|
アメリカでベストなマウンテンコースという誉の高いとても美しいコース。2つの山頂の側面には挟まれた谷の合間を縫うようにFWとグリーンがレイアウトされていて、コースが荘厳な山々に溶け込んでいる。山間を流れる自然の小川が多くのホールで戦略的に使われているだけでなく、コースの美しさを一層引き立てている。設計者は造成にあたって、いくつかの小川の地下にパイプを通して、プレーしやすくするために埋めたようだ。13ホールでのティショットは打ち下ろしだが、人工的な砲台ティグランドから打つのではなく、ルーテングの通り道での自然の勾配から造られたティグランドからなので、打ち下ろしホールの多さは気にならない。
海抜1060メートルなので、10ヤードほど多く飛ぶ。FWは比較的広いが、適所で効いてくるFWバンカー、隠れた小川、ドッグレッグ、高低差により、やみくもにドライバーを大振りできなく、緻密なコース戦略が要求される。
グリーン周りからのアプローチも重要で砲台で硬いグリーンにどう対応するかなどのショートゲームの巧みさも必要。4つあるショートが全て良く、12番から16番の5ホール続くパー4は全て個性的で圧巻。続く17番のショート、18番のロングもワールドクラスの上りの2ホール。コースに周りは住宅地として世界ベスト100にランクインするぐらい素晴らしいようだ。トム・ファジオのサマーハウスもコースのすぐ近くにあると聞く。2018年にトム・ファジオがコースオープン30年目で新たにグリーン芝を張り替えている。2017年のプレー時でも最高のグリーンコンディションで硬く高速だったが、それでも更に改良を加え続けるというあくなき質へのこだわりや経営姿勢には懐の深さを感じる。
スコアカード
|
|
|
右に曲がってからやや左に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、ドライバーが飛べば2オン可。グリーンの右手前と左にバンカーが配されている。少し受けグリーン。 |
|
|
|
|
長く美しいショート。グリーン左奥の丘から小川が流れ、グリーンの左サイド近接しながらグリーン左手前に食い込み、再度森の深くに抜けていく。グリーンは強く受けているので、下りパットはとても速い。 |
|
|
左ドッグレッグ。ティショットでは左は小川が流れ、右はラフからFWにかけて左に急傾斜していて、FWはタイトなので、FWの右端狙いが良い。セカンドも落し所が狭い。グリーンは砲台で左半分は小川に囲まれていて、右奥にはバンカーが1個ある。 |
|
|
|
|
打ち下ろしのとても綺麗なショート。グリーン手前を小川が横切り、2つの支流に分かれて流れている。横長グリーンは4個のバンカーがガードされ、その手前は小川に面するが、短くて打ち下ろしなのでパーオンは難しくない。 |
|
|
左ドッグレッグ。ティショットは緩やかな打ち下ろしになり、FWはタイトで左サイドに池がある。グリーンは横に長く、手前は池に面する。ピン位置が右の時は、グリーンの奥に配された2個のガードバンカーが効いてくる。 |
|
|
やや左ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、両サイドは林になる。横に長いグリーンの手前を小川が横切り、グリーンの左に2個、奥にも2個のガードバンカーが配されている。グリーンは受けていて、マウンドも施されている。 |
|
|
|
|
やや右ドッグレッグの短いミドル。ロングヒッターは1オン可能。ティショットでは左右3個のFWバンカーが効いてくる。グリーンは斜めの砲台で、手前には3個の深いガードバンカーが配されている。 |
|
|
打ち下ろしていく左ドッグレッグ。ティショットは左サイドに1個のFWバンカーがあるが、ドローボールが良い。セカンドは強い打ち下ろし。グリーン左にクリークが流れ、右手前と右奥にガードバンカーがある。グリーンは砲台で受けていて、真ん中左に尾根も走る。 |
|
|
左ドッグレッグの打ち下ろし。ティショットでは左右に林と3個のFWバンカーがある。グリーンは砲台で横に長く、左手前は1個のバンカーでガードされている。
|
|
|
ほぼストレートで、森の中に佇んでいるような美しいホール。ティショットでは左右に林と1個の右FWバンカーがある。セカンドは緩やかな打ち上げになり、強い砲台グリーンに打っていく。グリーンは受けていて、真ん中左に大きなマウンドが施され、グリーンの右サイドは大きく窪んでいる。 |
|
|
右ドッグレッグの長くて難しいミドル。緩やかな打ち下ろしのティショットでは左サイドにFWバンカー1つ、右サイドには池がある。グリーンは砲台で、左サイドに大きなバンカーが配され、グリーンの左サイドは下りスロープのラフでガードされている。 |
|
|
打ち下ろしのとても美しいショート。グリーン手前を小川が斜めに横切り、右サイドから流れるもう一つの小川と合流して、グリーン右サイドに面しながら流れていく。グリーン手前左右にはオークツリー、奥には2個のバンカーが配されている。グリーンは大きく、グリーン右半分は右傾斜。グリーン手前の2本の背の高い松の木がラグビーのゴールポストのように見え、その2つの木のちょうど間に飛べばグリーン面に落ちる。。 |
|
|
ほぼストレートホール。ティショットでは小川が左サイドに流れ、タイトなFWの右サイドを3個のバンカーがガードしている。セカンドの落し所も狭く、左に小川、右に2個のFWバンカーがある。FW左サイドの小川がグリーン近くで池になり、グリーン手前の左半分は池が食い込んでいて、グリーン周りに5個のガードバンカーが配されている。横長の受けグリーンでグリーン真ん中後部に尾根が走る。ロングヒッターはセカンドを刻むか2オンを狙うかの決断に迫られる。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれているナイスホール。 |
|
|
|
|
シャーロット空港からほぼ東に3時間。アトランタ空港から北東に2時間40分。プライベートクラブでメンバー同伴が必要。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度ノースカロライナ州で第3位のベストコース、全米ベストでは第49位。ノースキャロライナ州には600ほどのゴルフコースがある。
トム・ファジオ設計でトップ100ゴルフコース2018年度ノースカロライナ州ベスト75に入っているのは18コースあり、それらは、ウエィド・ハンプトンGC、パインハーストR・No.6コース、No.8
コース、クウェイル・ホロー C、フォレスト・クリークGC・ノースコース、サウスコース、トレイバーンCC、オールド・ノースステート C、マウンテン・トップG&LC、イーグルポイントGC、チャンピオン・ヒルズGC。
プレー前日はBrook Trout Innに泊まった。コースまで18分。景色も雰囲気もとても良い宿だった。
|
1番 パー5 544ヤード(3)