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クラシックなインランドのリンクスの趣がある、なだらかな丘陵地に展開する林間コース。1927年にウィリアム・フリンが設計したプリモローズコースの9ホール、合計27ホールある。Outの1番から6番は長短のミドルホールが交互に続き、変化に富む。長いミドルは平均450ヤードと当然タフ。短いミドルは平均310ヤードと短いが、フェアウェイを外すと、パーも難しくなる。Inも個性的なホールの連続で、プレーして楽しい。3番のミドル、11番のロングは世界レベルの素晴らしさ。12番ショートも印象的。17番のミドルは過去100年強のメジャートーナメントで数々のドラマが起こった歴史的なホール。3番、4番。18番の3ホールもゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。全てのグリーンは小さくその周りは刈られていないので、グリーンを外すと、手前のエプロン以外は深いラフが効いてくる。グリーンを正確に捉えるセカンド、サードショットの正確性と、グリーンを外した時のアプローチの技術が問わられる。
USオープン、1913年のUS オープンを初め過去3回、USアマチュア6回、ウォーカーカップ(1923年から2年に1度続く男子アマチュアの英米対抗戦)2回、1999年のライダーカップ開催コース。2022年には4回目のUSオープンが開催される。プリモローズコース設9ホールの内3ホールを使い、コンポジットコースとして、いくつかのホールのティを長くして、パー70、7413ヤード、コースレート76.3(パー72ならコースレート78.3)の、とてつもなくタフなコースに変貌する。
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やや右ドッグレッグの打ち上げていく、とても短いミドル。FWはとてもタイトなので、正確なティショットが要求される。グリーンは斜めに置かれ、左手前と左奥にバンカーが配されている。受けグリーン。2022年のUSオープン時は同じグリーンを使い距離を短くして、190ヤードの打ち上げパー3になる。
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緩やかに打ち下ろしていく、右ドッグレッグの素晴らしいが難ホール。ティショットは飛べば飛ぶほど、右から左からとラフの大きなマウンドがFWに迫ってきて、落し所が狭くなる。ロングヒッターはドライバーを使わない方が良い。グリーンは少し砲台の縦長で、4個のバンカーでガードされている。グリーンは右傾斜。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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やや左ドッグレッグの短いミドル。ティショットとはブラインドの丘越え。アイルランドのロイヤルル・カウンティダウン11番ホールのティショットと似ている。グリーンまで70ヤード地点からFWは下り勾配なのでロングヒッターは1オン可能。ただしグリーン案での花道は極端に狭く、グリーンは小さく7個のバンカーと強いラフでしっかりガードされているので、簡単な1オンを許さない。受けグリーン。
ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
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右ドッグレッグの難ホール。ティショットは打ち下ろし。グリーンはやや砲台で、グリーン左に2個のバンカーが配されている。グリーンは右奥から左手前に傾斜。セカンドの距離と正確性が問われるホール。2022年のUSオープン時は497ヤードと長くなる。
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緩やかに打ち上げていく、ほぼストレートの短いミドル。フェアウェイはタイトで、ロングヒッターは270ヤード先からグリーンまでの4個のバンカー、アベレージヒッターは右FWバンカー3個が効いてくる。FWは左奥から右手前に傾斜している。ティショットがFWを捉えれば、パー以上で上がれるホール。
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やや打ち下ろし。グリーンは砲台で、グリーン左右にガードバンカーがある。グリーン左に外すと、ラフの下りスロープ。真ん中が少し凹んだ3面グリーンでしかも左傾斜。
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ほぼストレート。セカンドは打ち上げのブラインドショットで、グリーンは3個のバンカーでガードされている。このホールは次回のUSオープンでは使われない。
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やや左ドッグレッグの短いミドル。このホールもティショットでFWを外さなければ、パーは簡単。セカンドはやや打ち上げの大きなバンカー越え。
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やや右ドッグレッグの名物ホール。ティショットは緩やかな打ち下ろしだが、このホールも飛べば飛ぶほど、FWはタイトになり、ロングヒッターの簡単な2オンをさせてくれない。ティショットがあまり飛ばないと、セカンドでグリーン140ヤード手前を横切るクリークが効いてくる。セカンド、サードともにやや打ち上げ。グリーンは円形で右傾斜していて、
6個のバンカーでガードされている。次回USオープン時は9番ホールになり、500ヤードを超える、パー4のタフな難ホールに変更される。
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短い打ち下ろしのショート。“レダン”というホール名が付けられているが、クラシックセオリーでの“ショート”に近い。グリーンの横幅はあまりないので、グリーンの手前から左は4個のバンカーでしっかりガードされているので、グリーンを外すとパーセーブが難しい。このホールは次回USオープンでは使われない。
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左ドッグレッグのロング。グリーンは強い砲台で、グリーン手前4分の1はファールス・フロント(偽りの前面:グリーン前部がフェアウェイの方に急傾斜で下っている)なので、その場所に乗ってもグリーン上を下るだけでなく、エプロンを40ヤードほど転がり落ちる。このホールは次回USオープンでは534ヤードのパー4に変更される。 |
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強い左ドッグレッグ。ティショットでは左FWバンカーが3個あり、FWはタイト。FW右のラフに外すと、グリーンのすぐ右手前に立ちはだかる、枝ぶりの良い木が、セカンドでスタイミーになり、グリーンを狙えない。縦長グリーンは左に3個、右に2個のバンカーでガードされ、グリーンは2段状で、手前の段は強く受けている。ライダーカップなどの大きな大会で、過去数々のドラマを生んだホール。
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左ドッグレッグ。このホールもロングヒッターがドライバーを使うと、落としどころが絞られてくる。グリーンは強い砲台で、手前1個、左に2個のガードバンカーが効いている。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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ボストン中心地から車で20分、ボストン国際空港から25分。レストランで食べたソフトクラブ・サンドイッチは絶品。
ウィリー・キャンベルはスコットランド人で、アメリカでの設計はマイオピア・ハント C、ワナモイセット CC、スコットランドではキルマコルムGC、ランファーリーGC、イングランドではシースケールGCがある。
2017年度USゴルフマガジン誌の世界ベスト100ゴルフコースにて37位に選ばれている。ゴルフマガジン2017年度全米ベスト100で22位。トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度マサチューセツ州で第1位のベストコースに選ばれている。マサチューセッツ州にはおよそ380コースある。
プレー後に、コースから車で15分のボストン美術館に寄った。ニューヨークのメトロポリタン、シカゴ、ボストンがアメリカの3大美術館で、3時間強ゆっくり鑑賞した。
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2番 パー4 289ヤード(2)