スリーハンドレッドクラブ |
|
|
起伏の多い丘陵コース。松林に囲まれた丘陵コースで起状があり、各ホールの幅はFWに樹木の枝がFWに張り出していて、狭い。コース全体にかなりの起伏があり、打ち上げ、打ち下ろし、谷越え、池越えと変化に富む。OUTはより長いので、ティショット、セカンドとしっかり打たなければならなく、INは比較的狭いので正確なショットが要求される。FW幅は狭いだけでなくアンジュレーションがあり、フラットなライが少ない。各ホール個性的でFWバンカーの配置は良く、ホールは要所で絞ってあり、プレーして楽しい。いくつかのホールで立派な樹木がFWにかぶさっているので、伐採してホールをすっきりさせたら良いのではと感じた。
名物ホールは戦略的な自然の起伏を活かした9番と10番ホールでどちらも難しい。設計者の一人の東急グループの中興の祖、五島昇氏はこの2ホールを生涯愛して永久に改造しないようにとゴルフ場に指示している。カートも利用できるが、基本は歩きのコースなのは好感できる。FW、グリーンは手入れが行き届いており、ホールを取り囲む120種類もあるいろいろな樹木の高さまでも揃えていて、森林公園的な美しさがある。
スコアカード |
||||||||
|
||||||||
やや左ドッグレッグ。FWはタイトで左右に林が効いている。グリーンは砲台で木立に囲まれている。 |
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
セカンド地点から右に曲がる2オン可能なロング。ティショットは打ち上げ。グリーンは横長で受けていて、右サイドと奥はすぐに崖になる。 |
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
緩やかに打ち上げていく右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットでは左右にバンカーがあり、左のOBゾーンは浅い。グリーンは左右と右奥にバンカーが配されている。 |
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
やや右ドッグレッグの距離があり難しいミドル。ティショットは打ち下ろしで。ロングヒッターは谷の狭間のFWまで転がる。セカンドは強い打ち上げ。グリーンは受けていて、左右にバンカーが配されている。グリーンオーバーは禁物。 |
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
左に曲がってから右に曲がるS字のロング。セカンドの落し所は狭い。サードは少し打ち上げ。グリーンの右手前にバンカーが配され、右サイドは下りスロープのラフになる。 |
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
東京都心から南西に1時間、羽田空港から南西に50分、横須賀市から西に17分。ビジターのプレーは平日には会員の紹介、土日には会員の同伴が必要。プレー日のキャディは若い人だったが、レベルはとても高かった。 レストランは小さく、会員数がとても少ないので、全日利用客があまりいなく、エクスクルーシブなこのゴルフ場を象徴している。 ランチで食べたスパゲッティは絶品だった。
開場当初の入会条件はとても厳しかった聞く。政治家は首相、外相の経験者に限り、日本駐在の外国大使は入会でき、財界人は、一部上場企業で50歳以上と狭き門で、政財界一流人300人だけの会員で組織された。一昔前はこのコースで政治が決められたことがあるようだ。コース名のスリーハンドレッドは会員の数。この入会基準は、ワシントン郊外にあり“大統領のゴルフコース”と言われる名門バーニング・ツリーGCに倣ったもの。 設計は東京急行衛星都市建設部だが、実際の主設計は、砧GC、多摩川GCに続いて五島昇がレイアウトを決定、建設部の技術員・黒澤長夫が施工図に仕上げ、それを当時砧GCのグリーンキーパーだった宮沢長平がグリーン、バンカーなどの設計を仕上げた。その後宮沢長平は東急関連のコースを数多く主設計した。
プレー前日は横須賀市内のセントラルホテルに泊まった。ホテルからコースまで北西に55分。 |
2番 パー4 395ヤード(3)