シャンスイ G&CC
Shan Shui Golf & Country Club
コースデータ
所在地マレーシア、サバ州
コース長7266ヤード、パー72
コースレート75.5
プレー日2004年4月10日
設計者ロビー・ネルソン、二ール・ハワース
オープン1997年
キャディなし
ゴルフカートあり (強制、フェアウェイ乗り入れ可)
評価
総合評価
4.55
コースレイアウト
4
難易度
6
グリーンコンディション
3
フェアウェイコンディション
3
造形美、景観
6
満足度
6

 

ジャングルの中にあるという表現がぴったりのゴルフ場。10ホールに池、小川等の水が絡み、グリーン周辺に自然のハザードが多くあるので、戦略性は非常に高い。フェアウェイは自然の起伏があり、リンクススタイルのゴルフコースを彷彿させるが、ジャングルとリンクスが融合したような、なんとも言えないすばらしさがある。また、ワニ、サル、鷲、木ツツキなど数々の野生の動物を鑑賞しながらプレーができる。
 
3番  パー3 182ヤード

3番 パー3 182ヤード(2)

3番 パー3 182ヤード(1)
美しいが非常に難しい池越えのショートホール。小さなグリーンの縦幅もあまりなく、しかも、グリーンショートもオーバーもウォーターハザードなので、高くすぐ止まるボールを打たなければならない。風が強い時は、グリーンを直接狙わずに、唯一水が絡まないグリーン左に打っていく勇気が必要かも。この池には“ワニに要注意”との看板が立ててあったが、実際、プレー中にすぐ近くでワニの子供に遭遇した時は本当にびっくりした。このような大自然でゴルフできることに感謝したい。

4番  パー4 432ヤード

4番 パー4 432ヤード(2)

4番 パー4 432ヤード(1)
やや打ち上げのパー4。ティショットでは、一連のバンカーがフェアウェイ左側をガードしている。グリーンは砲台なのでワンクラブ大き目のクラブでセカンドショットを打つ必要がある。
 
5番  パー5 581ヤード
アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界のベスト500ホールに選ばれている名物ホールのパー5。打ち下ろしのホールなので、ティグランドからホール全体を見渡せ、フェアウェイが左右2つ用意されているのが分かる。軽い右ドッグレッグで、2オンを狙うには、直線的に攻めるために右サイドぎりぎりに位置する小さなフェアウェイを狙う必要があるが、フェアウェイに届かなければ、深いバンカーに捕まるし、フェアウェイ右はブッシュに面しているので、このティショットの難易度は高い。より安全に攻めるには、ティショットをフェアウェイ左側に置き、ブッシュ越えの少し難しいセカンドをこなして、サードショット勝負にすることもできる。
 

5番 パー5 681ヤード(3)

5番 パー5 681ヤード(2)

5番 パー5 681ヤード(1)
 
6番  パー4 429ヤード
フェアウェイがタイトな打ち下ろしのミドルホール。小さなグリーンの周りはハザードに囲まれているので、セカンドショットが極端に難しいが、グリーンとその周りの光景は美しく、とても印象的。グリーン背後に小川が流れていて、ワニが生息していると言われる。
 

グリーンから振り返る6番ホール

6番 パー4 429ヤード(2)

6番 パー4 429ヤード(1)
 
12番  パー4 452ヤード
距離のたっぷりあるパー4。ティショットは緩やかな打ち下ろしになり、セカンドショットは池越えになる。グリーン手前はバンカーと水でガードされているためショートは禁物。
 

グリーンから振り返る12番ホール

12番 パー4 452ヤード(2)

12番 パー4 452ヤード(1)
 
13番  パー5 535ヤード

13番 パー5 535ヤード(2)

13番 パー5 535ヤード(1)
やや左ドッグレッグのロングホール。このパー5もすばらしいデザイン。正確な230ヤードのキャリーボールがあれば、谷越えのショートカットができ、2オンが狙える。その場合はセカンドショットは急な打ち下ろしになり、小川と多くの樹木でガードされている小さなグリーンに向かって打っていく。
 
15番  パー4 419ヤード
フェアウェイが比較的タイトなで美しいパー4。グリーン手前のフェアウェイをクリークが横切りグリーン右に抜けているので、セカンドショットがスライスしすぎればハザードに捕まる。
 

グリーンから振り返る15番ホール

15番 パー4 419ヤード(2)

15番 パー4 419ヤード(1)
 
17番  パー4 423ヤード

17番 パー4 423ヤード(2)

17番 パー4 423ヤード(1)
きつい右ドッグレッグのパー4。フェアウェイ右側に隣接する谷近くにティショットを飛ばせば、セカンドショットが短くなり、グリーンも見えやすい。このグリーン周りもほとんどがハザード。
 
18番  パー4 416ヤード

クラブハウスから望む18番ホール

18番 パー4 416ヤード
すばらしい最終ホールのパー4。セカンドショットではグリーンまでの150ヤードは池越えとなる。池とグリーン、その背後に控えるクラブハウスの景観がとても美しい。
 
余談

コタキナバル空港からタワウ空港まで45分のフライトで、タワウ空港から車で15分。グリーンまでの距離表示杭はグリーンセンターでなくフロントエッジまでの距離なので注意が必要。ゴルフ場オーナーはマレーシアン華僑で、コース名のシャンシュイG&CCのシャンは山、シュイは水と中国語で言う。

ロビン・ネルソン、ニール・ハワース設計の他のアジアでのコースは、インドネシアではバリG&CC、マレーシアではクアラ・ルンプールG&CC、ティアラマラッカG&CC、シンガポールではウォーレンG&CC、中国では世界第2の高地に位置するジェード・ドラゴン・スノーマウンテン(玉龍雪山)GCシリー(西麗)G&CC深圳GCセンチュリー・シービュー(世紀海景)CC、広州仙村国際CC、上海太陽島GC昆山太陽島GCシャーシャン(佘山)国際GCパームビーチ(粽櫚海景)GC海寧尖山(レイクヒル)GC・ドラゴンコース新天鴻名人GR青島華山CCなどがある。