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海に近い立地にある林間コースで、16番から徐々に海が見えてきて18番が海沿いを巡るシーサイドホールになる。上がり3ホールはデザインが素晴らしいだけでなく、それまでの15ホールの林間の趣とは別で、シーサイドコースのとしての何とも言えない爽快感が味わえる。15番までの林間ホールは、狭いFWは背の高い木々にセパレートされていて、左右から迫り出して、柳のように垂れ下がった“スパニッシュ・モス”という空中ハザードに見える植物により、FWはより狭く見える。この不思議な景観を醸し出しているトロロコンブのように見える。FW幅はそれほどあるわけではなく、次打でグリーンを狙いやすくするためには、その比較的タイトなFWの左半分とか右半分のどちらかに打つ必要がある。つまり、ドロー、フェード両方の球種を打てないと通用しない非常にタフなコースと言える。
各グリーンは一見簡単に見えるが、PGAツアーで最も難しいグリーンを持つコースの1つと言われる。小さめのグリーン(平均340㎡で米ツアー平均グリーンサイズの60%ほど)を取り囲むバンカーと池、タイトなFWの適所に巧みに配されたバンカーと池もプレーヤーの行く手を阻んでいる。距離も必要だが、それ以上に正確性と頭脳プレー、精神力などプレーヤーの総合力が要求される。1969年から2019年までRBCヘリテージのPGAツアーを開催している。2018年には小平智プロが優勝してかなり話題になったコース。筆者がプレーしたのはちょうどその1年前だが、よくぞこの狭い難コースを攻略できたと感動した。2012年でのPGAツアー選手による最も好きなトーナメントコースの投票で、ハーバータウンGLはオーガスタ・ナショナルに次いで2番目に選ばれている。
スコアカード
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ストレートの狭いミドル。左右林が並び、左のOBゾーンは浅い。その狭いFWでも、ティショットはFW中央右に打つのが良い。セカンドでのグリーンへのアングルが良く、FWの左サイドも右サイドも前方に迫り出している林がスタイミーになる。少し砲台のグリーンはほぼ円形で小さく、手前から左奥に下っている。グリーン手前から左サイドに大きなバガードバンカーが配されている。距離がそれほどないのに、PGAトーナメントのコースの中で最も難しいオープニングホールになっている。
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やや左ドッグレッグ。左に林、右に大きなオークツリーとウェイスト・エリアがあり、FWはタイト。グリーンは斜めの形状で4個のバンカーでガードされている。受けグリーン。
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池越えのチャレンジングなショート。グリーンは小さく、グリーンの左半分は池に囲まれている。受けグリーン。 |
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左ドッグレッグ。ティショット、セカンドともに左は川、左右にバンカー、右に林があり、セカンドは左右のバンカーにより落し所が特に狭く、右のOBゾーンも浅い。ロングヒッターはティショットを左FWバンカーのすぐ右のアグレッシブなラインで打てると2オン可。グリーンは砲台で縦に細長く右傾斜。グリーン左のガードバンカーが効いている。
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グリーンのほとんどがバンカーに囲まれているユニークなホール。グリーンの左は池。縦長グリーンは手前から奥に下りながら、右傾斜もしている。 |
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左ドッグレッグの距離があるミドル。ティショットでは左右の林と左にはブラインドの小さい池がある。FWはこのホールも狭く、その狭いFWの右半分に打たなければ、セカンドで左から迫ってくる木立がスタイミーになる。FW左サイドからのセカンドは、ドローかフックボールでなければグリーンを捉えられないが、かかりすぎると、グリーンのすぐ左サイドに配された池に捕まる。グリーンの左は池とグリーンの間に100ヤードほどの長さの細長いガードバンカーがある。ティショットが思った所に飛ばなければ、セカンドでグリーンを狙うのでなく、グリーン手前か右に打つのが安全。プロのトーナメントでパーよりもボギーが多い超難ホール。
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短いほぼストレートのミドル。FWはタイト。グリーンはハートの形状で、いくつかの微妙な傾斜が施されている。短い距離のセカンドをピンまでベストなアングルで打ってバーディを狙うためには、ピン位置によって、狭いFWの右半分か左半分のどちらに打てば良いかを決めなければならない。グリーンの手前に大きなバンカー、奥には3個の小さなバンカーが縦に配されている。 |
