オリンピアフィールズ カントリークラブ、サウスコース
Olympia Fields Country Club (South Course)

コースデータ
所在地 アメリカ、イリノイ州
コース長 7106ヤード パー72
コースレート 75.0
プレー日 2019年6月7日
設計者 トム・ベンドロー
再設計者 スティーブ・スマイヤーズ 
オープン 1916年
キャディ あり
ゴルフカート あり(FW乗り入れ可)
評価
総合評価
4.95
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
6
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
5

メイプルとオークの巨木に包まれた美しい林間風のパークランドコース。ノースとサウスの2つの18ホールのコースがあり、設計者が違い趣も違う。ノースコースでは2003年の全米オープン、2020年PGAトーナメントが開催された。サウスコースは劇的な高低差の変化がある起伏のあるコースで、コース全体に流れる曲がりくねったクリークが18ホール中11ホールで戦略的に活用されている。多くのFWはタイトで両サイドに樹木が並び、グリーンはとても速い。ブラインドショットがいくつかかり、フォールス・フロントあるグリーンもある。OUTが3700ヤードあり、INの3400ヤードと比べとても長くて手強い。パー3は182ヤード、243ヤード、212ヤード、150ヤードと長短に変化がある。ノースコースの方が有名で一般的な評価もサウスより少し高いが、個人的にはサウスコースの方がプレーしてより楽しい。2009年にスティーブ・スマイヤーズがグリーンとバンカーを造り替え、距離を500ヤード長くして、コースをアップグレードしている。



8番、パー4、セカンド地点

10番、パー5,サード地点

12番グリーン

 
1番 パー4 459ヤード

1番 パー4 459ヤード(2)

1番 パー4 459ヤード(1)
左ドッグレッグの距離のあるミドル。ティショットでは右サイドにブラインドのバンカーがあり、左コーナのマウンド越えがベストルートでマウンドを越えるとやや下り傾斜になる。グリーン手前のFWは窪んでいて、左手前に大きなバンカーが配されている。受けグリーン。
 
2番 パー4 482ヤード

左ドッグレッグの長くてタフなミドル。ティショットでは右サイドの林が効いてくる。セカンドは少し打ち下ろしでクリーク越え。グリーンは左右のバンカーと左サイドに流れるクリークでガードされている。グリーンは縦長の砲台で、前半分は受けていて、奥半分は左傾斜。ティショットで距離が出ないと、セカンドをクリーク手前のFWに刻むことになる。

 

2番 パー4 482ヤード(3)

2番 パー4 482ヤード(2)

2番 パー4 482ヤード(1)
 
4番 パー5 543ヤード

やや右に曲がってからやや左に曲がるロング。ティショットでは右サイドに2個のバンカーがある。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは縦長で右サイドにバンカーが配されている。

 

4番 パー5 543ヤード(3)

4番 パー5 543ヤード(2)

4番 パー5 543ヤード(1)
 
5番 パー3 243ヤード

5番 パー3 243ヤード(2)

5番 パー3 243ヤード(1)
とても長くて美しいショート。グリーンは木立に囲まれている。グリーンの手前は窪んでいて、グリーンはバンカーがない楕円形だが横に長く左に急傾斜。

 

 
6番 パー4 375ヤード

6番 パー4 375ヤード(1)
名物ホールで、やや左ドッグレッグの短めのミドル。ティショットでは右サイドの2個のバンカーがFW幅を狭くしていて、ロングヒッターにはFWを横切るクリークも効いてくる。セカンドはそれらのバンカーのすぐ左のFW右サイドからがグリーンを攻め易い。グリーンは強い砲台で縦に細長い2段形状で強く受けていて、左右に外すと強い下りスロープのラフになり、グリーン手前の深いバンカーが効いている。

 


グリ―ン

6番 パー4 375ヤード(3)

6番 パー4 375ヤー(2)
 
9番 パー4 440ヤード

ほぼストレートホール。ティショットは打ち下ろしのクリーク越で、FW左半分に打つのが良く、右サイドからは前方の木々がスタイミーになりグリーンが狙いにくい。グリーンは縦長の3段状で、左右はバンカーでガードされている。

