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砂丘に広がるクラシックで正統派リンクスコース。最初の9ホールはチャールズ・デブソンが造ったのが1892年だが、3年後に現在の位置に移され、ラムゼン・ハンターが新たな18ホールを設計。1912年にハリー・コルトがその18ホールのルーティングを改めて各ホールを改造し、1925年にテイラーとホートリーのコンビが数ホールを改善し、ほぼ現在の姿が完成した。
最初の3ホールが左手に海を見ながら海沿いに進み、次の3ホールで内陸部に向かって上っていく。7番の名物ホールがコースの一番高いところにあり、余裕のあるプレーヤーはブリストル海峡を行き交う船など絶景を味わえる。その後の11ホールは内陸部から海辺にジグザクに進みながら絶妙なルーティングでクラブハウスに戻ってくる。最初の4ホールと最後の6ホールがリンクスホールで、中間の8ホールは少し高台に位置し、ゴース(棘のあるハリエニシダ)が多くはっきりとしたヒースランドの趣がある。
生い茂るヒースとゴースの茂みにFWは遮られたり、両脇に並んだりして、プレーヤーの行く手を阻み、硬くしまったFWに強いうねりを持つ高速グリーン、効果的に配されたポットバンカーが、適度の起伏があり変化に溢れた各ホールと融合し、絶えまなく吹く海風も手伝って、プレーヤーの技量を試す最高のテストの場を提供してくれる。全ホールから海を望めて、景観も素晴らしい。過去全英アマを何度も開催している。1995年に開催されたウォーカーカップ(アマチュアの全英対抗戦)はタイガーウッズがプレーした。2014年と2017年に全英シニアオープンを開催。
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やや左ドッグレッグの難ホール。ティショットは少し打ち下ろし。セカンド地点から左手に海が広がる。グリーンは縦長の2段形状で左サイドから奥はすぐにOBラインがあり、右にポットバンカーが配されている。 |
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左手は海岸線になる左ドッグレッグ。ティショットが270ヤードを越えればそこからが下り勾配になるので飛距離が稼げる。グリーンは砲台で3個のバンカーでガードされている。グリーン左のOBゾーンは浅い。 |
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距離のあるショート。グリーンは砲台で50ヤードも縦に長い。グリーン周りに前方左右それぞれ2個ずつ計6個のバンカーが配されている。強い受けグリーン。 |
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左ドッグレッグの長いロング。ティショット、セカンドでは左のOBゾーンは浅い。セカンドでアベレージヒッターは左サイドの小さい池、ロングヒッターは右サイドのポットバンカーが効いてくる。サードは強い打ち上げ。グリーンは縦に細長く、左サイドはすぐにOBゾーンになる。グリーン上はコブがいくつもあり、しかも受けている。
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とても短いショートで名物ホール。グリーンの幅は大変狭く40ヤードの奥行きがあり、6個のバンカーと小さい丘のようなマウンド群で囲まれている。グリーン上はコブがいくつか施され、パットのラインが読みにくい。ロイヤルツルーンGCの8番“ポステージ・スタンプ”を彷彿させるぐらい短くてグリーンがバンカー群で囲まれている。
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前方に海が広がる左ドッグレッグで短いロング。ティショットでは左右4個のポットバンカーが待ち受ける。セカンドは緩やかな打ち上げになり、左のOBラインは浅く、グリーンの60ヤード手前に配されたクロスバンカーがFWに並び、アベレージヒッターが手前に刻むか、越えてくかの決断に迫られる。ロングヒッターは2オン可能だが、グリーンのすぐ左にOBゾーンと22ヤード手前に1個のクロスバンカーがあるので、リスクが伴う。グリーンは縦長で左サイドに1個、右サイドに2個のポットバンカーがある。グリーン周りの傾斜とグリーンの傾斜は一体化している。典型的な“リスクと報酬”ホール。 |
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左ドッグレッグ。FWは左に傾斜して、ティティショットは左コーナーの大きなバンカーが効いてくる。グリーンは4個のバンカーでガードされ、強く受けている。 |
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やや右ドッグレッグの少し短いミドル。ホール前方に広がる海景が素晴らしい。ティショットは緩やかな打ち下ろし。グリーンは縦に細長く、左に2個、右に1個のポットバンカーが配されている。
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縦長グリーンは砲台で、合計7個のポットバンカーで囲まれている。グリーンの左右は下りスロープにある。グリーンは奥から手前へと左から右へとの2つの強い傾斜が混じっている。 |
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左ドッグレッグで打ち下ろしの長いミドル。打ち下ろしホールだが向かい風が吹くので難しい。ティショットで距離が出ないと、セカンドはセミブラインドショットになる(目印のポールは立っている)。グリーンは左手前と右サイドに2個と3個のバンカーでガードされている、セカンド地点から望むグリーンと海の景観がとても良い。
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少し打ち下ろしで美しいホール。砲台グリーンで3個の深いバンカーがグリーンの前部を、深いラフが奥をガードしている。横風が吹くホールで風を考慮に入れたショットが必要。 |
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ストレートの長いミドル。ティショットは打ち下ろしで、セカンドは少し打ち上げ。グリーンは縦長の砲台で、左右にバンカーが配されている。
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やや左ドッグでタフなミドル。ティショットは打ち下ろしでセカンドは打ち上げ。グリーンの花道は急な下りスロープ。グリーンの右サイドは2個のバンカーでガードされている。
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世界屈指の素晴らしさがある最終ホール。やや左ドッグレッグで海からの逆風を受けながらの打ち下ろし。ティショットは右のFWバンカーが効いてくる。セカンドは50ヤードの長さがあるラフの荒地越え。グリーンは50ヤードも奥行きがあり、縦に細長い。グリーンは手前から奥に強く下っているので、セカンドでボールをグリーンに止める頭脳プレーが要求される。 |
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2番 パー4 451ヤード(3)