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モッセルベイの街のすぐ南にある小さな岬に位置し、手付かずの4キロメートルの海岸線に沿った崖の上に展開する壮大なリンクス・スタイルのコース。世界のゴルフ場の中でも最も美しいコースの1つであり、アフリカの海岸線を見下ろす見事な断崖に沿ったレイアウトで、壮観で劇的な景色を望め、息を呑むような印象的な地形が形状を変えながら継続的に出てきて、プレーヤーを魅了する。18ホールは全て土地の形状に合うように設計され、インド洋の岩壁に並ぶ7つの雄大なホールがとても魅力的で、その内4ホールは海すれすれの崖の上にレイアウトされている。崖から違う崖へとスリル満点のプレーができ、上級者でもミスショットでは真下の打ち寄せる波立つ海の中にボールが消えることもあるが、その悪いショットさえを許してしまう程のレイアウトの美しさとダイナミックさがある。全てのホールからインド洋が見え、各ホールは上手くデザインされている。全体を通して、ティグランドは高い位置にあり、眼下に海、岩、FW、そしてグリーンの壮大な景色を眺めることができる。もちろん全てのホールが打ち下ろしでなく、いくつかの打ち上げのホールも印象的。
FWはかなり広いがとてもチャレンジングコースで、正確なショットが打てる中上級者向けである。峡谷越え、ブッシュ越え、ケープ地方特有のフィンボス(ヒースに似た針状の葉を持つ低木)越えなど多くの強制キャリーのショットが要求され、ブラインドショットも多いので、初中級者は多くのボールを無くすであろう。ティグランドが5つあり、通常プレーする長さよりも一つ短いティでプレーすれば、コースをより多く楽しめであろう。海風の影響を大きく受けるので、風が強い日は通常の長さのティかからのプレーは避けるべき。但し、正確なショットが打てるプレーヤーは一見コースは非常に難しく見えるが、実際プレーすると簡単なホールはないが、各ホールはフェアでチャレンジングなので攻略意欲が掻き立てられるであろう。少しマイナス点はいくつかのホールは、谷越えの強制キャリーだけで、他の選択ルートがないので、攻略ルートにオプションが少ない。FWとラフは綺麗に整備され、グリーンの転がりもとても良い。ピナクル・ポイントGCは他に類を見ない、ユーニークでスリリングなコースである。
スコアカード
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少し打ち上げていく左ドッグレッグ。ティショットはブッシュ越えで、右サイドに2個のバンカーがあるが、FWは広く、その右半分に打てば、グリーンを狙いやすい。グリーンは砲台で受けていて、3個のバンカーと右サイドのブッシュでガードされている。
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左ドッグレッグの強い打ち上げ。ティショットではFWは広く、セミラフに挟まれた左が一段と低い左右のダブルFWになる。セカンド地点からグリーン近くまでFWはタイトでしかも11個のポットバンカーがあり、セカンドでそれらのバンカーを避けるゲームプランが必要。グリーンはFWの谷にあり、サードはブラインド。グリーンは縦長で複雑な自然の傾斜がある。
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ほぼストレートで海に向かって緩やかな打ち下ろしになり、長くて難しいミドル。ティグランドはコースで一番高い場所にある。グリーンは手前から奥に少し下っていて、右サイドに大きなバンカーが配され、グリーン周りは全て下りスロープになる。
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急な左ドッグレッグの海の方への強い打ち下ろし。ティショットはブラインドの広大なブッシュ越えで、FWの真ん中に大きなクロスバンカーがある。セカンドでは右サイドの3個のバンカーがFWに食い込んでいて落し所を狭くしている。それを越えるとセカンドでグリーンに届く。グリーンは横に長く、4個のポットバンカーと左サイドの大きなバンカーでガードされ、右サイドと奥には急な下りスロープとブッシュがある。。 |
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ほぼストレートのやや打ち上げの短めのミドル。ティショットは谷越え。セカンドは急な打ち上げでグリーン面は見えない。グリーンは縦に細長く受けていて、左右に大きなマウンドと右奥にブッシュがある。セカンド地点から見上げるグリーンは、FWとグリーンの左右から多くのマウンドが迫っていて、バリー・バニオンGCのようなクラシックなアイルランドのリンクスコースが彷彿される。
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海に向かって打ち下ろしの絶景のショート。グリーンは3個の崖に囲まれた崖のてっぺんに位置するアイランドグリーン。距離は短く打ち下ろしのやさしいショートだが、風の読みを間違うと大叩きになる。 |
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セカンド地点から右に90度以上曲がる“リスクと報酬”ホール。ティショットでは2つのオプションがあり、左のFWに安全に刻み、打ち下ろしのセカンドで8個のバンカーに囲まれたグリーンに打っていくか、直線的に深い谷と絶壁越えの花道とグリーンへ果敢なティショットで打っていくかのオプションがあり。後者の場合は打ち下ろしになり、250ヤードの打ち下ろしでグリーンにほぼ1オンするが、グリーンの右サイドと左手前も絶壁なので、正確と距離が揃ったショットを打てなければこのルートはリスクが高い。
