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海面に大小2000もの奇岩の島々が存在する、世界遺産のハロン湾 を見渡す小高い丘の上 に展開するリゾートコース。パー71で6600ヤード強と長くない。5つのパー3があり、その中でも8番、12番、13番ホールはハロン湾を見下ろしながらのプレーになる。パー4,7番ホールのグリーンから臨むハロン湾のパノラマの景色がとくに素晴らしく、まさに絶景。アップダウンが強い山岳コースで、設計者のブライアン・カリーはゴルフをプレー出来るだけの敷地があまりにも狭くて、高低差も激しすぎるところが多いので、外部からも敷地内からも膨大な土砂を移動して、コースの造成を完成させた。
それでも急な打ち上げ、打ち下ろしのホールが多く、1番358ヤードの打ち下ろしは、あまりにも急な下り勾配なので、ロングヒッターならFWウッドでグリーンまで届くし、14番のパー5ではティからグリーンまで100メートル近くの打ち下ろしになる。2番パー4、3番パー4は垂直に上っていると思うぐらい、打ち上げになり、4番パー5のティショットは30メートぐらいの打ち下ろし。というようにローラーコースターのルーティンが最後まで続く。カートを使用してもホール間のインターバルが長すぎるのもいくつかある。無理があるルーティングだけでなく、コースのメンテナンスも正直あまり良くない。ただこのコースは各ホールの印象度、ルーティング、レイアウトの良さで判断するのでなく、リゾートコースとしてハロン湾の絶景を味わうのと、他のコースではあまり経験できない豪快な打ち下ろし、打ち上げホールを楽しむようないくつかのホールの個性を評価したい。
スコアカード
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右ドッグレッグの短いロングだが、ティからグリーンまで強い打ち上げ。ティショットは打ち上げ。セカンド地点から更に右に曲がっていて、セカンドでは左サイドにハザード、右サイドに谷がありFWはタイトで右に急傾斜している。グリーン手前にバンカーが配されている。
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強い打ち下ろし。グリーンは横に長く、段差の強い左右の2段グリーン。グリーンは3個のバンカーと右サイドのハザードでガードされている。 |
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左ドッグレッグの狭くてタフなミドル。ティショットは谷越えの打ち上げ。セカンドは急な打ち上げ。グリーンの左サイドにバンカーが配されている。
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名物ホールでハロン湾に向かっての打ち下ろし。グリーンは右サイドの谷と手前、右サイドと奥に配された5個のバンカーで守られている。グリーンは奥に下った2段形状。 |
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とても短いので難しくないが、風光明媚なショート。グリーンには3個のバンカーが配されている。グリーンの後方にいくつもの奇岩が浮かぶ。 |
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強い打ち下ろし。グリーンは3個のバンカーでガードされている。このホールもグリーンの後方に無数の奇岩が浮かぶ。 |
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左ドッグレッグの豪快な打ち下ろし。距離な600ヤードを越えるが打ち下ろしを考慮に入れれば500ヤードに満たないので、2オン可能だがリスクは伴う。セカンドはダウンヒルのライからの難しいショットで、グリーン左右は谷になる。グリーンの右奥にバンカーが配され、グリーンは中央に尾根が走る。
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右へ右へと曲がっているロング。ティショットは谷越えの打ち上げ。セカンドからは緩やかな打ち上げになる。グリーンの右サイドは2個のバンカーと谷でガードされている。
(本グリーン横のテンポラリーグリーンを使用)
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ハノイ中心地から東に3時間15分。ハノイ空港から西に3時間30分。パブリックコース。4.5星のホテル併設。
シュミット&カリー設計の他のベトナムのコースは、 FLC
クイニョンGL・マウンテンコース、FLC クアンビンB&GR・フォレストデユーンズ、FLC クアンビンB&GR・オーシャンデユーンズコースがある。
プレー前日はハイフォン市にあるSomerset Central TDに泊まった。ゴルフ場まで東に1時間。
上の写真は2014年4月にハノイに行った時の日帰りハロン湾クルーズ。気軽な日帰りはランチ付きでそれなりに楽しめたが、日程に余裕があればサンセット、星空、日の出が望める宿泊クルーズの方が良いと聞く。ゴルフ場からハロン湾まで東に20分。
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2番 パー4 472ヤード(3)