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モントレー半島の絶景の地に広がる美しいシーサイドコース。アメリカのパブリックコースで最も評価と知名度が高い。グリーンが小さく、距離的にはパー72で6828ヤードと現代の基準では短いが、海風、戦略的に配されたバンカー、多くのホールで迫ってくる海岸線、距離が出るほどタイトなフェアウェイなどで、なかなか手強いコースと言える。リスクと報酬ホールが多いのも特徴の1つ。
設計者の2人は他のコースでの設計経験がなく、”可能な限り多くのホールが海岸に面するように”と8の字のルーティングになる設計図を書いた。
1番から3番は内陸部に位置し、4番から10番ホールはモントレー半島の海岸線を縫って設計されている。11番から16番まで再び内陸部に戻り、17番で海に向かって進み、最終ホールはドラマチックな海沿いのホールになる。岬に突き出た7番のショートやもう一つの世界的に有名な18番のロングはこのルーティングだからこそ誕生したと言える。1,2、11,12,13,15番ホールは普通だが、その他のホールはおもしろいホールが続き、景観も素晴らしい。7番から10番までの4ホールが特に世界クラスで素晴らしい。
ペブルビーチGLはトマトジュースのメーカー、デルモンテが高級ロッジとともに開設した。設計したのは地元のアマチュア二人だが、オープン10年後の全米オープン(1929年)に備えて、地元の有名なアマチュア、チャンドラー・イーガン(全米アマ2回優勝)が伝説的なアリスター・マッケンジと組み大幅な改造を施して現在のスタイルになった。今までに5度の全米オープンを開催し、2019年に6度目の全米オープンが行われる。その他、毎年2月にPGAツアーのAT&Tペブルビーチプロアマの会場のひとつでもある。
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急な左ドッグレッグ。ティショットでは左のコーナーに配されたバンカー越えは220ヤードのキャリーが必要。右FWは合計の長さが120ヤードほどの3個のバンカー連なっているので、そのコーナーのバンカーを越えてもそれらのFW奥のバンカーに捕まりやすく、ティショットはドローボールが良い。セカンド地点から海が見える。砲台の受けグリーンは左右のバンカーでガードされている。 |
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右の海に沿って、緩やかに打ち上げていくストレートホール。短いミドルなのでロングヒッターはグリーン近くまでティショットを運べるが、ショットが飛べば飛ぶほど、右のバンカーと右から迫ってくる海岸線により、落し所が狭くなるので、ティショットを刻むか、ドライバーを使うかの決断に迫られる。グリーンは縦に細長く。左右後方をバンカーに囲まれ、強く受けている。
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太平洋を右手に臨みながら打つ、崖越えのショート。グリーンは絶壁の左に配され、4個のバンカーでガードされている。ピン位置がどうであれ、グリーン左半分を狙うのが安全。1998年にニクラウス設計により追加されたホール。
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やや右ドッグレッグの短いロング。ティショットは右から海岸線、左から4個のFWバンカーが迫っており、このホールもティショットが飛べば飛ぶほどFWは狭い。安全ルートはFW左半分にボールを運ぶのが理想。セカンドは2打目の場所によっては絶壁越えのブラインドの打ち上げ。しかしその先には美しい眺めが広がる。グリーンは右傾斜で左右に3つのバンカーが配されている。
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モントレー半島突端の眺めの素晴らしいティーグラウンドから打ち下ろす短いショート。グリーンは海と6個のバンカーに囲まれ、中央が馬の背の3面グリーン。風の影響を受け易いホールで、アゲインストの風が強い時はプロでも5番アイアンで打つことがあると聞く。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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ティショットはFW面が見えないブラインドになる右ドッグレッグホール。ティから250ヤード先は海なので、ロングヒッターはドライバーを使えない。セカンドは海越え絶壁越えの打ち下ろし。グリーンの左右と奥にバンカーが配され、グリーンは強く受けている。グリーンからのティ方面を望む景観は迫力があり圧巻。このホールもゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホール。
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右ドッグレッグの緩やかに打ち下ろしで、右手に広がるカーメル湾を眺める雄大なミドル。距離のあるミドルでティからグリーンまで右は崖。ティショットはセミブラインドでFWは右傾斜。セカンドはつま先下がりのライから長いセカンドショットを打つことになり、スライスが出やすいため、グリーンの左から攻めるのが良いがグリーン左手前に配された1個の深いバンカーが効いてくる。グリーンの右から奥は崖でガードされている。受けグリーン。
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FWとグリーンの右は崖が続く、ほぼストレートのミドル。ティショットではFWが急な右傾斜なために、FWの左端を狙いたいが、大小3個の左FWバンカーが並ぶ。グリーンの左と奥はバンカーでガードされている。強い受グリーン。
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右ドッグレッグ。ティショットでは左右に合計5個のバンカーが配されている。セカンド、サードショットは打ち上げ。グリーンは手前のガードバンカーはとても深くて大きいので高い球でキャリーしたい。グリーン右にもバンカー。グリーンは左右の段差が強い2段状。
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やや右ドッグレッグ。ティショットはFWセンターにある大きなクロスバンカー狙い。200ヤードのキャリーで越える。ティから260ヤード先からはFW幅が半分と狭くなり、右FWバンカーも2個並び、ダウンヒルのライから打つことになるので、FWウッドかアイアンでのティショットするのが賢明。セカンドはやや打ち下ろしで、大きなバンカー越え。セカンドは左に並ぶオークの木立の枝葉がグリーンに被っているので注意。 |
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海に向かって打つショート。横にとても長いグリーンで奥行きがあまりない。グリーンの手前は1個の大きなバンカーでガードされ、右側と奥にも6個のバンカーが配されている。ピンが左の時は、グリーンすぐ左の海に注意。 |
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海に沿って左ドッグする美しいロング。ティショットは部分的に海越えになり、FWにある一本の木のすぐ左狙いが良い。セカンドはグリーンまで150ヤード続くとても長い左FWバンカーのすぐ右のFWに置くのが理想。FWの右に行くとサードショットで前方の背の高い木がスタイミーになる。グリーンは手前のバンカーが良く効いていて、左右にもバンカーが配され、グリーンのすぐ左は海になる。グリーンの傾斜は右手から海岸方面に下っている。このホールもゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホール。
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車でモントレーから20分、サンフランシスコ空港から2時間。コースに隣接してロッジ・アット・ペブルビーチがある。プレー後の食事はこのロッジのレストランでするプレーヤーが多い。プレー前夜の宿泊はリゾート内のザ・イン・アット・スパニッシュベイでペブルビーチGLまで車で8分。
リゾート内にはペブルビーチ、スパイグラスヒル、スパニッシュベイ、デルモンテの4つのコースがある。
ジャック・ネヴィル設計の他のコースは、モントレー・ペニンシュラCC(ショアコース)、パシフィック・グローブGL、リンカーン・パークGCがあり、ベルエアCCの設計にも影響を与えた。再設計者のチャンドラー・イーガンはユージンCC、ザ・ユニオンリーグG&CC、グリーン・ヒルズCCなどを設計している。
トップ100ゴルフコース・オブ・ザワールド(top100golfcourses.com)の2016年度カリフォルニア州で第2位のベストコース。カリフォルニア州にはおよそ1000のコースがある。ゴルフマガジン2017年度世界ベスト100コースの9位に選ばれている。ゴルフマガジン2017年度全米100では33位。
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3番 パー4 390ヤード(2)