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クラシックなデザインを持つ、高低差のあるパークランドコース。クラブ設立は1890年になり、アメリカで最も古いクラブの1つ。1921年にドナルド・ロスが本格的なコースを造った。1930年代にクラブ側が17番と18番ホールを諦めて代わりに練習場にした。同時に新たな土地を取得して13番、14番、15番ホールを新設して、1960年代に別人によって改造された。それらの3ホールはコース内の最もフラットな土地に造られ、ドナルド・ロスの監修もなかったので、他の15ホールの素晴らしいレイアウトに溶け込まない、浮いたホールであった。後述するギル・ハンスがこれらのホールもオーバーホール(全面手直し)して良くなっている。ルーティンの流れは良く、8番ホールの後50ヤードほど歩いて次のホールに行くのを除けば、全てスムーズにプレーできる。全てのバンカーが戦略的に配され、グリーンは難しくとても速い。グリーンが丘の傾斜を利用して置かれているホールが多く、グリーンの良さはロス作品の中ではトップクラスである。ティショットのブラインドショットだけでなく、グリーンも設計者の意図で隠して見えないようにしているホールも2、3あり、クラシックコースの良さを味わえる。
1978年に全米アマチュア、1987年に全米女子オープンを開催。2101年、2015年にPGAツアーのザ・ノーザン・トラストの会場になった。ギル・ハンスが2000年から2010年にかけて、グリーン、FW、バンカーをドナルド・ロスのオリジナルな形状に復元して、なんと1200本の樹木を伐採した。長年の間に木を植えすぎていたのを元に戻しただけである。特に13番から15番ホールは“トンネル”と言われたほど木が密集していたが、現在は少ない。コース全体に伐採された木々の跡地には、現地の背の高い草のラフが広がっている。多くの木々を除去してからは、コースの優れた景観を取り戻し、芝生の状態も良くなっている。
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ストレートホール。ティショットは打ち下ろしで、FWは左傾斜。グリーンの左手前と右奥にバンカーが配され、グリーンは右奥から左手前に傾斜。
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ストレートホール。437ヤードのティから打つと240ヤード飛ばさなければ、FWは急な左傾斜になり、セカンドが打ちにくいが、240ヤードを超えると比較的フラットなライになる。グリーンは右手前のバンカーと奥の下るスロープのラフでガードされている。砲台で、傾斜が四方へ流れている形状の王冠グリーン。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
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少し打ち下ろしで池越えの美しいショート。グリーン右サイドは池に面する。 |
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やや左ドッグレッグで打ち上げ。295ヤードのティからでは230ヤードまで打ち上げになり、その時点からFWはフラットになる。230ヤードに届かないとセカンドはブラインドでピンが見えない。グリーンは小さく、右手前に1個と左手サイドは3個のバンカーでガードされている。
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やや左ドッグレッグの打ち下ろしで長くてタフなミドル。ティショットでは左サイドに小さなバンカーが5個重なる。グリーンの40ヤード手前に大きなクロスバンカーがあり、ピンまでの距離を錯覚させる。グリーン左手前の1本の木とバンカーが効いている。グリーンは右手前から左奥に少し傾斜していて、パンチボールグリーン。
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ほぼストレートの打ち上げ。セカンドは3個のクロスバンカー越えで、ピンの先端しか見えない。段差の強い2段グリーンで、グリーンの右手前に2個のバンカーが配されている。
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急な右ドッグレッグ。ティショットはブラインドの打ち下ろし。グリーンは縦に細長く、両サイドはバンカーでガードされている。グリーンは受けながら左にも傾斜していて、パットのラインが読み辛い。
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強いファールスフロント(グリーンの前部が小さい面が花道に急傾斜していて、乗っても花道まで転がり戻る形状)を持つ、距離の短いショート。グリーンは丘の上に置かれ、手前は3個のバンカー、奥は下りスロープのラフでガードされている。グリーンのエッジ付近に打つと、下り傾斜で下まで転がり落ちる。受けグリーン。 |
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FWはタイトなストレートの打ち下ろしで名物ホール。セカンドは左サイドにバンカー右サイドにクリークが走り、正確なショットが要求される。そのクリークはFWの横を蛇行しながらグリーン手前を横切り、グリーンのすぐ左サイドを抜けている。受けグリーンで、後部に尾根が走り、ピン奥の時はパットが難しい。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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右ドッグレッグで長くて狭く難しいミドル。ティショットでは右サイドの林のハザードに注意。セカンドは池越え。グリーンの左サイドと右手前にバンカーが配されている。
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池越えの綺麗なショート。グリーンの左サイドにいくつかのマウンドと、右サイドに竹藪のハザードが配されている。グリーン上には3個のコブがある。 |
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ほぼストレートの長いロング。右サイドは林のハザードになり、ティからグリーンまで続く。セカンドは緩やかな打ち上げでクロスバンカーが4個あり、手前に刻むか越えていくかの決断に迫られる。グリーンの160ヤード手前にあるクロスバンカーから先はグリーンまで緩やかな打ち下ろし。段差の強い2段グリーンの左サイドは2個のバンカー、右サイドはハザードでガードされている。
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右サイドに道路が走る右ドッグレッグ。ティショットはブラインで少し打ち上げになり、右コーナーの4個のバンカー越え。セカンドは打ち上げ、グリーン左右にバンカーが配され、グリーンは受けている。
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ニューヨークから南西に55分、ニューアーク市から南西に35分。プライベートクラブでメンバー同伴か紹介が必要。
トットップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度ニュージャージー州ベスト50コースで第9位。ニュージャージー州には300弱のゴルフコースがある。トップ100ゴルフコースの2020年度全米ベスト100コースでは第57位。
ドナルド・ロス設計でトップ100ゴルフコースでのニュージャージー州ベスト50コースにランクインしているのは、プレインフィールドCC、マウンテン・リッジCC、モントクレアGC、ニッカボーカーCC、シービューH&GC(ベイコース)と4コースある。
プレー前夜はHilton Garden Inn Edison/Raritan Centerに泊まった。コースまでほぼ北に20分。夕食はホテルのすぐ横のHarrold’s
New York Deliで食べた。
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1番 パー4 432ヤード(3)