ポートマーノック ゴルフクラブ、レッド&ブルーコース |
|
|
1894年に開場し、その後何度か改修され、タフでゲームの戦略性を要求される伝統的なリンクスとしてアイルランドを代表する最高峰のコースのひとつに数えられる。ダブリン北側の半島に位置し、威圧的な高低差のあるデューンズに囲まれたというよりも、むしろ比較的の高低差の小さく、フラットで視界が大きく開けた海沿いの台地に展開しているため風雨の影響をもろに受けやすい。さらに数多くのバンカーやハザードが戦略的に配されているので、プレーヤーにとってタフなリンクスコースに仕上がっている。世界的ゴルフレジェンドのひとりトム・ワトソンが何度もこの地でプレーし、「トリックや意地悪なデザインではなく、真に自分のゴルフのショットの技量を試させてくれるコース」と褒め称えている。("There are no tricks or nasty surprises, only an honest albeit, searching test of shot making skills." 同クラブホームページ出典) 27ホールのコースであるが、今回プレーしたレッド&ブルーコースの組み合わせが良い。合計98個に及ぶバンカーが戦略的に配され、ハザードが多い。ラフは膝近くまであるヒースとゴース(ハリエニシダ)が待ち構える。それゆえ、フェアウェイは総じて広く起伏も穏やかだが、プレーするとなかなか難しい。ブラインドホールがほとんどなく、ショット前にハザードが確認できて、狙いを持って攻めることができるのでチャレンジ意欲がそそられ、プレーして楽しい。1927年の第1回アイランド・オープン以来19回も開催している。 |
|||
|
|||
ティからグリーンまで右は河口に面する左ドッグレッグ。ティショットではフェアウェイは広いが、左サイドにある3つのフェアウェイバンカーとヒースのラフに注意。グリーンは左手前に2つ右に1つのバンカーでガードされている。 |
|||
|
|||
左に背の低いデューンが続く、左ドッグレッグの難ホール。ティショットはフェアウェイ右半分に打つと、セカンドでグリーンを狙いやすいが、2つの右フェアウェイバンカーが効いてくる。グリーンは少し砲台でデューンのラフに囲まれている。グリーンは大きく、微妙なアンジュレーションが施されている。 |
|||
|
|||
ほぼストレートホール。ティショットはブランドで少し打ち下ろし。フェアウェイとグリーンは背の低いデューンに囲まれている。グリーン手前は1つのバンカーでガードされている。受けグリーン。 |
|||
|
|||
|
|||
左ドッグレッグの長いロング。ティショットはフェアウェイ右に配された大きなバンカーが効いており、フェアウェイはタイトなので正確なショットが要求される。セカンドはグリーン手前70-80ヤード手前にある左右のフェアバンカーの手前に刻むのが安全。サードは少し打ち上げ。グリーンは縦に細長く、左と右手前はポットバンカーでガードされている。グリーン右手にはデューンのラフがある。 |
|||
|
|||
|
|||
左ドッグレッグ。フェアウェイはタイトで両サイドはラフ。特に右サイドのラフは深くてティショットを入れると厄介。グリーンは強い砲台で、縦に細長く、左手前に1つのポットバンカーがある。このグリーンもセカンドでグリーンを外すと、左右からのアプローチが難しい。 |
|||
|
|||
強い砲台グリーンのショート。グリーン周りは4つの手強いバンカーで囲まれている。グリーンは4つのマウンドがあり、左から右へ急傾斜しているので、ピンまで距離があるとパットが難しい。 |
|||
|
|||
左に曲がってから軽く右に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットは左右に点在する合計7つのポットバンカーに注意。セカンドはグリーン50-60ヤード手前に左右に配された2つの大きなフェアウェイバンカーを避けて、フェアウェイ左半分狙いのショットが良い。グリーンは砲台でグリーン手前は多くのバンカーでガードされている |
|||
|
|||
|
|||
左ドッグレッグ。ティショットはヒースのラフ越えになり、3つの連座する左フェアウェイバンカーが落し所のフェアウェイを狭くしている。グリーンは縦にとても細長く、右に1つ、手前に2つのバンカーでガードされている。グリーンの横幅は10ヤードほどしかなく、グリーン手前半分は受けながらも右のバンカーの方へ傾斜しているので、グリーンに乗っても右のガードバンカーに入りやすい。セカンドの正確性が厳格に要求されるホール。グリーンは砲台で全体的に強く受けている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
|||
|
|||
|
|||
右手に美しい海岸線が走る名物ホール。右のビーチはOBになる。グリーンは砲台で縦に細長く、その手前は3つのバンカーでガードされている。グリーン左は窪地のように下りのスロープでそこからピンに寄せるのは難しい。グリーンが比較的小さく、風の強いときはグリーンに乗せるのは非常に難しくなる。 |
|||
|
|||
|
|||
右ドッグレッグ。ティショットではフェアウェイはタイトで、右のゴース、左のヒースのラフに注意。セカンドはフェアウェイ中央を横切る3つのバンカー越え。グリーンは少し砲台で、グリーン右手前に3つのバンカー、左の1つのバンカーに挟まれて花道は狭く、フォロー風の時の簡単な2オンを許さない。グリーン右と奥のラフは深い。 |
|||
|
|||
|
|||
やや右ドッグレッグ。ティショットは右に3つあるフェアウェイバンカーを避けるために左サイド狙いが良い。フェアウェイは比較的タイト。グリーンは砲台で、手前と右に合計3つの深いバンカーが配されている。グリーン左はゴース、右はヒースのラフがある。グリーン面には2つのマウンドがあり、パットも難しい。 |
|||
|
|||
ダブリン市内から車で30分、ダブリン空港からは車で15分。ビジターのプレーは可能。プレー前日に泊まった、別資本だがポートマーノック・ホテル&ゴルフリンクスから車で6分。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2016年度アイルランドのベストコース第3位に選ばれている。全英(アイルランドも含む)では第14位。2008年度の統計ではイギリス諸島全体(アイルランドも含む)では2752コースあり、その内アイルランドにはおよそ440コースある。ゴルフマガジン社の2015年度世界ベスト100選の第55位に選ばれている。 設計者のウィリアム・ピックマンはスコットランド生まれで、車窓から景観にほれ込み、地主を説得してこのゴルフ場が誕生した。 プレー後はダブリン市内中心部のウェスティン・ダブリンに泊まった。部屋内はとても快適。設立1592年とアイルランド最古の学校、トリニティ・カレッジと、パブやレストランが立ち並ぶ繁華街テンプルバー地区にはホテルから徒歩数分圏内。 夕食はDax Restaurantでした。アイルランド風のフレンチで雰囲気が良く、コンソメスープ、フォアグラ、柔らかいラム肉はどれも絶品だった。すばらしいゴルフ場は多くあるが、食事がまずいスコットランドとは別世界のおいしさ。 |
1番 パー4 417ヤード(2)