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異なる設計者によって2001年に完成したローワーコース、3年後に追加されたアッパーコースの36ホールあり、どちらもアリゾナを代表する素晴らしいコースである。アッパーコースは標高700メートルに展開するので、半クラブは良く飛ぶ。ローワーコースと比べて、FWはより広く、グリーンが大きい。7550ヤードを越える距離、多くの強制キャリー、難しいグリーンの形状、トーナメント使用と同様の超高速グリーン、FWの左右とグリーン周りの砂漠のハザードなどで、手強いコースになっている。南西部のパインバレーGCに例えられることがある。更に標高の変化とソアラ砂漠、岩の露頭などの美しい眺望が加わり、プレーしてとても楽しいコースである。
OUTの9ホールはかなりフラットな敷地に各ホールが砂漠に囲まれ、INの高台の岩場に向かう12番から16番ホールはバランスの取れた花崗岩の岩の上に登って下りてくる驚くべきレイアウトになっている。パー3は綺麗なホールが多く、パー4は長短のバンランスが良く、パー5は印象的なホールが揃っている。良いスコアで回るにはグリーンから逆算して、広めのFWの左右どちら側からセカンドを打つのが良いかを考えてプレーする必要がある。OUTのフラットな9ホールもそれなりに良いが、INの方がプレーして楽しい。特に際立っているのは12番から17番までの6ホールである。
スコアカード
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やや打ち上げの右ドッグレッグ。ティショットでは左右に5個のバンカーがある。グリーンは砲台で、左サイドのブッシュ、左手前のバンカー、奥の大きな岩の塊でガードされている。 |
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少し打ち下ろしの砂地の荒地越えのショート。グリーンは縦に長く、真ん中が窪んだ3面形状で、左サイドと右手前にバンカーが配されている。 |
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左ドッグレッグ。ティショットでは左右に砂地の荒地がある。グリーンはFWから少し低い場所にあり、斜めに長く3個のバンカーでガードされている。
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右ドッグレッグ。ティショットでは左サイドにブッシュがあり、FWはタイト。セカンドでもFWは狭い。サードは少し打ち上げ。グリーンは斜めに細長く、右サイドに大きなバンカーが配されている。
(サード地点からの写真なし)
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やや右ドッグレッグの長くてタフなミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろしで、左サイドのバンカーが効いてくる。グリーンはやや砲台で手前から奥に少し下っていて、右サイドはバンカーでガードされている。 |
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右に曲がってからやや左に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットでは左に2個、右に1個のバンカーがある。セカンドでは左の2個のバンカーが効いてくる。グリーンは左奥に伸びている斜めの形状で、左右に3個のバンカーが配されている。
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右ドッグレッグの長いロング。ティショットでは左サイドはブッシュの砂漠で、右サイドにはバンカーがある。セカンドでは左右に岩の塊があり、FWは狭い。グルーンは砲台で受けていて、砂漠に囲まれている。 |
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ダイナミックなレイアウトの名物ホール。やや右ドッグレッグでワンオン可能な短いミドル。ティグランドから少し打ち下ろしで、グリーンは岩の丘の底に置かれている。FWの左サイドに飛ぶと下り傾斜の砂漠でボールが見つからなくなる。ワンオン狙いのティショットを打つにはリスクを伴う。グリーンは横に長く、真ん中が窪んだ3面グリーンで、グリーン周りに4個のバンカーが配されている。グリーンのすぐ背後にある岩の丘が印象的。
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打ち下ろしの美しい谷越えのショート。グリーンは砲台で右に傾斜していて、2個のバンカーでガードされている。グリーンに届かないと下りスロープの花道を30ヤードほど転がり落ちて、そこからはブラインドのアプローチショットになる。 |
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やや左ドッグレッグのとても長くて難しいミドル。ティショットは打ち下ろして、左サイドの縦に長いバンカーが効いてくる。グリーンは少し砲台で斜めに置かれ、左手前にバンカーがある。グリーンは右傾斜。 |
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セカンド地点からやや右に曲がっているロング。グリーンのすぐ奥にある小さな岩山に打っていく。ティショット、セカンドともFWはタイトで左右のバンカーが効いてくる。グリーンは少し砲台で横に長く、手前は2個のバンカーでガードされている。
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ほぼストレートの緩やかに打ち下していく美しいミドル。ティショットでは左右は砂漠、バンカーと岩の丘がある。砲台の横長グリーンで、右サイドが低い2段形状。 |
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右手に池が広がる右ドッグレッグ。コースで唯一水絡みのホールで、ティショットは右サイドの池と左サイドに2個のバンカーが効いてきて、セカンドは池越え。グリーンの右サイドは池に面し、左に2個、右奥に1個のバンカーも配されている。受けグリーン。 |
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スコッツデール市からほぼ北に35分、フェニックス空港からほぼ北に40分。プレーにはメンバー同伴が必要。メンバーは2コースで580人と少なく、メンバーになるのはクラブ側の招待のみと聞く。多くのPGAツアープロがメンバーになっていて、その最たるメンバーはフィル・ミケルソンで彼はもう一つのローワーコースの共同設計者。レストランでの食事時に名前は忘れたが、地元のアメリカンフットボール・チームのスター選手もメンバーでプレー後に食事をしていた。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度アリゾナ州ベスト60コースで第4位。アリゾナ州には350ほどのゴルフコースがある。
トム・ファジオ設計で2020年度アリゾナ州ベスト60コースにランクインしているのは、エスタンシアC、ウィスパー・ロックGC(アッパーコース)、ベンターナ・キャニオンG&RC。
前夜はスコッツデール市中心に位置するモーテルRodeway Inn Old Town Scottsdaleに泊まった。コースまで北に30分。
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2番 パー4 412ヤード(2)