レインボーヒルズ G&CC、ストーンヒルズ・フォレストコー
Rainbow Hills Golf & Country Club (Stone Hills & Forest Course)

コースデータ
所在地インドネシア、ジャカルタ 
コース長 6901ヤード パー72  
コースレート 74.0  
プレー日 2022年11月24日  
設計者 JMPグループ  
オープン1994年 
キャディあり 
ゴルフカート あり  
評価
総合評価
4.55
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
4
 

3つの9ホール、フォレスト、マウンテン、ストーンヒルズの27ホールからなる、美しい丘陵コース。インドネシアの避暑地のボゴール高原に位置するため、ジャカルタ周辺のコースと比べて比較的涼しい。山の麓にあるが、山岳コースとは言えない。FWは広く、アップダウンも緩やかで激しさはなく気持ちよくプレーできる。打ち下ろし、打ち上げ、ドッグレッグのホールと変化があり、ダイナミックなプレーを楽しむことができる。ブキットプランギがローカルでのコース名で、レインボーヒルズはその英語名。2015年にJMPのロバート・ムーアJR設計でストーンヒルズコースを完成させた。2007年プレー時と比べ、グリーン、FWコンデイションは良くなっていて、グリーンは高速。今回プレーしたストーンヒルズ・フォレストコースの18ホールがベストの組み合わせだが、マウンテンコースも印象的なホールが多い。



8番ティからの景観

9番ティからの景観

10番FWからの景観

スコアカード
2007年7月プレー時のフォレスト&マウンテンコース (旧版)
 

2番 パー5 511ヤード(1)
ティショットはストレートでセカンド地点から池の周りを右に曲がる短いロング。ティショットは池越えになり、右サイドからもう一つの池と谷が迫り出していて、ティショットが飛べば飛ぶほどFW幅が狭くなり、合計3個のポットバンカーも効いてくる。ロングヒッターがドライバーで打つとリスクが大きい。セカンド地点からグリーンまで打ち上げだが、ティショットが飛んで曲がらなければ、セカンドはアイアン、FWウッドでグリーンを狙える。セカンドは刻むにしてもグリーンを狙うにしても池が絡んできて難しい。グリーンは右に傾斜していて、左手前と右サイドはバンカーでガードされている。グリーン奥からのパットは速い。
 

グリーンから振り返る2番ホール

2番 パー5 511ヤード(3)

2番 パー5 511ヤード(2)
 
3番 パー3 176ヤード
景観が素晴らしいショート。グリーンは横長で奥行きがなく、手前にドライクリークのラフと2個のポットバンカー、奥にもポットバンカー、右に崖が配されている。グリーンは右から左に強く傾斜している。
 

横から見るグリーン

3番 パー3 176ヤード(2)

3番 パー3 176ヤード(1)
 
4番 パー4 419ヤード
やや左ドッグレッグ。ティショットは豪快な40メートルの打ち下ろし。ティショットではFWは広いが、飛び過ぎると谷まで突き抜けるので要注意。また、右サイドの3個のポットバンカーの塊(かたまり)も効いてくる。グリーンは砲台で受けていて、左手前のバンカーと左右3個のポットバンカーでガードされている。
 

横から見るグリーン

4番 パー4 419ヤード(2)

4番 パー4 419ヤード(1)
 
5番 パー3 171ヤード

5番 パー3 171ヤード(2)

5番 パー3 171ヤード(1)
池越えの美しいショート。グリーンは逆L字型で受けている。確実にキャリーでグリーンを捉えるクラブ選択が必要。
 
8番 パー5 540ヤード
やや左ドッグレッグ。ティショットはセミブラインドの強い打ち下ろし。セカンドはクリーク越えでそのグリークはFWの左を抜けてクリーク近くまで走る。ティショットを失敗してセカンドをクリーク手前に刻んでも、パーオンは可能。グリーンは横長で左に傾斜しており、手前の2個と右に1個の深いバンカー、左手前のクリークにガードされている。
 

8番 パー5 540ヤード(3)

8番 パー5 540ヤード(2)

8番 パー5 540ヤード(1)
 
9番 パー4 412ヤード

9番 パー4 412ヤード(2)

9番 パー4 412ヤード(1)
ほぼストレートホール。ティショットは谷越えになり、FWは受けているのでランはあまり出ない。セカンドは少し打ち下ろし。グリーンは縦長で受けていて、3個のバンカーと左の崖でガードされている。
 
10番 パー4 423ヤード

10番 パー4 423ヤード(2)

10番 パー4 423ヤード(1)
緩やかに打ち下ろしていく、やや左ドッグレッグ。左サイドのハザードはティからグリーンまで続く。ティショットではFWは左に傾斜しており、左右に3個のバンカーがある。グリーンは横に長く、強い左傾斜。ピンが右に切られると、グリーン右手前のバンカーが効いてくる。
 
11番 パー4 389ヤード

11番 パー4 389ヤード(2)

11番 パー4 389ヤード(1)
ほぼストレートで強い打ち下ろしの短めのミドル。ロングヒッターがドライバーを使うとグリーン近くまで飛ばせるが、狭い。グリーン手前90ヤードからFWは狭くなり左傾斜で強い下り勾配なので、ティショットをフラットな所に止めるレイアップ・ショットの方が怪我は少ない。グリーンは横長で右傾斜。グリーン左手前と右奥にバンカーが配され、グリーンのすぐ左サイドはハザードの崖になる。
 
