マウナケア ゴルフコース
Mauna Kea Golf Course

コースデータ
所在地 アメリカ、ハワイ州、ハワイ島
コース長 7370ヤード パー72
コースレート 76.6
プレー日 2018年6月27日
設計者 ロバート・トレンド・ジョーンズSr.
再設計者 リー・ジョーンズ
オープン 1964年
キャディ なし
ゴルフカート あり (FW走行可)
評価
総合評価
5.00
コースレイアウト
4
難易度
6
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
6
満足度
5

三日月のような形状のビーチのすぐ近く台地に展開する、起伏に富んだシーサイドコース。一方では海に、もう一方ではマウナケア山や地面を覆う溶岩に囲まれている。2つのほぼ円形のループがあり、OUTは時計周りに、INは時計の反対周りに進んで行き、3番と11番は海沿いのホールになる。どちらもパー3で、3番は海越えの名物ホールで、11番はコースの中で最も良いデザイン。6番の短いミドル、10番、17番のロング、14番、18番のミドルもホールの印象度がとても高い。120個のバンカーが待ち構え、グリーンはうねっていて、海風の影響も強く受け、とてもチャレンジグなコースである。高低差が激しいので、歩きのプレーが出来ずカートを必ず使わなければならないのは、少し残念。コースからの景観は素晴らしいく、陸と海の見事なパノラマビューと、溶岩、海、芝生の3つが織りなす絶景を味わえる。コースメンテナンスも良い。



3番、パー3


11番、パー3

18番ティからの景観

2007年から1年ほどかけて、リー・ジョーンズが多くのバンカーを新設して、グリーンからティグランドまでの全て芝を張替え、距離を200ヤード長くして、コースをより手強く改造した。同時にティボックスを4箇所から5箇所に増やして、全てのプレーヤーが楽しめるようにしている。

スコアカード

 
1番 パー4 374ヤード

1番 パー4 374ヤード(2)

1番 パー4 374ヤード(1)
強い右ドッグレッグ。ティショットでは右サイドのOBゾーンは浅く、右コーナーに2個のバンカー、左サイドにブッシュがある。セカンドは強い打ち上げ。グリーンは4個のバンカーに囲まれた、傾斜の緩やかな2段グリーン。
 
2番 パー4 380ヤード

2番 パー4 380ヤード(2)

2番 パー4 380ヤード(1)
ティグランドから海が見える、左ドッグレッグの豪快な打ち下ろし。グリーンは少し小さめの長方形の砲台で、手前と左サイドにバンカーが配されている。ロングヒーターがドライバーを使えば、グリーンのすぐ近くまで飛ばせるが、タイトなFWの左右にブッシュがあるので、リスクが伴う。ティショットを刻むとリスクは少ないが、セカンドは短くてダウンヒルのライから打つので、距離感が難しくなる。
 
3番 パー3 272ヤード

名物ホールで、とても長い海越えのショート。入り江の溶岩の岸壁に打ち寄せる波はとてもドラマティック。グリーンはほぼ斜めの形状で50ヤードの奥行きががある3段グリーンで、グリーン周りに6個のバンカーがある。グリーン左サイドは海になり、風は左から来るので、パーオンをするためには海岸線近くグリーン左エッジ狙いが良い。世界で最も美しくて、ショットに緊張を強いられるホールの1つ。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。1つ手前のティからは205ヤードの長さからのプレーで、より良いホールになるが、そこから良いショットができても、風の計算を間違えれば、バンカーに捕まるか手前の溶岩に当たり跳ね返って海に沈むことが多い。

 

横から見る3番グリーン

3番 パー3 272ヤード(2)

3番 パー3 272ヤード(1)
 
5番 パー5 600ヤード

やや左ドッグレッグの長いロング。ティショットは打ち下ろしで、セカンドはブラインドの打ち上げで、サードも打ち上げ。グリーンは砲台で左右にバンカーが配されている。

 

5番 パー5 600ヤード(3)

5番 パー5 600ヤード(2)

5番 パー5 600ヤード(1)
 
6番 パー4 338ヤード

6番 パー4 338ヤード(2)

6番 パー4 338ヤード(1)
美しい海に向かって打つ、やや左ドッグの短いミドル。ティショットは強い打ち下ろしで、セカンドは打ち上げ。自然の丘陵地の傾斜を上手く使ってFWが進んでいき、グリーンは高台の上に置かれ、手前は2個の深いバンカーで守られている。グリーンの左サイドは急な下り傾斜で、その下のブッシュまで転がり落ちることがある。ロングヒッターはグリーン近くまで飛ばせるが、左サイドに広がるブッシュが効いてくる。安全に攻めるには、やや右方向狙いで広いFWにロングアイアンとかで刻むのが得策。フィル・ミケルソンはかつて1オンに成功したようだ。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
 
7番 パー3 218ヤード

7番 パー3 218ヤード(2)