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やや左ドッグレッグの難ホール。FWはタイトで両サイドに林が並ぶ。ティショットをFW右半分に打つと、セカンドでのグリーンは良いアングルになるが、グリーンの右手前を1本の大きなオークツルーがガードしているので、ドローヒッターはセカンドをFW右サイドからは打ちにくい。グリーンは少し砲台で受けている。グリーンは縦に長く、左サイドは1個の大きいバンカー、右サイドは3個のバンカーでガードされている。
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右ドッグレッグ。ティショットでは左右に林、左にウェイスト・エリアがある。FWの左半分からがグリーンへのアングルが良い。グリーンは逆L字型で、左右のガードバンカーが効いている。グリーン上の傾斜が複雑で、ピンから遠いとパットラインが難しい。
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PGAトーナメントで最も難しいショートホールの1つ。グリーンは斜めの形状で、手前から右サイドは全て池に面する。グリーンの左奥に1個のポットバンカーが配され、グリーン上には微妙な傾斜がある。方向性だけでなく距離のコントロールが大切。 |
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グリーン手前100ヤードあたりから左に曲がる、距離のあるロング。ティショットでは左右のウエィスト・エリア、セカンドでは左の池、右のウエィスト・エリアが効いてくる。グリーンは砲台で左右にバンカーが配され、花道が狭い。グリーンはとても小さい。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。
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強い左ドッグレッグ。FWの左に100ヤードほどの長さ巨大FWバンカーがあり、グリーン近くまで伸びてその左手前もガードしている。そのバンカーのすぐ左はOBゾーンになる。グリーンの右には3個のガードバンカーと左手前に1本の松があり、この松がセカンドで良く効いてくる。受けグリーン。グリーン後方は海。
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グリーン後方に海が見え、池が絡んでくる美しいショート。縦長のグリーンの左サイドは縦にとても長いガードバンカーが配され、そのバンカーとグリーンの左から奥は入り江に囲まれている。グリーンには2つの面があり、このコースでは一番奥行きがあり35ヤードと長く、手前の面は受けていて奥の面は右傾斜。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。
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名物ホール。ほぼストレートのミドルで海の海岸線に沿って進んでいく難ホール。ティショットでは、右のOBゾーンは浅く、ティグランドから220ヤードからFWの幅は2倍になり、300ヤードを越えるとまた狭くなる。グリーンは縦長で左サイドは海に面し、手前は大きいバンカーでガードされている。この小さいグリーンは左傾斜。グリーン幅は15ヤードほどしかないの、セカンドを安全なグリーンの右サイドのFWに打ち、寄せワンを取りに行くのもオプションの一つ。グリーンの奧に鎮座する赤と白の縞模様の灯台がこのホールの魅力を高めている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれていて、ペブルビーチの18番を彷彿とさせるホール。
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ヒルトン・ヘッドアイランドにある。ヒルトン・ヘッドアイランド空港から12分。サバンナ市から北東に1時間。パブリックコース。シーパイン・リゾートという2つのホテルと3つのゴルフコースとを有する巨大リゾートの中にある。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度サウスキャロライナ州で第3位のベストコース。サウスカロライナ州には480ほどのゴルフコースがある。ゴルフマガジンの世界ベスト100コースでは2015年度が91位で、それまでの10年間以上はランクインしていた。
ピート・ダイ設計の他のサウスカロライナ州でのコースは、ロングコーブC、キアワ・アイランドGR、ヘロン・ポイントGC、チェロッキー・バレーGC、ダイクラブ・アット・ベアフットリゾート、プレストウィックCCがある。
アメリカのPGAツアーで同一会場にて延々と行われているツアーは以下の5コースだけ。マスターズ(オーガスタ・ナショナル)、RBCヘリテージ(ハーバータウンGL),ザ・メモリアルトーナメント(ミュアフィールド・ビレッジGC)、クラウンプラザ・インビテーショナル(コロニアルCC)、ソーニーオープンinハワイ(ワイアラエCC)。
同じヒルトン・ヘッドアイランド内には、20分以内の距離にある、 ロング・コーブC、 アトランティックデューンズ、ロバート・トレント・ジョーンズ・オーシャンフロントGC、ヘロン・ポイントGLが有名。
プレー前日はRed Roof Inn Hilton Head Islandのモーテルに泊まった。コースまで12分。
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1番 パー4 410ヤード(3)