キアワ・アイランド ゴルフリゾート、ジ・オーシャンコース
Kiawah Island Golf Resort (The Ocean Course)

コースデータ
所在地 アメリカ、サウスカロライナ州
コース長 7876ヤード パー72
コースレート 79.1
プレー日 2017年4月12日
設計者 ピート・ダイ、アリス・ダイ
オープン 1991年
キャディ あり
ゴルフカート なし
評価
総合評価
5.40
コースレイアウト
5
難易度
6
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
6
満足度
5

シーサイド、リンクスコース。大西洋の海岸線を望めるように設計されている。2つのループがあり、OUTは海岸線を東に平行に進み5番ホールで折り返す。INは海岸線を西に平行に進み、14番で折り返してから18番までの5ホールは海岸線に沿ってレイアウトされている。デユーン、バンカー、川、ラグーン、荒地などを効果的に使った、チャンピオンコース。FWは広いホールが多いが、それらもグリーンに近づくにつれターゲットが狭くなってきて、どのハザードを避けるべきかなどの頭脳プレーと正確性が要求される。



クラブハウスからの景観

12番ティから望むラグーンと海

13番グリーンからの景観

距離は長いがFWは広い。S字型のパー5が多く、パー4もレイアウトは変化に富み、パー3の14番、17番ホールはプレーしてとても楽しい。印象に残るホールと“リスクと報酬”ホールが多く、中級者から上級者まで十分に楽しめるコースと言える。パブリックコースで、西のペブルビーチになぞられて、東のキアワ・アイランド・オーシャンコースと言われる。コースがオープンしてすぐに1991年のライダーカップが開催された。2003年にはワールドカップ選手権、2005年、2012年にPGAトーナメントが開催された。 2017年プレー時では7356ヤードの長さだったが、2021年度全米プロ開催した時は7876ヤードと4年で500ヤードも距離が延びた。海風が通常強く、ピート・ダイ特有のトラップも随所で仕掛けれれているので、アメリカでの最難関コースと言えるだろう。

16番ホールからの景観

18番ホールから望むデューン

12番ホール近くのワニ

スコアカード
 
2番 パー5 557ヤード

2番 パー5 557ヤード(1)

とても良いリスクと報酬ホール。初めは強く左に曲がり、グリーン手前100ヤードから右にも曲がるダブルドッグレッグ。ティショットは湿原越えでFW左に接する長い砂地の荒地に注意。ロングヒッターは2オン可能だが、セカンドも湿原越えになり、グリーンは3個の大きなバーガーでガードされているだけでなく、グリーンの右から奥にかけて湿原に囲まれているのでリスクが伴う。アベレージヒッターはグリーン手前100ヤードにドライクリークがFWを横切るので、その手前に刻むか越えていくかの決断に迫られる。グリーンは砲台で右傾斜。(2017年プレー時では543ヤード)


2番 パー5 557ヤード(4)

2番 パー5 557ヤード(3)

2番 パー5 557ヤード(2)
 
3番 パー4 390ヤード

3番 パー4 390ヤード(2)

3番 パー4 390ヤード(1)
強い左ドッグレッグ。ティショットは池と湿原越えになり、FWは広いがFW左に接する大きくて長い砂地の荒地に注意。グリーンは砲台で少し受けている。
 
4番 パー4 484ヤード

4番 パー4 484ヤード(1)

右ドッグレッグの難ホール。ティショットは湿原越えで、FWは広いが右方面のFWにバンカーが3個あり落し所を限定している。できればFW左サイドに打つとセカンドでグリーンを狙いやすい。FWは湿原で分断されているのでセカンドも湿原越えになり、斜めに細長く置かれたグリーン手前から右に並んで配された3個のガードバンカーが効いてくる。グリーンの後方にはデューンがある。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。(2017年プレー時では453ヤード)


4番 パー4 484ヤード(4)

4番 パー4 484ヤード(3)

4番 パー4 484ヤード(2)
 
7番 パー5 579ヤード

強い右ドッグレッグ。海に向かって打つティショットになり、FWは広いが右に接する荒地には注意。グリーンは荒地がグリーン左半分を取り囲んでいる。グリーンは少し砲台で、その右にはマウンドと池がある。風向きと強さによって、易しいホールになったり、手強いホールになったりする。(2017年プレー時では527ヤード)

 

7番 パー5 579ヤード(3)

7番 パー5 579ヤード(2)

7番 パー5 5797ヤード(1)
 
9番 パー4 514ヤード

9番 パー4 514ヤード(2)

9番 パー4 514ヤード(1)
強い左ドッグレッグ。ティショットではFWの左に荒地が続いている。縦長で砲台グリーンのセンターとフロントエッジに大きなマウンドが施こされ、パットのライン読みが難しい。(2017年プレー時では464ヤード)
 
11番 パー5 593ヤード

右に曲がってから左に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットでのFWは比較的広いが、FW右に接する荒地に要注意。そこに入れると大変深いので、出すだけになる。セカンドは落し所が狭く、左からデユーンが迫っていて、左FWバンカーも1個配されている。グリーンは強い砲台で、ロングヒッターの2オンを難しくしている。(2017年プレー時では562ヤード)