7番 パー3 218ヤード(1)
少し打ち上げのショート。グリーンは小さめで縦に長い2段形状。左に1個、右に2個のバンカーが配されている。
 
8番 パー3 547ヤード

急な左ドッグレッグの難しいロング。ティショットは打ち下ろしになり、左右に5個のバンカーがある。セカンドも打ち下ろしで、サードは少し打ち上げ。グリーンは3個のバンカーと左サイドのブッシュでガードされている。グリーン上にマウンドが施されている。

 

8番 パー3 547ヤード(3)

8番 パー3 547ヤード(2)

8番 パー3 547ヤード(1)
 
10番 パー5 567ヤード

強い右ドッグレッグのロング。ティショットは緩やかな打ち下ろしになり、右サイドの3個のバンカーとブッシュが効いていて、FWは強い右傾斜。セカンドはブラインドの打ち下ろしで、サードは打ち上げになり、グリーンは更に砲台。グリーンは4個のバンカーに囲まれ、奥が低い2段グリーン。自然の高低差を上手く活かした名ホール。

 

10番 パー5 567ヤード(3)

10番 パー5 567ヤード(2)

10番 パー5 567ヤード(1)
 
11番 パー3 250ヤード

海に向かって打つ、豪快な打ち下ろしの絶景ホール。グリーンは3個のバンカー、右サイドと奥の下り傾斜でガードされ、左サイドのOBゾーンは浅い。グリーンの奥と右の崖下は、ティグランドから見えないビーチになる。グリーンは強く受けている。海風が強い時はこのホールは逆風になり、大きな高低差を無視して、214ヤード(1つ手前のティ)そのままの距離を打つとちょうど良いだろう。ドラマティックで素晴らしいホール。

 

11番 パー3 250ヤード(3)

11番 パー3 250ヤード(2)

11番 パー3 250ヤード(1)
 
12番 パー4 392ヤード

12番 パー4 392ヤード(2)

12番 パー4 392ヤード(1)
強い右ドッグレッグ。ティショットでは左サイドに4個のバンカー、㎡義サイドにバンカー1個とブッシュが配されている。セカンドは打ち上げ。グリーン左右のガードバンカーはとても深い。グリーンは真ん中が少し窪んでいて、左右が高い。
 
14番 パー4 425ヤード

14番 パー4 425ヤード(1)
ほぼ直角に左に曲がるミドル。左コーナーに2個のバンカーがあるが、アゲンスト風の時には届かない。セカンドは打ち上げ、グリーンは縦長で左サイドと手前にバンカーがあり、右サイドは急な下りスロープになる。
 

14番グリーン

14番 パー4 425ヤード(3)

14番 パー4 425ヤード(2)
 
17番 パー5 620ヤード

左ドッグレッグの長いロング。ティショットは少し打ち上げになりFWは左傾斜で、両サイドにブッシュがあり、ロングヒッターは左右3個のバンカーが効いてくる。セカンドはブラインドの打ち下ろしで、サードは少し打ち上げ。グリーンは斜めの形状の砲台で、4個のバンカーに囲まれている。

 

17番 パー5 620ヤード(3)

17番 パー5 620ヤード(2)

17番 パー5 620ヤード(1)
 
18番 パー4 450ヤード

右ドッグレッグ。ティショットは強い打ち下ろしで、左右は3個のバンカーとブッシュがあり、落し所は一見狭く見えるが、実際は狭くない。セカンドも打ち下ろし。グリーンは小さめの砲台で、グリーン周りの3個のバンカーが効いている。パーオンにはセカンドの距離感と正確性が要求される。ティから景観もとても良いホール。

 

18番 パー4 450ヤード(2)

18番 パー4 450ヤード フロントティーから

18番 パー4 450ヤード(1)
 
余談

コナ空港から北東に30分。パブリックコース。徒歩圏にマウナケア・ビーチホテルがある。



レストラン


ランチ

マウナケア・ビーチホテル

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度ハワイ州ベスト30コースの第4位。ハワイ州には100ほどのゴルフコースがある。

ロバート・トレンド・ジョーンズSr.のハワイ州での他の設計コースは、ロイヤル・カアナパリGCなどがある。



Manta Restaurant


Manta Restaurant

マンタの観察


Roy’s Waikoloa Bar & Grill


Roy’s Waikoloa Bar & Grill

レストランからの景色

プレー前日は民泊でワイコロア・ビレッジ内にある、The Aeolian Residence, Waikoloa Villageで泊まった。プレーの2日前はマウナケア・ビーチホテル内にあるManta Restaurantで食べた。フアラライGCから南西に30分、マウナケアGCから徒歩3分。レストランのすぐ近くの海でナイトシュノーケリングの参加者がマンタ(世界最大のエイ)の泳ぐ姿を水中で観察していた。プレー前夜はWikoloa Villageの中にある、Roy’s Waikoloa Bar & Grillで食べた。マウナケヤGCからほぼ南に15分。外の景観が良いレストランだった。