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リンクス風のコースで、対照的なリンクスコースとパークランドコースの要素が上手く融合されている。ダーバン(南アフリカで3番目の大都市)の市内中心部のすぐ北に位置し、インド洋の海岸線から100メートル以内にある古い沼地と壮大な砂丘の上にレイアウトされている。豊かに茂った植物、コースに広がる砂丘、起伏のあるFW、そしてインド洋の美しい景色が組み合わされた風光明媚でチャレンジングなコースである。18ホールが1つのループで時計の反対周りに進み、ほとんどのFWは密集した熱帯植物と原生林を通り抜ける。激しく起伏のある砂丘内に8つのホールがあり、残りの10ホールは平地に展開する。海に最も近い砂丘と最も遠い内陸部の地点の間をほぼ直線的に走るオープニングの5ホールは「手強いがゴルフで最高のスタート」と言われている。いくつかのFWは、素晴らしいスコットランドのリンクスコースを彷彿とさせる奇妙なうねりが特徴になっている。特に5番、8番、17番ホールFWの起伏が激しい。世界的に有名なパー5の3番ホールで、かなりの砂丘の谷を通り抜ける。
OUTはINと比べると少し簡単になるが、それでもユニークな12番のパー3、17番と18番のパー4のスリル満点のクライマックス・ホールなどがある。海岸線から遠く離れた場所にある、いくつかのフラットで特徴のあまりないホールがわずかなマイナスポイントだが、最高のホール群が補って余りある。コースは風光明媚だが。ここで良いスコアを出すには要求が厳しく、正確なショットでハザードの回避方法を考えながのプレーが求められる。また、海に非常に近い場所に吹く風は、ゴルファーが良いスコアのために戦わなければならない大きな要素になる。2013年と2014年には欧州男子ツアーを開催し、その時は現在と変わらないパー72だが6800ヤードにも満たない短い設定だった。短いコースでも男子プロのトーナメントを開催できる良い例だ。2010年を最後にこれまで南アフリカオープンが17回開催されており、南アフリカ国内で開催回数が一番多いコース。
スコアカード |
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ストレートの短めのミドル。ティショットでは右サイドにブッシュのOBゾーンがあり、FWはタイト。グリーンは縦長の砲台で受けている。 |
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海岸線を右手前方に見下ろす、打ち下ろしのショート。グリーンは縦長で受けていて、4個のバンカーでガードされている。ティショットをグリーンの左に外すと、下り傾斜を転がり谷底まで落ちる可能性がある。グリーンの奥は深い森になる。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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名物ホール。ストレートのタイトなホールでFWは波打っている。ティショットは打ち下ろしになり、高台から谷下に向かって打ち、海風の影響を大きく受ける。左サイドの大きなバンカーは300ヤード先にあり、FWに食い込んでいてロングヒッターの落し所を狭めている。ティショット、セカンドともに右サイドのブッシュが効いてくる。セカンドでグリーンを狙う場合、グリーンの左サイドの密集した木々と左右のブッシュが効いてくる。セカンドは刻む場合はグリーン手前40ヤード左右のバンカーが効いてくる。サードは少し打ち上げ。砲台のグリーンは縦長で受けていて、左サイドは木々とブッシュの方への下りスロープになる。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。
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左右に木立が並ぶ、やや右ドッグレッグの距離があり難しいミドル。ティショットは打ち下ろしで、左右にブッシュがあり、FWはタイトなので、結構プレッシャーがかかる。グリーンは少し砲台で受けていて、左右はバンカーでガードされている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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やや右ドッグレッグの短いミドル。ティショットでは左右の木立が迫り出している。正確なティショットが打てれば、ウェッジでグリーンを狙える。グリーンは2個のバンカーでガードされている。
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左ドッグレッグの美しいロング。短めのロングだが戦略性は高い。セカンドは右サイドのFWに食い込んでいる横に長いバンカーとそのすぐ奥の大きなマウンドにより落し所が狭く、そのバンカーの手前に刻むか、バンカーとマウンドを越えていくかの決断に迫られる。サードはやや打ち上げでセミブラインドショットになり、グリーンまでは左右に交互に急な左傾斜と急な右傾斜交差する斜めのFWとラフの尾根があり、独特な自然の形状を形成している。グリーン周りにはバンカーはないが、グリーンは小さくブッシュに囲まれている。 |
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やや右ドッグレッグの長くてタフなミドル。ティショットはブッシュ地帯越え。グリーンは小さく左右はバンカーでガードされている。
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とても高く大きく盛り上がっているグリーンに打つ短めのショート。距離のわりにはとてもチャレンジング。グリーンは縦長で、手前に大きく口を開けているバンカーと、左右と奥の急な下りスリープでガードされている。グリーン面は小さく、グリーンに乗せなければパーセーブが難しくなるので、正しいクラブ選択と正確に打つ技術が要求される。この巨大砲台グリーンは、フィリピンのワクワクG&CCのイーストコース、8番パー3にとても似ている。ワクワクのイーストはダーバンの9年後の1931年にオープンしたが、設計者同市が互いに接点がないのに同じようなユニークなグリーンを生み出した発想に感服。 |
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グリーンに近づくにつれFW幅が狭くなる、左ドッグレッグのロング。ティショットでは右サイドはブッシュのOBゾーンと左右にバンカーがあり、FWはやや右傾斜。セカンドでのFWは狭い。グリーンは縦に細長く、手前のバンカーが効いてくる。
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右ドッグレッグのチャレンジングなミドル。ティショットでは左右ブッシュがありFWは狭い。その上に左サイドにバンカーもある。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは3個のバンカーで守られている。 |
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やや左ドッグレッグのユニークなミドル。FW内でいくつもの大幅な勾配の変化があり、グリーン数十ヤード手前は更にいくつかの大きなマウンドが入り込んでいて、極端に大きくうねっている。グリーンは縦に長く、左サイドに深いバンカーが配されている。 |
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ストレートの1オン可能な短いミドル。イーグルからダブルボギーまでありえる素晴らしい最終ホール。ティショットはFWが右傾斜しているので左サイドに打つのが良く、力んで右サイドに大きく打ち出すと、深い谷底まで転がり落ちる。グリーン手前40ヤードから下り勾配になる。グリーンは縦に長く3個のバンカーでガードされている。
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ダーバン市からほぼ北に10分、ダーバン空港からほぼ南に30分。メンバーコースだがビジターのプレーは可能。メートル表示なので全てヤードに換算している。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度南アフリカベスト100コースで第1位。南アフリカには500ほどのゴルフコースがある。
2015年度ゴルフマガジン誌の世界ベスト100ゴルフコースにて97位に選ばれている。アフリカ大陸のコースで唯一ランクインしたコース。2017年度、2020年度の世界ベスト100には入っていない。
プレー前日はダーバン市内にあるManaar Houseに泊まった。ホテルからコースまでほぼ南に15分。前夜の夕食はホテルから車で5分のThe
Ocean Terraceで食べた。海のすぐそばの雰囲気の良いシーフードレストランだった。午前に ジンバリCCをプレー後に、ほぼ南に30分のダーバンCCで午後にプレーした。
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1番 パー4 389ヤード(2)