高松ゴールドカントリー倶楽部
Takamatsu Gold Country Club
コースデータ
所在地 香川県
コース長 6422ヤード パー71
コースレート  
プレー日 2020年10月4日
設計者 ロン・フェリス
オープン 1996年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.25
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
#4
# 8番ホールが隣接する民家と話し合いがついて、現状のパー3から478ヤードのとても手強いパー4に戻ったなら満足度は5になり、総合評価も4.40の評価になる。その場合、6684ヤード、パー72、コースレートが72.9だったが、友人の香川県在住のプロが曰く、香川県で一番スコアだ出にくいレイアウトのコースで、筆者もプレー語に同感した。

アップダウンが結構ある景色の良い丘陵・山間コース。それほど長くはないが、パー3、パー4、パー5とも距離のバラエティに富み、各ホールも変化に富み、14本のクラブをすべて駆使することになる。全体的に狭めだが、攻めごたえあるホールが多く、コースはとても面白く、正確なショットを打てる中上級者はプレーが楽しいであろう。池は名物の最終ホール以外はほとんど使ってないのに、設計の巧みさで、自然の地形と緻密に計算されたバンカーの配置、各グリーンの個性的な形状だけで、これほど戦略性に富むコースが出来上がっている。険しい地形なのに、セカンド地点からグリーンを確認できるコース設計なので、セカンド地点からのブラインドホールはない。狭めのホールは無理して攻めなければ好スコアで上がれることが多く、各プレーヤーの技術に合わせた頭脳プレーを要求される。グリーンは速くて大きく変化に富み、傾斜を正確に読まないと3パットが出やすい。FWはうねっていて、いろいろな傾斜からのショットが試される。狭めのFWを外した時のラフは深くて、メリハリが効いている。



クラブハウスからの景観

1番FWからの景観

12番ティからの景観

グリーン周りはバンカーが効いてくる。コースコンディションとグリーンの状態は素晴らしい。残念なのは、最近の変更で素晴らしいレイアウトの8番ホールパー4がコースで最難関のとても良いホールだがパー3に変更されたことだ。コースがそれによりパー71になったのは全然問題はないが(世界中のパー69,70,71のコースでも世界クラスのコースも多く、パー72にこだわる必要はないのは筆者の意見)、パー3が7番、8番と2ホール続くのが少しマイナスポイント。パー4が474ヤードでなくても、ワンオンチャレンジができる300ヤード前後に変更すれば、グリーン周りが難しくハザードに囲まれているので、刻むか1オンにチャレンジするかのオプションがある、短くても戦略性が高いホールに生まれ変わると感じた。

スコアカード

 
1番 パー4 424ヤード

左サイドのOBゾーンは浅い、ほぼストレートのタフなミドル。ティショットではFWは広いが真ん中に大きなクロスバンカーがあり、越えるには260ヤードが必要。バンカーを越えないプレーヤーはバンカーの右サイド狙いが良い。セカンドは少し打ち上げ。縦長グリーンは左に傾斜していて、その左半分と手前の花道は80ヤードほどの長さがある深いバンカーが配されている。

 

1番 パー4 424ヤード(3)

1番 パー4 424ヤード(2)

1番 パー4 424ヤード(1)
 
2番 パー5 532ヤード

左ドッグレッグ。ティショットはセミブラインドで左サイドに池、右サイドにOBがあり、正確性が要求される。セカンド地点からグリーンまで打ち上げ。セカンドでは左右のバンカーがFWに食い込んでいて、落し所が狭く、その上左右のOBゾーンは浅い。左のバンカーの手前に刻むのもオプションの一つで、ショートアイアンでグリーンを狙える。グリーンは横に長く、強く受けていて、左サイドにバンカーが配されている。

 

2番 パー5 532ヤード(3)

2番 パー5 532ヤード(2)

2番 パー5 532ヤード(1)
 
3番 パー3 198ヤード

右から見るグリーン

3番 パー3 198ヤード
右ドッグレッグの短いミドル。ティショットでは左右にOBがあるので、結構プレッシャーになる。FWは右傾斜。セカンドは少し打ち下ろし。縦長のグリーンは砲台で、手前から奥に下っていて、手前には巨大バンカーが配され、左右もバンカーでガードされている。
 
5番 パー4 353ヤード

5番 パー4 353ヤード(2)

5番 パー4 353ヤード(1)
右ドッグレッグの短いミドル。ティショットでは左右にOBがあるので、結構プレッシャーになる。FWは右傾斜。セカンドは少し打ち下ろし。縦長のグリーンは砲台で、手前から奥に下っていて、手前には巨大バンカーが配され、左右もバンカーでガードされている。
 
