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海側の狭い土地に展開する、イギリスを代表するリンクスコース。1919年にジェームス・ブレード、1946年にガイ・キャンベルが改造して、ほぼ現在の18ホールに至っている。1909年と1920年に全英オープン、2013年に全英アマを開催し、2014年から2017年は全英オープンのクオリファイング(出場予選会)の最終会場になっている。すぐ近くのロイヤル・セントジョージズほどのスケール感はないが、厳しくてとてもタフなリンクスコースである。海岸線に沿って2番から8番ホールまでほぼ平行に進んでいき、8番パー3が海に向かい、9番から11番ホールまでの3ホールは全て向きが違い、12番から18番までは内陸部側を同じ方向で戻ってくる。最後の7ホールが容赦なくアゲインストの海風が吹くので、特に難しい。
遠い昔はコースからドーバー海峡が見渡せたが、コースと海の間に土手の堤防が築かれ見えなくなったが、それでも2,3のティグランドで海が見えるし、コースが造り上げた自然の造形美が素晴らしい。FWは起伏が激しく、グリーンも全てが個性的で傾斜が強く起伏も激しい。バンカーの数が全体で70個ほどとそれほど多くないが、背丈ぐらい深いバンカーが随所に配され、入れれば出すだけになる。特にグリーン周りのガードバンカーはそれほど多くないが、グリーンとグリーン周りの強い傾斜、グリーン周りのコブと窪みが、バンカーの代わりをしていて、グリーンを外した時の寄せがとても難しくなる。変化に富んだレイアウトの見事さと、各ホールが個性的で1回プレーすればはっきり18ホールが記憶に残る名コースである。2015年プレー時では7245ヤード(白ティ6924ヤード)のパー71だったが、2019年の改造により、7367ヤード(白ティ7010ヤード)のパー72に変わったがタフさは同じであろう。
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ほぼストレートのロング。強いフォローの風になるのでロングヒッターは2オン可能。ティショットはセミブラインドになり、ティから277ヤード先の右に1個のFWバンカーのすぐ左が良いターゲットになる。セカンドは緩やかな打ち上げのブラインドショットになる。グリーンは谷底にある、クラシックなパンチボールグリーン(グリーンの一部がすり鉢状になっていること)。グリーンは強く受けながら、複雑なアンジュレーションが施されている。 |
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距離のそれほどないヒース越えのショート。グリーンは砲台で受けている。バンカーは一つもないが、グリーンを外した時のアプローチは難しい。 |
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右ドッグの短いミドル。グリーンまでの直線距離は310ヤードほどなのでフォローの風が強い時にはロングヒッターは1オンを狙える。強い受けグリーン。リスクと報酬ホール。
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ストレート。左サイドに4個、右サイドに2個のFWバンカーが配されている。ティショットでバンカーを避ければ、難しいホールではない。グリーンの左手前に1個のポットバンカーがあり、グリーン上はアンジュレーションが複雑。 |
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6個の深いバンカーでガードされているショート。グリーンの奥行きは40ヤードあるが、前部半分の横幅は狭くて、左右のガードバンカーがよく効いてくる。
(写真なし)
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急な左ドッグレッグ。ティショットは左コーナーに配された1個のバンカーが効いてくるが、ドローボールで攻めるのが良い。グリーンの手前と右サイドはバンカーでガードされている。グリーンの後部半分は右傾斜で、右奥サイドは大きく窪んでいるので、そこからの寄せは難しい。
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左ドッグレッグのあまり距離のないミドル。このホールもロングヒッターはフォローの風に乗り、グリーン近くまで飛ばせる。通常は左に1個、右に2個のFWバンカーの間に打っていく。グリーンは縦に細長く、受けている。
(写真なし)
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ストレートホール。ティショットは左右のFWバンカーが効いてくる。グリーンは驚くべき形状で、縦長のグリーンとグリーン周りは、手前から見て“U”字型で、真ん中部分は大きく凹んでいる。グリーン左手前に1個の小さなガードバンカーが配されているので、セカンドはグリーン右サイド狙いが良く、グリーン面の右サイドから傾斜でセンター付近まで転がってくれる。
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チャレンジングなやや打ち上げのショート。縦長のグリーンは強い砲台で、右サイドは3個のバンカーでガードされている。クリーンの手前から左サイドは下りスロープ。 |
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ほぼストレート名物ホール。ティショットは2個のクロスバンカー越え。FWからグリーンまで右サイドのOBゾーンは浅いので注意。セカンド地点での上の段のFWから下の段に分かれたFWに打っていく。グリーンは強い砲台で、手前のエプロンから2.4メートルの高さで垂直に切り立っている。グリーン面は真ん中部分の多くが凹んでいて、その上いくつかのコブもありパットも難しい。プレー当時は496ヤードのとても長いパー4だったが、ティグランドを50ヤード後ろに下げてパー5に変更された。パー5でも名物ホールに変わりがないワールドクラスのホール。 |
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やや左ドッグレッグの素晴らしいミドル。ティショットでは左に1個のFWバンカーを避けて、右サイド狙いが良い。セカンドでは2つのクロスバンカーの65ヤード先にグリーンがある。グリーンはコースでは最も小さいサイズでアンジュレーションも強い。グリーンをショートすると、傾斜に沿って右に転がり落ちる。 |
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サンドイッチから7分、ヒースロー空港から東に2時間、ガトウィック空港から東に40分。プライベートクラブだが、プレーは可能。ランチは美味しかった。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2019年度イングランドで第12位のベストコース。全英(アイランドも含む)では第31位、全英(アイランドも含む)では2800コースあり、その内イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。
プレー前日はドーバー海峡近くのPremier Inn Dover Centralに泊まり、北に25分のロイヤル・セントジョージズGCで午前にプレーしてから、同じ海岸線を10分南下したところにある、午後にロイヤル・チンクエ・ポーツGCでプレーした。夕食はホテルから徒歩9分のCullins
Yardで食べた。
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3番 パー5 566ヤード(1)