13番 パー5 524ヤード

13番 パー5 524ヤード(1)
左サイドにハザードがグリーンまで続く、素晴らしい名物ホールのロング。ティショットは谷越えで打ち下ろしになり、FWはタイトで左右のハザードと左サイドのバンカーが効いてくる。FWは左傾斜。セカンドの落下地点はスプリットフェアウェイを形成しており、ショートカットの左側のFWはつま先上がりのライから打ち上げのアプローチショットになり、右側のFWに打てば残り距離は長くなるが、フラットなライから打つことができるので、右側に打つ方が良い。グリーン右手前に2個の深いバンカー、左サイドと奥はすぐ近くにハザードがある。グリーンは段差の強い2段形状で、手前の段は強く受けている。
 

横から見るグリーン

13番 パー5 524ヤード(3)

13番 パー5 524ヤード(2)
 
15番 パー3 170ヤード
谷越え、打ち下ろしのショート。グリーンお右手前から右サイドは大きなバンカー、左サイドは深いバンカーでガードされている。グリーンは縦長の砲台で、受けている。
 

横から見るグリーン

15番 パー3 170ヤード(2)

15番 パー3 170ヤード(1)
 
16番 パー5 505ヤード
左ドッグレッグの短めのロング。ティショットでは林が左から迫り出していて、右サイドに2個のバンカーがある。ロングヒッターは2オン可能だが、グリーン左サイドのブッシュと右手前のバンカーが効いてくる。縦長グリーンの真ん中左半分に大きな尾根が横切る。
 

16番 パー5 505ヤード(3)

16番 パー5 505ヤード(2)

16番 パー5 505ヤード(1)
 
18番 パー4 432ヤード
やや左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットではFWはタイトで右サイドは崖が続く。グリーンは左サイドの池と3個のバンカーでガードされ、右のバンカーは大きい。グリーンは受けながら、左半分は右にも傾斜している。
 

18番 パー4 432ヤード(3)

18番 パー4 432ヤード(2)

18番 パー4 432ヤード(1)

2007年プレー時のマウンテンコース(9ホール)
 
2番 パー4 402ヤード

11番 パー4 402ヤード(2)

11番 パー4 402ヤード(1)
やや右ドッグレッグ。ティーショットは打ち下ろしでセカンドショットは打ち上げ。フェアウェイはタイトで両サイドのフェアウェイバンカーがティーショットの落とし所を狭めている。グリーンは縦に細長く受けている。
 
4番 パー5 602ヤード

13番 パー5 602ヤード(2)

13番 パー5 602ヤード(1)
豪快な打ち下ろし。一見ストレートホールのように見えるが、グリーン手前160ヤードからほぼ直角に左に曲がっている。急な打ち下ろしのため350ヤード前後のティーショットの飛距離が出るため、2オン可能ホールだが、セカンドショットは左足下がりのライからブラインドのグリーンに向かっての林越えのショットになる。グリーンはバンカーで囲まれており、その右は池になるので、リスクを承知で攻めるか、安全に刻むかの決断に迫られる。セカンドショットを刻む場合は、サードショットは池越えになる。グリーンは縦に長い3段グリーン。ティから眺める景色は雄大。このホールは、アメリカのゴルフマガジン誌の2000年度世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

13番 パー5 602ヤード(5)

13番 パー5 602ヤード(4)

13番 パー5 602ヤード(3)

 
5番 パー4 436ヤード

14番 パー4 436ヤード(2)

14番 パー4 436ヤード(1)
ティショットがやや打ち下ろしの、ストレートホール。フェアウェイは右傾斜。グリーンは砲台で、左手前を深いバンカーと池がガードしている。
 
9番 パー5 515ヤード

後方から望む18番ホール
やや右ドッグレッグのロング。ロングヒッターは2オン可能だが、グリーン手前と右サイドは池に面し、左はクリークがあるので、セカンドを刻んでアプローチ勝負でバーディ狙いが堅実なコースマネジメント。

18番 パー5 515ヤード(4)

18番 パー5 515ヤード(3)

18番 パー5 515ヤード(2)


 
余談

ジャカルタ市中心部から南に1時間10分、ジャカルタ国際空港からほぼ南に1時間40分。平日はビジターだけのプレーは可能だが、土日はメンバー同伴が必要。表示距離はメートルなのでヤードに換算した。



キャディ

朝食

パビリオンからの景観

4年前の2018年に建てられたクラブハウスのとは別の離れ、パビリオンを利用できた。合計8軒あり、3組12人まで使用可能で、スタッフが常時待機している。朝食、ランチ、シャワー、着替えも全てパビリオン内ででき、クラブハウスに全く行く必要がないシステムだ。ジャカルタ周辺のコースしかないようで、それも数コースだけだと聞く。世界にも類を見ないクラブハウスの別棟だ。

パビリオン

パビリオン

パビリオン

インドネシアでの他のJ・マイケル・ポーレット、JMPゴルフデザイン・グループ設計コースは、ロイヤルジャカルタGC、GCセナヤン、スバルナ・ジャカルタGC、ロイヤルスマトラG&CC、アラヤG&FCがある。


ウェスティン・ジャカルタ

ウェスティン・ジャカルタ

部屋からの景色

ホテルは市内中心部にあるウェスティン・ジャカルタに泊まった。プレー後に旧市街ファタヒラ広場を訪ねた。市内中心部から北に40分で港の近くに位置し、広場はオランダ時代の面影を色濃く残した旧市街地区の真ん中にある。2、300年前に建てられた。歴史的なコロニアル建築物に囲まれていて、活気があり楽しい広場だ。

ファタヒラ広場

ファタヒラ広場

開業1887年のコタ駅

夕食はカフェバタビアの2階で食べた。建物は1830年代に建設され、オランダ東寺時代の知事の住居兼事務所として利用されていたのを、現在カフェになっている。チーク材で造られた重厚感があるテーブルやチェアは当時の上流社会の人たちも使っていたようで、レトロな雰囲気に浸れる。窓側の席からはファタヒラ広場が一望できる。

カフェバタビア

カフェバタビア

カフェバタビア