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コルテス海と太平洋が出会うメキシコ西海岸バハ・アリフォルニア半島最南端に聳える花崗岩の崖の砂の上に展開するコース。劇的なルーティングで、1番から4番ホールまでほぼ海抜の海の近くの多少高低差がある所でプレーしてから、標高100メートルの5番ティグランドまで1.2キロのカート道をひたすら10分間以上登り続ける。5番から17番ホールはプレーが面白い上に、時には険しい地形に戦略性と楽しさを組み合わせた印象的なホールが続く。高低差の変化が大きく、ブラインドホールも多い。起伏のあるFWと随所に配されたバンカーのためチャレンジングなホールが多い。いくつかのホールで太平洋にボールを打つことになるかも知れない。18番はフラットなビーチフロント・ホールでビーチ沿いにグリーンが置かれている。12番から14番は“リスクと報酬”の素晴らしい3ホールが続く。
崖の上の高台のティーとグリーンからは息を呑むようなパノラマの海岸、崖の側面の美しい景色が見渡せる。ビーチは5キロほど伸びていて手付かずで綺麗。ドラマチックなレイアウトで、各ホールが個性的。歩きのコースでは考えられない、カート必須の4番から5番ホールへの長時間のドライブだけでなく、多くのホール間が離れている。このジェットコースターのような風変わりで楽しいデザインは、私のお気に入りのコースではないが、お気に入りのゴルフ「体験」コースである。1番から4番と5番から18番と2つに分かれたコースでルーティングが良くなく、設計も奇抜なところがあるので、毎週メンバーとしてプレーすれば飽きるであろう。その欠点を補うほども、素晴らしい景観といくつかのダイナミックなホールが体験できる。このようなタイプのコースは他にはなく、メキシコで最も面白く‟驚き”があるコースだと言える。特に5番、6番ホールは。コースのコンディションも良い。
スコアカード
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チャレンジングなショート。グリーンは斜め横に細長く尾根が縦に横切り、手前の2個の深いバンカーと、奥の1個のバンカーが効いている。効いている。 |
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少し打ち上げで右ドッグレッグの短いミドル。ロングヒッターは1オンチャレンジホールになる。グリーンは4個のバンカーでガードされ、受けている。 |
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豪快に打ち下ろしていく、強い左ドッグレッグの1オン可能なとても短いミドル。オリンピックのスキー大回転競技より傾斜は強く、FWは海に向かって急傾斜する。遠く左下にグリーンが見えるが直線的には届かなく、見えない右側FWを狙って正確にティショットする必要がある。ティショットはブラインドになるが、240ヤードほど飛ばせば急な下り傾斜でグリーンまで届く可能性はあるが、グリーン手前は左右から砂地の荒地がFWに食い込んでいて花道は狭い。成功すればイーグルもあるが、落し所が狭いので簡単にロストボールになりダブルボギー以上のスコアも良く出る。横に長いグリーンの奥半分は垂直に落下する崖に面し、グリーンも左に傾斜しているので、良いショットでも崖伝いで海上に落ちるリスクはある。安全に攻めるには180ヤードほどティショットを打ち、ウェッジで強い打ち下ろしのグリーンを狙う。
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名物ホール。打ち下ろしのドラマチックなショート。グリーンの左サイドは絶壁なので、グリーンの右エッジ狙いが安全。ホールの左手は壮大な太平洋、右手は砂丘の丘の中腹になり風光明媚だが、ティショットは緊張を強いられる。グリーン右サイドは上り傾斜のスロープなので、グリーンを外してもグリーンまで転がり落ちる。グリーンは縦長の2段形状で、左手前と左サイドに大きなバンカー、奥にも大きなバンカーが配されている。 |
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ストレートホール。ティショットでは左サイドに下りスロープのデューンが広がり、FWは左に急傾斜していて真ん中にクロスバンカーが配されている。セカンドは少し打ち下ろし。グリーン左サイドに大きなバンカーと崖になる。2段グリーンで手前の段は左に急傾斜している。
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左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは左右にブッシュのあるデューンがあるが、FWは広く強く左に傾斜している。セカンドは打ち上げ。グリーンの手前にバンカーがあり、左サイドはデューンになる。 |
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豪快なホールでとても長いロング。右に強く曲がってから左に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットは強い打ち下ろしでFWは右傾斜。ロングヒッターはティショットの落下地点から200ヤード近く転がり、2オン可能なホールになる。セカンド地点からも強い打ち下ろし。グリーンは縦に細長くビーチの真上に置かれている。右サイドは下りスロープとビーチになる。このホールも美しい。
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巨石がある谷越え、絶壁越えの美しく、短いショート。グリーンの右手には海に向かって巨石が階段状に流れ落ちている。安全ルートはグリーンの左サイドのスロープ狙いで、そこに打つとキックして右のグリーンに転がり落ちる。グリーンは小さく横に長い。
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直角に右に曲がる打ち上げホール。ティショットを250ヤードのキャリーで正確に打てれば、セカンドでグリーンを狙い易い。通常セカンドはブラインドになりグリーン面は見えない。グリーンは縦長の2段形状で、左サイドはデューンの荒地でガードされている。 |
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右ドッグレッグの長いミドル。ティショットは豪快な打ち下ろしで右サイドはブラインドになり、両サイドはデューンがありFWは狭め。セカンドは打ち下ろし。セカンド地点からグリーンはセミブラインドになる。グリーンは砲台で左手前にバンカー、手前にマウンドが配されている。
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右ドッグレッグの海に向かって打ち下ろしで距離のあるミドル。ティショットではティショットはブッシュがあるデューン越えで、両サイドに砂地の荒地がありFWは右に傾斜している。グリーンの左サイドはバンカーと砂地の荒地、奥に深いラフが配されていて、グリーン後方にはデューンとビーチが広がる。セカンド地点から望む太平洋は綺麗。
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海に向かって打つストレートホール。ティショットはデューン越えになり、FWの左右にデューンが並ぶ。グリーンの左サイドは大きなビーチの砂でガードされている。
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ロスカボス空港から南西に40分、カボ・サン・ルカスから南西に12分。プレーにはPueblo Bonito
Sunset Beachをはじめ3つあるリゾートホテルでの宿泊が必要。コース中の3箇所ある売店での食べ物、飲み物は無料になる(プレー代金に含まれる)。このコースのビーチは映画「トロイ」のシーンで撮影された。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度メキシコでのベスト50コースで第11位。メキシコには200ほどのゴルフコースがある。
ジャック・ニクラス設計の他のメキシコのロスカボス周辺でのコースは、カボ・デルソルR・コブクラブコース、パルミラGC、プエルト・ロスカボスGCがあり、他の有名なメキシコのコースでは、フォーシーズンズ・プンタピタ・リゾートのBahaiコースとPacificoコース、エルドラードGC、ビスタ・バヤルタGC、ビセリアス・ゴルフ・プエルト・ぺニャスコのニクラスコースなどがある。
プレー前夜はPueblo Bonito Sunset Beachに泊まった。部屋は広くて快適だった。宿泊料金にディナーが含まれるのでリゾート内で食事をした。コースまで車で4分。
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2番グリーン