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海沿いの起伏に富んだ雄大な砂丘地帯に広がるリンクスコース。切り立った崖の上には、威風堂々としたハーレック城がある。スコットランドの守護聖人がセント・アンドリュースなら、ウェールズではセント・デービッズが“聖地”になり、コース名になっている。コースの誕生も異色である。貴族のフィンチ=ハットンが8年間オーストラリア滞在の帰国後に、ここの砂地でゴルフ遊び(ゴルフの真似事)をしていた時に、王室管理人のウィリアム・モアが初めて見たゴルフに興味を示し、周辺の地主と借地人を説得した。そのゴルフ用地にフィンチ=ハットンが18ホールをレイアウトしたと言う。その後に全英アマ8回制覇と全英オープン初のアマ優勝者のジョン・ボールと名匠ハリー・コルトが手を加えて現在に至っている。
OUTの9ホールは易しく穏やかなで出して、ハザードもあまり効いていなくて好スコアが期待できるが、デューン(砂丘)はあるが何か物足りない感じがする。INに入ると様相が変わる。起伏に富んだホールが砂丘の間を縫って次から次へと現れる。FWは大きくうねり、ラフは長く茂り、バンカーは深く、グリーンは固く締まっていて速い。14番ホールからは特に難コースの連続である。
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右ドッグレッグの距離のあるミドル。ティショットでは左右にラフと右サイドにOBゾーンもある。グリーンの左サイドと右手前にバンカーが配され、グリーンの右サイドのOBゾーンはとても浅いのでスライスボールに要注意。縦長のグリーンはフラットなのが少し残念。 |
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グリーン後方に聳える背の高いデューンが印象的なホール。グリーンは5個のバンカーでガードされ、強く受けている。 |
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やや左ドッグレッグの距離のあるミドルで難ホール。ティショットではFWの左右には深いラフとクリークがある。セカンドはクリーク越え。グリーンは受けていて、左右にバンカーが配されている。 |
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デューンの間にグリーンが置かれているチャーミングなショート。縦長グリーンは手前を2個、右サイドは1個のバンカーでガードされている。 |
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右ドッグレッグ。ティショットでは4個の左FWバンカーと2個の右FWバンカーが効いてくる。グリーンは縦に細長く、左右に3個のバンカーが配されている。 |
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デューンと深いラフに囲まれているショート。距離が長く、やや打ち上げになりグリーン面は見えない。 |
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右ドッグレッグの素晴らしいホール。ごつごつしたデューンの間を縫うようにFWがグリーンまで進んでいく。FWはタイト。セカンドはやや打ち上げの大きなマウンド越えになり、ブラインド。グリーンはデューンで囲まれていて、グリーンの手前は深く窪んでいる。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれ、ウェールズのベストパー4とされる。 |
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やや右ドッグレッグ。ティグランドは高台にあり打ち下ろし。セカンドは3個横に並んで配されたクロスバンカー越え。グリーンは縦に細長く、左サイドは2個、右サイドも2個のバンカーでガードされている。
(セカンド地点の写真なし) |
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やや右ドッグレッグ。ティショットでは左サイドはフェスキューの深いラフ、右サイドは3個のポットバンカーがあり、右のOBゾーンはとても浅い。グリーンは6個のバンカーで囲まれ、縦長グリーンは手前から奥に少し下っている。 |
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リバプール市から西南に時間半、マンチェスター空港からほぼ西に2時間50分。プライベートクラブだがビジターのプレーは可能。ランチで食べたハンバーガーは美味しかった。ウェールズでは名門クラブは多くなく、北部のロイヤル・セントィビッズGC、南部の ロイヤル・ポースコールGCが双璧。
ハーレック城は15世紀のバラ戦争で7年間包囲に耐え抜いた城で、世界遺産に登録されている名城。バラ戦争とは当時の王国貴族の王位継承を巡る戦争のこと。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度ウェールズのベスト50コースで第4位、2019年度全英(アイランドも含む)ベスト100コースでは86位。全英(アイランドも含む)では2800コースあり、その内イウェールズには140コース以上のコースがある。ロイヤル・セントディビッズGCはウェールズでは数少ない名門ゴルフ場。
プレー後リバプール方面に戻る途中で、コースか北東に40分にあるブリッジ・レストランで夕食を摂った。
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3番 パー4 467ヤード(3)