8番 パー3 216ヤード

距離のあるショート。グリーン周りに3個のポットバンカーがあり、左サイドのOBゾーンは浅い。グリーンは左サイドと奥に大きく傾斜している。以前は478ヤードの谷越えのティショットがある長くて、最も難しいミドルで素晴らしいホールだったが、左の谷底にある隣家に多くのプレーヤーがティショットを打ち込んだため、数年前にこの隣家を絡まなくするためにパー3にあいにく変更された。フルバックティでもこのパー3を続けるのなら、パー71、6422ヤードの長さのコースになる。青ティ、白ティからは260ヤードのとても短いパー4になる。

 

8番 パー4 478ヤード(旧)

8番 パー4 478ヤード(旧)

8番 パー3 216ヤード(新)
 
9番 パー5 531ヤード

左ドッグレッグ。ティショット、セカンドとも左サイドにOBがあり、2オンを狙う以外はポジショニングが大切。サードショットが良ければバーディが取りやすい。グリーンは横に長く、左右は縦に細長いバンカーが配されている。特に右のバンカーは長さが60ヤードほどもある。

 

9番 パー5 531ヤード(3)

9番 パー5 531ヤード(2)

9番 パー5 531ヤード(1)
 
12番 パー4 380ヤード

12番 パー4 380ヤード(2)

12番 パー4 380ヤード(1)
FWは軽いS字だが、ほぼストレートのミドル。ティショットでは左サイドのOBゾーンは浅く、ロングヒッターはFW先にある右サイドのグラスバンカーが効いてくる。セカンドは少し打ち上げ。グリーンは縦に細長く砲台で、右奥から左手前に大きく傾斜していて、左手前の大きくて深いバンカー、奥のバンカー、左サイドのラフの下りスロープ、左のOBで守られている。ティショット、セカンドともに右から攻めるのが良い。 
 
14番 パー3 170ヤード

14番 パー3 170ヤード(2)

14番 パー3 170ヤード(1)
谷越え、ブッシュ越えのショート。グリーンは横に長く、右手前から左奥に尾根が走り、右手前にポットバンカー、左奥にバンカーが配されている。フルバックのティからのプレーはグリーンへの視界は悪く、左右の木々はグリーン面が見えるように伐採すべきだが、谷越えになるので面白い。その他のティからは簡単なホールになる。
 
15番 パー4 426ヤード

強い右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットは少し打ち下ろしになり右サイドのOBゾーンは浅く、狙い目は正面のバンカー方向が良い。グリーンは縦長で、真ん中から前後に傾斜していて、左手前に細長いバンカー、右手前に大きなバンカーが配され、左サイドのOBラインは浅く、奥もすぐOBとなる。

 

15番 パー4 426ヤード(3)

15番 パー4 426ヤード(2)

15番 パー4 426ヤード(1)
 
16番 パー3 411ヤード

16番 パー3 411ヤード(2)

16番 パー3 411ヤード(1)
やや右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットは少し打ち下ろしで、右サイドには3個のバンカーとOBがある。セカンドは打ち上げ。グリーンはほぼ正方形で左に傾斜しており、手前のバンカーと左サイドのグラスバンカーでガードされている。
 
17番 パー3 167ヤード

17番 パー3 167ヤード
やや打ち下ろしで、強い砲台グリーンのショート。グリーンは大きく横幅は45ヤードもあり、真ん中が高く左右に大きく傾斜している。グリーンは5個のポットバンカーと2つのバンカーでガードされている。ピンが左の時は、グリーン左手前の2個のポットバンカーが効いてくる。グリーン左サイドのOBラインは浅い。
 
18番 パー5 502ヤード

5番 パー3 205ヤード(1)
名物ホールで素晴らしい“リスクと報酬”ホール。ストレートの短めのロング。ティショットは打ち下ろしで右バンカーは235ヤード、左バンカーは265ヤードで入る。アベレージヒッターは、左の池が効いてきて、FWは左の池に向かって傾斜しているので、少し右目狙いが良い。ティショットで距離が出れば、セカンドで水に囲まれたアイランドグリーンに2オンチャレンジが狙える。セカンドでグリーンを狙うか池の手前に安全に刻むかの決断に迫られる。グリーンは緩やかな傾斜の2段グリーン。

後方から見るアイランドグリーン

4番 パー5 610ヤード(3)

4番 パー5 610ヤード(2)
 
余談
高松市から南に35分、高松空港から南西に10分、大阪市から南西に3時間。プライベートクラブだがビジターのプレーは可能。当日のキャディのレベルはとても高かった。ランチは美味しかった。

キャディ

お風呂


レストラン

ランチ

ロン・フェリスはピート・ダイの右腕として世界の数多くのコースを手掛けた人物。他の日本での単独設計コースは宮崎サンシャインCCがある。


ドーミーイン高松

ドーミーイン高松

プレー前夜はドーミーイン高松に泊まった。