クリアウォーター・ベイG&CC
The Clearwater Bay Golf & Country Club
清水灣郷村倶樂部

コースデータ
所在地 中国、香港
コース長 6115ヤード、パー70
コースレート 70.5
  2003年8月2日
設計者 T 沢井、A 古川
オープン 1982年
キャディ なし
ゴルフカート あり
評価
総合評価
3.50
コースレイアウト
3
難易度
3
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
このコースは、公式戦・トーナメントの際Out・Inが逆になるため、それに従いプレーしました。よってここでのホール表示は通常のコース表示やスコアカードの表示と逆になっています。
サイクン半島の最南端に位置し、海岸線に沿って作られたコースで、このゴルフ場から見る景観は息が詰まるほど美しく、その美しさはあたかもカリフォルニアのぺブルビーチやサイプレスポイントや日本の川奈GCを彷彿させると言われる。5番、18番は世界にも通用するすばらしいホールで、パー3の幾つかのホールも印象深い。しかし、難しい地形の制約コースデザインが良くないため残りのほとんどのコースは無理して作られているように感じ、ブラインドホールとか、戦略性もあまり高くないホールも多い。ただ、全体的なコースレイアウトはそれほど良くはないが、クラブハウスから見たコースの写真と 18番グリーンから見た写真のようにすばらしい景観は、コースのいくつかの欠点を十二分に補っている。コースは比較的短いが、海風が吹くと当然ながら難易度は高くなる。

クラブハウスからの景観1

クラブハウスからの景観2

17番グリーンからの景観

5番 パー4 345ヤード
距離はあまりないが、それでもアメリカのゴルフマガジン誌の2000年度世界ベスト500ホールに選ばれている。この右ドッグレッグのホールは、海にせり出した一つの小さな半島にティショットを打つ。海越えになり、グリーン方向に狙っていく時に少しでもスライスすると、海またはブッシュにボールが消える。それを避けるために左に逃げると、隣のコースのラフに捕まるか隣のコースのOB杭にまで飛んでいき、パーセイブが難しくなる。ドライバーでなく、フェアウェイウッドでティショットすると、ちょうどフェアウェイ左側に位置するバンカーの餌食になる確立が高くなる。このホールの距離は短いが、強い海風と各プレーヤーの球筋を計算して、ティショットの落としどころをどこに持っていくかを緻密に考えなければならない、すばらしいホール。
 

5番グリーン

5番 パー4 345ヤード(2)

5番 パー4 345ヤード(1)
6番 パー3 192ヤード

6番グリーン

6番 パー3 192ヤード
すこし打ち下ろしだが、少しでもスライスするとグリーン右サイドの3つのバンカー、それより曲げると海の餌食になる。 海風をどう読みクラブ選択をするかが重要。
11番 パー3 163ヤード

11番グリーン

11番 パー3 163ヤード
左に海が見えるショートホール。 グリーンは砲台でバンカーでガードされている。グリーンは傾斜が強い。海風が強い日は難易度が相当高くなる。
17番 パー4 332ヤード

17番 パー4 332ヤード(2)

17番 パー4 332ヤード(1)
強い打ち上げのホールでフェアウェイ幅は狭く左サイドは海。しかもティショットで逆風になるので、表示距離よいり50ヤードぐらいは長い。グリーン上での景色は最高。
 
18番 パー5 556ヤード
景観もすばらしく、難しい最終ホール。公式戦とかプロのトーナメントではこのホールを最後にしたいがために、通常9番を18番にしている。左ドッグのダイナミックな打ち下ろしで、ショートカットを選びフェアウェイ左側を狙いすぎるとハザードに落ち、右側に逃げると林に突っ込みロストボールになる可能性が高い。グリーンへは打ち上げになり、しかも傾斜がきついのでパットも非常に難しい。
 

グリーンから望む18番ホール

18番 パー5 556ヤード(1)

18番 パー5 556ヤード(1)

 
余談

パノラマビューが望めるショップ

メンバー同伴が必要で土日不可。今回、私の所属する香港、ディスカバリー・ベイGCとの年1度ある対抗戦のメンバーに選ばれたのでプレーできた。香港には4つのプライベートゴルフクラブがあり、年に一度相互にクラブ対抗戦を行っている。


新しいクラブハウスが最近完成され、プロショップ、各レストランから見る景観がよりすばらしくなった。1、2年後には今回プレーしたOutコースを設計し直し、200ヤード長くなるので、より戦略性が高くなるようである。また、グリーンの草の根付きが非常に悪く、グリーン上でのスピードがとても遅いので、グリーンも1年後には新しい草に張り替えられる予定。このような改造が行われば、景観が最高級だけにコースも全く違ったすばらしい評価になる可能性が大きい。


香港の中心地セントラルから車で40分の所に立地し、“高層ビルが立ち並ぶ大都市”という一般的なイメージとは別世界な場所である。陸地面積の40%がカントリーパークに指定されている香港では、都心から一歩離れると、海あり山ありの豊かな大自然が広がる。