ロイヤル・セントディビッズ ゴルフクラブ
Royal St. David’s Golf Club

コースデータ
所在地 ウェールズ、北部
コース長 6888ヤード パー69
コースレート 73.0
プレー日 2015年6月16日
設計者 ハロルド・フィンチ=ハットン、ウィリアム・モア
オープン 1894年
キャディ なし
ゴルフカート なし
評価
総合評価
4.50
コースレイアウト
4
難易度
5
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
6
満足度
5

海沿いの起伏に富んだ雄大な砂丘地帯に広がるリンクスコース。切り立った崖の上には、威風堂々としたハーレック城がある。スコットランドの守護聖人がセント・アンドリュースなら、ウェールズではセント・デービッズが“聖地”になり、コース名になっている。コースの誕生も異色である。貴族のフィンチ=ハットンが8年間オーストラリア滞在の帰国後に、ここの砂地でゴルフ遊び(ゴルフの真似事)をしていた時に、王室管理人のウィリアム・モアが初めて見たゴルフに興味を示し、周辺の地主と借地人を説得した。そのゴルフ用地にフィンチ=ハットンが18ホールをレイアウトしたと言う。その後に全英アマ8回制覇と全英オープン初のアマ優勝者のジョン・ボールと名匠ハリー・コルトが手を加えて現在に至っている。



ハーレック城の景観

2番ホールとハーレック城

起伏の激しい15番FW

OUTの9ホールは易しく穏やかなで出して、ハザードもあまり効いていなくて好スコアが期待できるが、デューン(砂丘)はあるが何か物足りない感じがする。INに入ると様相が変わる。起伏に富んだホールが砂丘の間を縫って次から次へと現れる。FWは大きくうねり、ラフは長く茂り、バンカーは深く、グリーンは固く締まっていて速い。14番ホールからは特に難コースの連続である。

16番ティからの景観

16番ティからの海景

景観

 
3番 パー4 467ヤード
右ドッグレッグの距離のあるミドル。ティショットでは左右にラフと右サイドにOBゾーンもある。グリーンの左サイドと右手前にバンカーが配され、グリーンの右サイドのOBゾーンはとても浅いのでスライスボールに要注意。縦長のグリーンはフラットなのが少し残念。
 

3番 パー4 467ヤード(3)

3番 パー4 467ヤード(2)

3番 パー4 467ヤード(1)
 
9番 パー3 180ヤード

9番 パー3 180ヤード(2)

9番 パー3 180ヤード(1)
グリーン後方に聳える背の高いデューンが印象的なホール。グリーンは5個のバンカーでガードされ、強く受けている。
 
10番 パー4 458ヤード

10番 パー4 458ヤード(2)

10番 パー4 458ヤード(1)
やや左ドッグレッグの距離のあるミドルで難ホール。ティショットではFWの左右には深いラフとクリークがある。セカンドはクリーク越え。グリーンは受けていて、左右にバンカーが配されている。
 
11番 パー3 152ヤード

11番 パー3 152ヤード(2)

11番 パー3 152ヤード(1)
デューンの間にグリーンが置かれているチャーミングなショート。縦長グリーンは手前を2個、右サイドは1個のバンカーでガードされている。
 
12番 パー4 434ヤード

12番 パー4 434ヤード(2)

12番 パー4 434ヤード(1)
右ドッグレッグ。ティショットでは4個の左FWバンカーと2個の右FWバンカーが効いてくる。グリーンは縦に細長く、左右に3個のバンカーが配されている。
 
14番 パー3 221ヤード

14番 パー3 221ヤード(2)

14番 パー3 221ヤード(1)
デューンと深いラフに囲まれているショート。距離が長く、やや打ち上げになりグリーン面は見えない。
 
15番 パー4 439ヤード
右ドッグレッグの素晴らしいホール。ごつごつしたデューンの間を縫うようにFWがグリーンまで進んでいく。FWはタイト。セカンドはやや打ち上げの大きなマウンド越えになり、ブラインド。グリーンはデューンで囲まれていて、グリーンの手前は深く窪んでいる。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれ、ウェールズのベストパー4とされる。
 

15番 パー4 439ヤード(3)

15番 パー4 439ヤード(2)

15番 パー4 439ヤード(1)
 
16番 パー4 352ヤード

16番 パー4 352ヤード

やや右ドッグレッグ。ティグランドは高台にあり打ち下ろし。セカンドは3個横に並んで配されたクロスバンカー越え。グリーンは縦に細長く、左サイドは2個、右サイドも2個のバンカーでガードされている。
 (セカンド地点の写真なし)

 
17番 パー4 431ヤード
やや右ドッグレッグ。ティショットでは左サイドはフェスキューの深いラフ、右サイドは3個のポットバンカーがあり、右のOBゾーンはとても浅い。グリーンは6個のバンカーで囲まれ、縦長グリーンは手前から奥に少し下っている。
 

17番 パー4 431ヤード(3)

17番 パー4 431ヤード(2)

17番 パー4 431ヤード(1)
 
余談
リバプール市から西南に時間半、マンチェスター空港からほぼ西に2時間50分。プライベートクラブだがビジターのプレーは可能。ランチで食べたハンバーガーは美味しかった。ウェールズでは名門クラブは多くなく、北部のロイヤル・セントィビッズGC、南部のロイヤル・ポースコールGCが双璧。

ハーレック城は15世紀のバラ戦争で7年間包囲に耐え抜いた城で、世界遺産に登録されている名城。バラ戦争とは当時の王国貴族の王位継承を巡る戦争のこと。



レストラン

ランチ

ハーレック城

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度ウェールズのベスト50コースで第4位、2019年度全英(アイランドも含む)ベスト100コースでは86位。全英(アイランドも含む)では2800コースあり、その内イウェールズには140コース以上のコースがある。ロイヤル・セントディビッズGCはウェールズでは数少ない名門ゴルフ場。



ブリッジ・レストラン

ブリッジ・レストラン

ブリッジ・レストラン

プレー後リバプール方面に戻る途中で、コースか北東に40分にあるブリッジ・レストランで夕食を摂った。