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絶壁と海越えの相当チャレンジングなショート。手前のFWの花道とグリーンは崖に縁どられている。左手前から右奥に伸びていて、グリーンの奥行きは40ヤードになる。勇敢なショットはピンまでの直線ラインは195ヤードの岩と海を越えなければならない。大きめに打つとグリーンとその周りのFWは右傾斜なので、グリーンのセンター付近まで転がり落ちる。もう一つのオプションはグリーン手前のFWに刻み、アプローチでパーを拾う選択肢がある。個人的な感想は、崖の横に切り込まれた小さなグリーンに打つスリルが楽しめ、グリーンに果敢に挑戦してたとえボールが海底に消えて行ったとしても納得できる素晴らしがあるホール。
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浅い谷のFWが続く、右ドッグレッグの打ち上げ。ティショットでは右サイドにブッシュがありFWは急な右傾斜。FWバンカーが左右2個ずつあり、ティショットをどこに打つかいくつかのオプションを提供している。グリーンは砲台で強く受けていて。とても段差が強い2段グリーン。 |
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ティグランドから雄大な海が望める右ドッグレッグ。ティショットは豪快な打ち下ろしになり、FWは広く右に傾斜していて、右サイドには崖とバンカーがある。セカンドは少し打ち下ろし。グリーンは2段形状で奥の段は右に傾斜していて、5個のバンカーと右サイドから奥を囲む崖で守れている。 |
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右手に海が広がる絶壁越えのショート。グリーンは縦に44ヤードあり細長い2段形状で、グリーン右サイドも絶壁になる。 |
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ストレートの打ち上げ。ティショットではFWはタイトで左サイドにブッシュの崖があり、FWはグリーンに近づくにつれ狭くなる。グリーンは縦に長く、真ん中が少し窪んでいて、右サイドに3個のバンカーが配されている。 |
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ほぼストレートで長くてとてもタフなロング。ティショットは少し打ち下ろしのブッシュ越えで、FWは波打っていて左傾斜。セカンド地点からやや右ドッグレッグ。グリーンはFWから左に振られ、横長の少し砲台で受けていて、3個のバンカーでガードされている。
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とても長い風光明媚なショート。グリーンは縦に長く受けていて、左サイドから左手前に縦に長いバンカーが配されている。 |
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強い左ドッグレッグの“リスクと報酬”ホール。ティショットは深い谷越えの豪快な打ち下ろし。FWの左サイドには330ヤードの長さのバンカーがある。セカンドも打ち下ろし。2オン可能なロングだが、グリーンの左サイドと奥は絶壁に接しているので、セカンドでグリーンを狙うにはリスクが伴う。セカンドを刻む場合でのFWはタイトでサードは打ち下ろし。グリーンは3個のバンカーにも守られている。 |
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ジョージ空港から南西に35分、ケープタウン空港から東に4時間、ポートエリザベス空港から西に4時間半。ビジターのプレーは可能。メートル表示なので全てヤードに換算している。カジノ付きのホホテル(Pinnacle
Point Beach and Golf Resort)を併設。クラブハウスは、崖に沿ってくつろぎながら、海岸線とその下のコースの素晴らしい景色を眺めることができる。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度南アフリカベスト100コースで第23位。南アフリカには500ほどのゴルフコースがある。
ピーター・マットコビッチの南アフリカでの設計コースは、アラベラGC、センチュリオンCC、コッツウォルド・ダウンズG&CE、エボツG&CE、エレメンツGC、ヘルマナスGC(イーストコース)、ムボンベラGC、ピナクル・ポイントGC、プリンセス・グラントGE、サンラミーアCC、シルバー・レイクスGE、スティンバーグGC、ウムヒャリCC、ウッドヒルRE&CC、ウースターGC、ゼブラGEの16コースが2021年度南アフリカベスト100コースにランクインしている。
プレー前日はコースに隣接するPinnacle Point Beach and Golf Resortに泊まった。午前中にピナクル・ポイント
GCをプレーし、午後に北東に40分移動して ファンコート
H&CC・モンタギューコースでプレーした。前夜の夕食はホテルのレストランで食べた。
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左から見るグリーン