葛城ゴルフ倶楽部 山名コース
Katsuragi Golf Club - Yamana Course

コースデータ
所在地静岡県
コース長6960ヤード、パー72
コースレート72.3
プレー日2003年7月23日
設計者井上誠一
オープン1976年
キャディあり
ゴルフカートあり
評価
総合評価
4..00
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
4
Katsuragi Golf Club

36ホールあるが、もう一つの宇刈コースより今回プレーした山名コースの方が戦略性は少し高いそうだ。緩やかな丘陵地にレイアウトされ、各ホール美しい樹林に囲まれている。セカンドショット時に自然の樹木がよく効いていることが多く、フェアウェイ両側のハザードがタイトなので、コースレート以上の難しさを感じた。フェアウェイには適度な起伏があり、かつグリーンも小さいので、いろいろなアイアンショットの技量が試されるコース。2グリーン制。
  
2番 パー4 431ヤード

ティショット時に、2つのルートが選択できる。左右に曲がらない、正確で230ヤードのキャリーがあるドライバーショットが打てたなら、セカンドはウエッジを使えこのホールは簡単になる。しかし本来の右ドックレッグで攻めると、距離が長いだけでなくバンカー等のハザードも絶妙に配置されており、極端に難しくなる。

2番 パー4 431ヤード
2番 パー4 431ヤード
  
3番 パー5  536ヤード

左ドッグレッグで、セカンドショットが異様に難しいのが特徴。ドッグレッグの分岐点でフェアウェイ左側に木々が迫り出していて、その木々を避けるため右側に打つと簡単にフェアウェイ右側の林の中に突き抜けていく。このホールの攻略法はティショットをフェアウェイ右側に打つことと、セカンドショットで無理をしないこと。グリーン背後に見える松と竹の木々のコントラストがとても美しい。

3番 パー5 536ヤード
3番 パー5 536ヤード
  
5番 パー5  524ヤード

打ち上げ、打ち下ろしのパー5。このコースで採用している2グリーンはクリークにより分けられていて、水とグリーンが複雑に絡み合うので、グリーンを狙うには正確無比なショットが要求される。

5番 パー5 524ヤード
5番 パー5 524ヤード
  
12番  パー4 392ヤード

打ち下ろしの軽い左ドッグで距離はさほどないが、クリーク、バンカー等のハザードが絶妙に配置された美しいホール。ホール左側とグリーン手前60~70ヤード地点を横切るクリークがある。

12番 パー4 392ヤード
12番 パー4 392ヤード
  
15番  パー5 544ヤード

逆S字型のホールで、ティショットで右に直角に曲がることと、そのショットを待ち受けている6つのフェアウェイバンカーが印象的。ティショットの落とし所が悪いと、セカンドが大変難しくなる。ホール全体にバンカーが13個も配置されているので、注意が必要。

15番 パー5 544ヤード
15番 パー5 544ヤード
  
16番  パー4 461ヤード

豪快な打ち下ろし。タイトなフェアウェイを少しでもはずせば、ホール左右にある木々の中に打ち込みOBとなる。セカンドショットは距離が残り、しかも左足下がりのライからのショットになり難しいが、小さなグリーンを少しでもオーバーすれば崖でボールが転がり落ち、パーセイブは困難になる。

16番 パー4 461ヤード
16番 パー4 461ヤード
豪快な打ち下ろし
豪快な打ち下ろし
  
17番  パー3 184ヤード

2つの小さなグリーンをクリークが囲んでいる、アイランドグリーンには水だけでなくバンカーも良く効いている見事なショートホール。

17番 パー3 184ヤード
17番 パー3 184ヤード
  
余談

ビジターの予約は可能。何を食べても美味しい昼食バイキングはお薦め。1970年代にヤマハ楽器の当時オーナーの川上氏により創られた。葛城ゴルフ倶楽部と隣接するホテルの葛城北の丸は、贅を尽くしたすばらしい出来栄えになっている。北の丸は、中途半端な木材を一切使用せず、木造建築の極みを追及したこだわりで、ホテルというよりお城そのもの。
今回は宿泊する時間がなくゴルフプレー後に内部を拝見させてもらっただけだが、中に入るとまず感じるのが木肌の温もりで、自然を身近に感じ印象が良かった。
中から眺める日本庭園も美しく、機会があればぜひ泊まってみたいと思うホテル。このホテルは2002年のサッカーワールドカップの期間中の日本代表のベースキャンプホテルとしても有名。

ホテル葛城北の丸ホテル客室中から眺める日本庭園

ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは39位。他の有名な井上誠一設計のコースでは大洗GC龍ヶ崎CC霞ヶ関CC・西コース日光CC那須GC大利根CC浜野GC瀬田GC茨城CC・西コース武蔵CC・豊岡コース武蔵CC・笹井コース鷹之台CCいぶすきGC札幌GC・輪厚コース札幌GC・由仁コース鶴舞CC西宮CC伊勢CC南山CC室蘭GC大原・御宿GCなどがある。ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキング100位以内では、井上誠一設計のコースが最多の17コース選ばれている。2位はロバート・トレントJrの10コース。3位はジャック・ニクラスの7コース、4位は上田治の6コース。海外ではフィリピンのタット・フィリピナスGC、マレーシアのネガラ・スバンGCの設計も手がけている。

日本特有の2グリーン制は、一つのグリーンにはハザードが効いてもう一つには効かないなど、グリーン保護だけのために各ホール戦略性を犠牲にしていることが多く、個人的には2グリーンには反対である。しかし今日2年ぶりに2グリーン制の各ホールでプレーしてみて、このコースのように各グリーンが砲台になると、2グリーンではグリーンは小さくなるため、どちらのグリーンでも、グリーン回りは大きなベント・ワングリーンより難しくなると感じた。しかも井上誠一の見事な設計により、どちらのグリーンもハザードが十分効いており、良いコースデザインの2グリーンの場合、1つのコースで2コース分楽しめる、いわば一粒で二度美味しい見事なデザインだった。