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荒涼さで有名なリンクスコース。1894年以来14回全英オープンを開催している。海岸近くのリンクスランドに展開する、大変タフなチャンピオンシップコース。コースと美しい海岸のリンクスランドが融合していて、100年以上前から手つかずの自然世界に戻った感覚でプレーできる。1ホールから18ホールまで8の字に近いループになっていて、流れるようなルーティングで進んでいく。パー3、パー4、パー5とも同じ風向きのホールがほとんどない。
全てのホールが独特で個性があり、FWの起伏がすごく、グリーンは硬くて速い。あごの切り立ったバンカーがFWとグリーン周りの随所で配され、海から吹き抜ける風とともに難度を上げている。ティショット、セカンド地点からバンカーとかハザードが見えないホールやブラインドショットもあり、イギリスのリンクスコースの醍醐味の一つを味わえる。レイアウトも素晴らしく、挑戦意欲が掻き立てられる、とてもチャレンジングな上級者向けのコースと言える。
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やや右ドッグレッグ。ティショットは谷越えでFWはタイト。フラットなFW左サイドに打つ方が良い。セカンドは風が右から左に抜けるが、グリーンの手前に3個のバンカーが並んで配されている。グリーンは手前から奥に少し下っている。オープニングホールとしては難しい。 |
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左ドッグレッグ。左コーナーに2個のFWに食い込んでいるバンカーが効いてくるので、ティショットはドローボールかバンカーの手前のFWに刻むのが良い。グリーンは強い砲台で、手前から左右は大きく窪んでいるので、グリーンを外した時の寄せは難しい。 |
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とても距離のあるショート。グリーンは縦に細長く、2段形状。ヒースのラフといくつかのマウンドがグリーンを囲んでいる。オリジナルは現在のグリーンの右の丘越えでブラインドのパー3だったが、2011年の全英オープン時の改造でブラインドホールでなくなり、距離も30ヤード伸びた。全英オープンの開場としては唯一バンカーが無いパー3。 |
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名物ホール。距離の長い左ドッグレッグ。ティショットでは左右3個のFWバンカーが効いていて、FWは狭い。右の2個のバンカーは聳え立っていて、たぶんイギリス諸島のコースで一番背が高いだろう。通称“ヒマラヤ”と呼ばれるバンカー。グリーンの左手前が大きく窪んでいて、下りスロープが切り立っている。グリーンのほぼフラットな面に乗らなければ、低いところまで転がり落ちて、1.5メートルのほど打ち上げていくパットになる。グリーンの奥のOBラインも浅いので注意。戦略性が豊かなホールで、アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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初めて海が見えるホールで左ドッグレッグ。アゲインストの風が吹くので表示距離のよりも長い。ティから260ヤードの地点でFWは途切れラフになる。FW左に3個のバンカーその先のラフにも2個のバンカーが配されている。セカンドでは前方のマウンドでグリーン面が見づらくブラインドショットになることも多い。縦長グリーンは受けていて、グリーンサイドのOBゾーンが浅い。
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メイデン(乙女)というニックネームがあるホール。グリーンの3方向を取り囲むデユーンにちなんで名付けられた。グリーンは斜めに細長く、前後左右に4個のバンカーでガードされている。グリーン上は3面あり、真ん中が凹んでいる。 |
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右ドッグレッグの素晴らしいミドル。ティショットは打ち上げになりFWは狭く、左サイドは窪地のラフ、右サイドに2個のポットバンカーが並んで配されている。グリーンは縦に細長く、尾根が横切る。グリーンの左右にはバンカーがあり、奥のラフがきつい。グリーンはデューンにも囲まれている。全英オープンでは最も難しいホールになる。
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緩やかに打ち上げていく左ドッグレッグ。ティショットは左サイドに1個FWバンカーがあるが、FW左サイドに打つのが次打でグリーンを狙いやすい。グリーンは強い砲台で、左サイドにポットバンカーが2個並んであり、右サイドは1個の深いバンカーでガードされている。縦に長いグリーンの前部半分は受けていて、後部半分は奥に下っている。グリーンの花道以外の左右または奥からは上手く寄らず、パーセーブがとても難しい。セカンドを手前から攻めたいホール。 |
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ヒース越えのとても長いショート。グリーンの後方に海が見える。縦長の3段グリーンで、左サイドに3個、右サイドに2個のバンカーが配されている。グリーン上も細かいアンジュレーションが多く施され、特にピンとボールの段が違うとラインも距離感も読みにくく、3パットになりやすい。パー3だが、ストローク・インデックスが3になり相当難しい。 |
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やや左ドッグレッグの難ホール。ティショットは左右4個のFWバンカーが効いてくる。ティショットが飛ばなければ、グリーン手前50ヤードから80ヤードで3個縦に並んで配されているバンカーも、セカンドで効いてくる。グリーンは砲台で、奥行きが43ヤードあり縦に細長く、左に傾斜している。グリーンの前部左右に2個のバンカーが配され、グリーン奥のOBゾーンも浅い。グリーン上に長い尾根が走り、尾根を越えての寄せもパットも距離感が難しい。 |
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ストレートのロング。FWとグリーンの右サイドのすぐ近くにOBラインがあり、強風は左からOBラインの方へ吹くので、各ショット風とOBを考慮に入れて打つ必要がある。FW幅が広いのが救いになる。セカンドは“スエズ運河”と呼ばれるクリーク越えで、グリーン手前60ヤード前後の中央部に斜めに並んで置かれている2個のクロスバンカーが効いてくる。2段グリーンの左手前に2個のバンカーが配されている。グリーンは右に傾斜しながら、微妙で小さな傾斜も入り組んでいて、パットのラインを読むのが難しい。 |
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ストレートのとても長いミドル。ティショットではFW左に3個、右に2個のバンカーが絶妙に配されている。セカンドはグリーンすぐ近くで斜めに3個並んで配されているクロスバンンカー越えになり、転がしてグリーンに乗せることができず、キャリーで攻めなければならない。比較的小さいグリーンは強い砲台で、左手前から右奥に少し下っている。グリーンの左に外せば土手越えになり寄せが難しい。戦略的に配されたバンカーと素晴らしいリンクスホールということで、アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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前方に4個、左右にそれぞれ2個の合計8個のバンカーで囲まれているショート。受けグリーン。あまり距離はないが、通常の逆風が強いと難度は増す。 |
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やや左ドッグレッグ。ティショットではFWにいくつかのマウンド、コブ、窪みが散在しているので、両サイドのラフまでキックが悪くて飛ぶこともあり得る。左右のFWバンカーの間をドローボールで攻めるのが良い。グリーンは横長で、左右4個のバンカーでガードされている。フォールス(偽りの)フロントがあるので、グリーンフラットな面まで打たなければならない。
(セカンド地点の写真なし)
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サンドイッチから7分、ヒースロー空港から東に2時間、ガトウィック空港から東に40分。プライベートクラブだが、プレーは可能。ランチは美味しかった。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2019年度イングランドで第1位のベストコース。全英(アイランドも含む)では第8位、全英(アイランドも含む)では2800コースあり、その内イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。また、2020年度のゴルフマガジン世界ベスト100では第33位に選ばれている。
プレー前日はドーバー海峡近くのPremier Inn Dover Centralに泊まり、北に25分のロイヤル・セントジョージズGCで午前にプレーしてから、同じ海岸線を10分南下したところにある、午後にロイヤル・シンク・ポーツGCでプレーした。
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1番 パー4 442ヤード(2)