 

グリーン

9番 パー4 440ヤード(2)

9番 パー4 440ヤード(1)
 
11番 パー4 345ヤード

11番 パー4 345ヤード(2)

11番 パー4 345ヤード(1)
右ドッグレッグの短いミドル。FWは縦に長いクロスバンカーとその前に聳える1本木で左右に分けられ、打ち易い左FWか、ショートカットになる右FWかの、オプションがある。300ヤードの飛距離でグリーンに届くが、グリーンの50ヤード前後手前をクリークが右手前から左奥に斜めに横切るので、ロングヒッターの簡単な1オンをさせてくれない。グリーンの左右はバンカーでガードされ、グリーンの3分の2の面は奥に下っていて、パンチボールグリーンの形状になっている。
 
12番 パー3 212ヤード

縦長で砲台のグリーンは左右後方を4個のバンカーに囲まれ、左右の木々が迫っている。グリーン前のエプロンは急な下り傾斜なので、ショットをグリーンに届かせるのが肝要。

 

グリーンから見る12番ホール

12番 パー3 212ヤード(2)

12番 パー3 212ヤード(1)
 
13番 パー4 415ヤード

13番 パー4 415ヤード(2)

13番 パー4 415ヤード(1)
強い左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドの2個のバンカーとクリークが効いてくる。グリーンは左に急傾斜していて、右サイドと奥に3個のバンカーが配されている。

 

 
14番 パー3 150ヤード

池越えの美しいショート。グリーンは縦に長く左に傾斜していて、3個のバンカーと手前と左サイドの池にもガードされている。

 

後方から見るグリーン

14番 パー3 150ヤード(2)

14番 パー3 150ヤード(1)
 
17番 パー4 460ヤード

もう一つの名物ホールで、右ドッグレッグの長くて難しいミドル。FWはタイトで左右に木々が効いてくる。ティショットではFWの左サイドに打たなければ、右前方のせり出す3本の木がスタイミーになりセカンドでグリーンを狙えない。グリーンは少し砲台で左右にマウンドのラフがあり、グリーン上はアンジュレーションが強い。バンカーが1つも無いホールだが、戦略性はとても高い。

 

17番 パー4 460ヤード(3)

17番 パー4 460ヤード(2)

17番 パー4 460ヤード(1)
 
18番 パー5 530ヤード

右ドッグレッグのロング。ティショットではFW左半分に打つとセカンドを打ち易い。セカンドクリーク越えで、左右の林が迫り、左サイドに大きなバンカーがあり、落し所が狭い。サードは打ち上げ。縦長のグリーンは強く受けていて、左右は縦に長いバンカーでガードされている。

 

18番 パー5 530ヤード(3)

18番 パー5 530ヤード(2)

18番 パー5 530ヤード(1)
 
余談
シカゴ・オヘア空港からほぼ南に50分、シカゴ市内から南に45分。プレーにはメンバー同伴が必要。フロスモアCCにほぼ隣接している。ゴルフクラブの設立は1915年で1925年には4コースあったが、第2次世界大戦後はノースとサウスの2コースになった。1915年に当時の貨幣130万ドルを費やされて造られたクラブハウスは豪華でアメリカ最大。ロッカールームにはポーカーテーブルが多く置かれていて、広さはホーケーの球場が出来上がるぐらいに広い。

キャディ

ロッカールーム


レストラン

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度イリノイ州ベスト70コースで第1位、全米ベスト100コースでは第12位。イリノイ州には630ほどのゴルフコースがある。

トム・ベンドロー設計での他のイリノイ州のコースはメダイナCC・No1コース、No2コース、No3コース、スコーキーCC(全米100選コース)、ラ・グレンジCC、ビバリーCCなどがある。



Econolodge South Holland

Econolodge South Holland

プレー前日はモーテルのEconolodge South Hollandに泊まった。コースまで南西に15分。夕食はモーテルから西に16分のTokyo Steakhouseで食べた。


Tokyo Steakhouse

Tokyo Steakhouse

Tokyo Steakhouse