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揚子江河口に位置する中国で海南島の次に大きい崇明島の南東にあるコース。近くにある上海長江大橋がコースから見える。本格的なリンクスの長江デューズコースと緑豊かな林間風のフォレストコースの36ホールがある。揚子江デューンズコースは2011年にジャック・ニクラスが設計して評判が良かった旧称リンクスコース(2014年から2016年では中国国内男子プロのトーナメントも3回開催)を潰して、同じ敷地を使いOCMデザインが2018年に長江デューンズコースを造り上げた。以前のほとんどのレイアウトは継承しているが、数ホールでルーティングを変えてグリーンと次のティグランドの間隔を短くしている。8キロに渡るカート道路を撤去して、歩き(キャディ付き)だけのプレーにしている。揚子江砂丘(デューンズ)にリンクスコースを造るために、ティグランドとグリーンを周りのデューンと一体化して、デューンに囲まれるようにした。起伏のあるデューンの景観は圧巻。コースに馴染む美しいバンカーと、18ホールのグリーン・コンプレックスを全て新設した。
FW脇とグリーン周りに配された大小多くの砂地のウェイストエリアと、ラフを形成しているFWの両側だけでなく砂地のウェイストエリアの中にもある手に負えないフェスキューと地元の草が、戦略性だけでなく美的効果も大いに高めている。バンカーはアゴの縁には毛皮のようなもじゃもじゃな草が植えられ、100年ほどの歴史があるリンクスコースの雰囲気を醸し出している。2つのループがあり、OUTは時計の反対回りで、INは時計回りで、2番ホールと12番ホールが終わると交差する。池が1つあり、3ホールと6ホールで絡んでくるがあまり効いていなく、池よりも池とFW・グリーンの間にあるデューン、バンカー、ウェイストエリアの方がよりショットに影響する。FWは一般的に広くアンジュレーショ―があり、数多くの傾斜がなだらかなマウンドが施されている。地盤が固いので、スコットランド、アイルランドのリンクスコースのように、ボールが良く転がる。グリーンは大きいのから小さいのまで、大きさと形状の変化があり、パットまで面白い。コースはチャレンジグなだけでなく、プレーヤーにどうように攻めるかと問いかけるように各ホール複数の攻略ルートを持ち、プレーがとても楽しい。
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左ドッグレッグ。左サイドはラフと右サイドは砂地のウェイストエリアが続き、FWはタイト。グリーンは受けながら微妙な傾斜がある。18番ホールと部分的に共用FW。 |
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ほぼストレートでとても長くて難しいロング。ティショットでは左サイドにバンカー、セカンドでは左サイドは池があり、全てのショットで、グリーンまで続く右サイドの砂地のウェイストエリアが効いてくる。特にサードショットは、グリーンの手前まで食い込んでいる大きなウェイストエリアに注意。グリーンは砲台でアンジュレーションが強い。 |
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やや左ドッグレッグの美しいミドル。ティショットは打ち下ろしで、左サイドは砂地のウェイストエリア、右サイドに池、FWの真ん中にラフの大きなマウンドがある。グリーンは小さく、2つのコブが施され、右サイドに池、右手前にバンカーが配されている。 |
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チャーミングなショート。左サイドはティからグリーンまで砂地のウェイストエリアが続く。グリーンは縦長の少し砲台で、受けながら2つのコブがある。グリーンは右と右手前は大きなバンカー、左奥にもう一つのバンカーでガードされている。 |
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左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドのデューンのラフと3個のバンカーが効いてくる。グリーンは縦に長く、真ん中に尾根が走り、左サイドにバンカーとラフのマウンドがある。 |
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難しいショート。グリーンは斜めに長く、左手前と左サイドにバンカーが並んで配されている。グリーンは手前から奥に緩やかに下っている。 |
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やや左ドッグレッグ。ティショットでは両サイドにデューンと左サイドにいくつかの砂地のウェイストエリアがある。セカンドは少し打ち上げ。グリーンはほぼ四角形で、受けていて更に真ん中にマウンドがあるのでパットが難しい。グリーン左右手前は深いバンカーでガードされている。 |
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砂地のウェイストエリア越えのショート。グリーンは逆L字型の2段形状。グリーン手前に大きなマウンドがあり、ピン位置によってはピンの根本が見えない。 |
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右ドッグレッグ。ティショット、セカンドともFWは広めで、FWには適度のアンジュレーションと多くのマウンドがある。セカンドは少し打ち上げ。フォロー風が強い時は2オン可能。砲台の2段グリーンで、左にバンカー、右にポットバンカーが配されている。2番ホールと部分的に共用FW。 |
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やや左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットではFWは広め。グリーンは斜めの形状で少し砲台。グリーンは真ん中が窪んでいて、奥の面は強く受けている。 |
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砂地のウェイストエリア越えのショート。グリーンは小さく砲台で右に傾斜している。 |
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やや右ドッグレッグの短いミドル。フォローの風が強い時はグリーン近くまで飛ぶが、グリーンまでバンカーが左右に3個あり、バンカーに挟まれたFWはタイト。グリーンは大きく、段差の強い2段形状で奥の段が少しくだっているので、ピンが奥に切られると難度がとても増す。 |
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やや左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドにデューンのラフ、右サイドに砂地のウェイストエリアがある。セカンドでは落し所のFW右半分に2個のクロスバンカー並んであり、手前に刻むか、越えていくか、左FWに打っていくかの決断に迫られる。縦長のグリーンはデューンのラフに囲まれている。グリーン上に尾根が2本走り、グリーンは左に傾斜しているので、パットのライン読みが難しい。 |
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浦東空港から北に1時間、上海市内から北東に1時間20分。プレーにはメンバ同伴が必要。クラブハウスはセンスが良くて豪華。クラブハウスの中に立派な宿泊施設がある。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度中国ベスト60コースで第1位。中国には570ほどのゴルフコースがある。
設計者のOCMデザインは、ジェフ・オギルビー、マイク・クッキング、アシュリー・ミードの頭文字を並べた会社でオーストラリアのメルボルンにある。
プレー前日はクラブハウス内の素晴らしい宿泊施設に泊まり、午前にフォレストコース、午後に長江デューンズコースをプレーした。ゴルフ場のアメリカ人支配人が友人なので、我々男性4人とスタッフの方たちと一緒にクラブハウス内の個室レストランで素晴らしい夕食をご馳走になった。レンガ造りの個室レストランは重厚感があり、居心地がとても良かった。その部屋の隣にはワインセラーがあり、数多くの良いワインが置いてあった。
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1番 パー4 424ヤード(2)