 

11番 パー5 593ヤード(3)

11番 パー5 593ヤード(2)

11番 パー5 593ヤード(1)
 
12番 パー4 484ヤード

12番 パー4 484ヤード(2)

12番 パー4 484ヤード(1)
ほぼストレートホール。ティショットでは左右に3個のバンカーがあるが、FWは広い。難しいのはセカンドショットで、グリーン左は1個の大きいバンカーでガードされ、右は川に面する。グリーン上にはいくつかの小さいマウンドがある。(2017年プレー時では466ヤード)
 
13番 パー4 497ヤード

右ドッグレッグ。ティショットはFW左方面にある2個のポットバンカーが効いていて、FWからグリーンまで右サイドは川に面して、飛べば飛ぶほど落としどころが狭くなる。グリーンは縦に細長く、右は池、左は3個のガードバンカーが配されている。グリーンは真ん中から奥に下っている。向い風が強いとティショット、セカンドとも川に捕まるリスクが高く、以前PGAツアーで最もウォーターハザードに捕まったホールの1つだったようだ。安全に攻めるなら、FWが広い左2個のFWバンカーの右に刻み、残り180ヤード前後が残るセカンドではピンを狙わずグリーン手前に運ぶのも良いオプションの一つ。(2017年プレー時では404ヤード)

 

13番 パー4 497ヤード(3)

13番 パー4 497ヤード(2)

13番 パー4 497ヤード(1)
 
14番 パー3 238ヤード

14番 パー3 238ヤード(2)

14番 パー3 238ヤード(1)
グリーンの右に海が広がる、絶景のショート。ホールのデザインも素晴らしい。グリーンの左は深くて大きな荒地でガードされているので、グリーンを外すとすればグリーン右手前で、そこからの寄せは難しくない。グリーンは強い砲台で、手前から奥に少し下っていて、真ん中には大きなマウンドが施されている。この砲台グリーンは“テーブル・トップ・グリーン”と言われる。テーブルの上にグリーンがあるように、ティから見え乗せるのが難しいとも暗示しているようだ。 (2017年プレー時では194ヤード)
 
16番 パー5 608ヤード

海が見えるダブルドッグレッグ。ティショットは池越えの左ドッグレッグになり、左右にデューンがあるがFWは広い。セカンドでは右からせり出している、140ヤードほどの長さがある荒地を越えるか、その左に刻むかのオプションがある。越える場合は落し所のFWはタイト。サードはやや打ち上げになり、荒地越え。(2017年プレー時では579ヤード)

 

16番 パー5 608ヤード(3)

16番 パー5 608ヤード(2)

16番 パー5 608ヤード(1)
 
17番 パー3 223ヤード

池越えの美しくてタフなホール。グリーンは斜めに配され、手前から右サイドは池に面して、枕木をその接点で使っている。ティショットで池を避けて左に逃げると、左をガードしている2個のバンカーが効いてくる。グリーンは右傾斜。グリーンの背後にはワイルドオーツの草が覆いかぶさった大きなデューンがある。

 

17番 パー3 223ヤード(3)

17番 パー3 223ヤード(2)

17番 パー3 223ヤード(1)
 
18番 パー4 505ヤード

強い右ドッグレッグの難ホール。ティショットは打ち上げになり、右に3個のFWバンカーが配されている。FWの右にはデューンが広がり、そこまで曲げるとボールが見つからないか、見つかっても打てない可能性が高い。ティショットは左から右に軽く曲がるフェードボールが安全。グリーンの左は荒地でガードされ、グリーンは縦長で真ん中が凹んでいる。セカンド地点からは、グリーン方面の背後に広がる海とデューンとのパノラマの景観が見える。(2017年プレー時では439ヤード)

 

7番 パー4 505ヤード(3)

18番 パー4 505ヤード(2)

18番 パー4 505ヤード(1)
 
余談
チャ―ルストン市から南西に45分、チャールストン空港からほぼ南に50分。オーガスタから南東に3時間15分。パブリックコース。キアワ・アイランド内にはキアワ・アイランドGR・タートルポイントコース&オスプレーポイントコース、キアワ・アイランドC・リバーコース&カシークコースなど計5コースが有名。

キャディ

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度サウスカロライナ州で第1位のベストコース、全米ベスト100では第31位。サウスカロライナ州には480ほどのゴルフコースがある。また、ゴルフマガジン2020年度世界ベスト100では第58位。

ピート・ダイ設計の他のサウスカロライナ州でのコースは、ハーバータウンGLロング・コーブC、ヘロン・ポイントGC、チェロッキー・バレーGC、ダイクラブ・アット・ベアフットリゾート、プレストウィックCCがある。



Charleston Kiawah Island/Andell

Charleston Kiawah Island/Andell

Charleston Kiawah Island/Andell


Hachiya Japanese Steakhouse

Hachiya Japanese Steakhouse

Hachiya Japanese Steakhouse

プレー前夜はCharleston Kiawah Island/Andell Innで泊まった。ゴルフコースまで11分。またその夜の食事はホテルから北東に35分のHachiya Japanese Steakhouse & Sushi Barで摂った。