンカーとデューン、左奥は白い砂の海岸線に向かって下っている。

 

横から見る3番グリーン

3番 パー3 205ヤード(2)

3番 パー3 205ヤード(1)
 
4番 パー5 563ヤード

4番 パー5 563ヤード(1)
やや右ドッグレッグの砂丘に囲まれた雄大なロング。フェアウェイの右に小川が蛇行し、しかもフェアウェイは右傾斜なので、ティショットとセカンドで効いてくる。セカンド、サードショットは打ち上げになる。セカンドの落し所には8個ほどのポットバンカーが幾重にも連なるので、グリーン手前は多くのバンカーが点在するので、100から120ヤード地点の狭い場所に安全に刻むか、バンカーに入るリスクはあるがグリーン近くまで飛ばして行くかの決断に迫られる。グリーンは縦長の強い傾斜の3段グリーンで、上からのパットはとても速い。

グリーンから望む4番ホール

4番 パー5 563ヤード(3)

4番 パー5 563ヤード(2)
 
5番 パー4 386ヤード

5番 パー4 386ヤード(2)

5番 パー4 386ヤード(1)
やや右ドッグレッグのデューンに囲まれたミドル。ロングヒッターは左に1つ、右に2つ配された260から280ヤード先のポットバンカーが効いてくる。グリーンは横長で、中央に尾根が走り左右に下っている。その手前中央部分は比較的大きなバンカーでガードされている。グリーンは縦長の3段で砲台。
 
6番 パー3 183ヤード

6番 パー3 183ヤード(2)

6番 パー3 183ヤード(1)
デューンの谷越えのショート。グリーン左面の一部はブラインドになり見えない。グリーン右は深いバンカーとその右の小川でガードされている。デューンの中にグリーンがあるように見え、グリーンの右手に海が広がるので景観的にも素晴らしい。
 
7番 パー4 281ヤード

やや左ドッグレッグのとても短いミドル。ロングヒッターは1オン可能だが、左右からデューンが迫ってきて落し所が狭いので、ドライバーかアイアンでティショットを打つかの決断に迫られえる。グリーン手前30ヤードと60ヤードに配された右フェアウェイバンカーも効いてくる。強い砲台グリーンなので止まる球で打たないと零れ落ちやすい。

 

7番 パー4 281ヤード(3)

7番 パー4 281ヤード(2)

7番 パー4 281ヤード(1)
 
9番 パー4 470ヤード

左ドッグレッグのとても長いミドル。ティショットは緩やかな打ち上げ。セカンドはグリーン右手前のバンカーと左に2つのバンカーが配されているが、ロングヒッターでないかぎり、パーオンは難しい。グリーンは縦に54ヤードと細長く横幅は15ヤードほどしかないので、ロングヒッターでも、セカンドの距離と正確性が要求されるホール。

 

9番グリーン

9番 パー4 470ヤード(2)

9番 パー4 470ヤード(1)
 
10番 パー5 573ヤード

やや左ドッグレッグのロング。ティショットはデューン越えになり、フェアウェイは広い。セカンドは打ち上げになり、フェアウェイ中央から左サイドに配された2つのバンカーが効いてくる。グリーン手前100ヤードからは更に左に曲がっていて、しかもフェアウェイ幅は極端に狭くなり、その両サイドは背丈のあるデユーンの間を縫うようにグリーンまで取り囲んでいる。グリーンは縦長の3段で砲台。

 

10番 パー5 573ヤード(3)

10番 パー5 573ヤード(2)

10番 パー5 573ヤード(1)
 
11番 パー4 435ヤード

右ドッグレッグでてもて長いミドル。ティショットに距離が必要。グリーンの手前は3つのバンカーでガードされ、右は強い下り傾斜、左と奥にかけてヒースの深いラフが待ち構えている。セカンドは距離と正確性の両方が要求される。このティグランドはコースで一番高いところになる。

 

11番 パー4 435ヤード(3)

11番 パー4 435ヤード(2、白ティから)

11番 パー4 435ヤード(1)
 
13番 パー3 229ヤード

13番 パー3 229ヤード(2)

13番 パー3 229ヤード(1)
谷越えの素晴らしいショート。強い受けグリーンは4つのバンカーとマウンドに囲まれている。
 
14番 パー4 445ヤード

14番 パー4 445ヤード(2)

14番 パー4 445ヤード(1)
やや左ドッグレッグのミドル。ティショットは打ち下ろしでセカンドは緩やかな打ち上げ。フェアウェイからグリーンはデユーンに囲まれていて、まるで楕円形劇場風。グリーンの右にポットバンカーが1つ配されている。
 
16番 パー3 195ヤード

16番 パー3 195ヤード(2)

16番 パー3 195ヤード(1)
グリーン手前と左を7つポットバンカーでガードされているのが印象的なショート。グリーンの右はすぐにデューンになる。グリーンは縦長で砲台。戦略性は高いホール。
 
18番 パー5 651ヤード

初めの400ヤード弱はストレートでそれから緩やかに右ドッグしているとても距離のあるロング。ティグランドからの景観は絵葉書になるぐらいに美しい。ティショットは豪快な打ち下ろしになり、フェアウェイのセンターから右半分に配された4つのポットバンカーと左のポットバンカー、さらに左側の池が効いてくる。フェアウェイは左傾斜しているので、うまく右バンカーを避けても、左のバンカーが効いてくる。セカンドとサードは緩やかな打ち上げになり、セカンドの落し所にいくつかのポットバンカーが点在する。グリーンは強く受けている。このホールだけでもスコットランドのリンクスゴルフの醍醐味が味わえる。

 

18番 パー5 651ヤード(3)

18番 パー5 651ヤード(2)

18番 パー5 651ヤード(1)
 
余談

アバディーン市街地から車で20分。インヴァーネスから車で2時間半、セントアンドリュースから車で2時間。お城風の歴史のある素晴らしい高級ロッジを併設。プレー後に部屋を見せてもらったが、室内の内装、家具、調度品ともに高級感にあふれる。ホテル建設は3、4年後にオープンだと聞く。



レストラン

ヘリポート

このゴルフ場はゴルフマガジン誌の2015年度、世界第48位に選ばれている。
トップ100ゴルフコース・オブ・ザワールド(top100golfcourses.co.uk)の2016年度スコットランドのベスト第10位に、イギリス諸島全体では第20位になっている。2008年度の統計ではイギリス諸島全体では2752コースあり、その内スコットランドにはおよそ580コースある。 

マーティン・ホーとリーは親子3代続く、世界最古の設計事務所、Hawtree Ltd の経営者でイギリス設計業界のサラブレッド。彼のスコットランドの改造コースでは、ミュアフィールド、ロイヤルアバディーンGCカーノスティGL、ウェスタン・ゲイルスGC、ネアンGCなどが有名。



ロッジ

ロッジ

ロッジ

このコースはモダン・リンクスコースの典型で、100年以上か100年近く前の手つかずの海沿いの立地に展開されたゴルフ場をGenuine(正真正銘の)リンクスコースと対比される。スコットランドではすぐ近くに位置する世界100選級の新旧の2つのコースを巡るリンクスの旅がとても面白い。例えばトランプ・インターナショナルGL(新)とロイヤル・アバディーンGC(旧)、同じくスコットランドの北東地方のキャスルスチュアートGL(新)とクルーデンベイGC(旧)、セントアンドリュースではオールドコース(旧)とキングスバーンGL(新)の組み合わせが良い。