横浜カントリークラブ、西コース
Yokohama Country Club (West Course)

コースデータ
所在地 神奈川県
コース長 6938ヤード パー71
コースレート 73.2
プレー日 2018年4月25日
設計者 相山武夫
再設計者 クーア&クレンショー(2016年)
オープン 1964年
キャディ あり
ゴルフカート なし(東コースだけあり)
評価
総合評価
4.85
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
6
 

開場は1960年で、東コースの9ホールだけだったが、1964年に西と東コースの36ホールが隣接する今の姿になった。FWは広く緩やかな大小の起伏がある丘陵コースで、自然の起伏を生かした設計で、広大な緑に囲まれている。東コースは、西コースと比べると距離は短めだが、ハザード類が要所に配されており、ガードバンカーも効果的で、それなりに難しい。2014年から2年をかけて、クーア&クレンショーが西コースを大改造した。OUTとINを入れ替え、旧18番の605ヤードのパー5を分割して8番パー4と9番パー3を造り、旧13番と旧14番ホールを統合して、4番のパー5を造った。最も変わったのがグリーンで従来の2グリーンから1グリーンへと変更された。ほとんどのグリーンは砲台で、花道はなく、グリーン周りのカラーもなく、FWからストレートにグリーンにつながっている。



12番、パー3

14番グリーン

以前のグリーンはほぼ平坦だったが、大胆かつ微妙なアンジュレーションが付けられている。グリーン周りの芝を全て刈りこむことで、グリーンを外すと下りスロープに沿って、ボールが転がり落ちていく。パーオンを逃した時にウェッジだけでしか使えなかったのが、パターとかランニングアプローチで転がしてグリーンに乗せるオプションが広がった。ティグランドも、以前の砲台型でなく、FWと同じレベルに設定されている。2018年には40年ぶりに日本オープンが開催され、東コースの17番と18番を10番、11番ホールとして使用し、長さが7257ヤード、パー71のコースになった。最近大分改善されたようだが、水捌けが悪いのが欠点。西コースはこの大改造後に、日本を代表するトップクラスの名コースに生まれ変わった。FW幅は120から140%広くなったが、上級者には攻略ルートの多様性を提供している。コースが持つ元々の趣きを壊さず、戦略性を高め、既存のレイアウトを最大限に生かしながら"自然回帰"したクラシックデザインを採用している。

スコアカード

 
2番 パー3 168ヤード

2番 パー3 168ヤード(2)

2番 パー3 168ヤード(1)
チャーミングなショート。グリーンは5個のバンカーで囲まれ、左サイドのOBゾーンは浅い。グリーンは左から右に傾斜している。
 
4番 パー4 514ヤード

4番 パー4 514ヤード(2)

4番 パー4 514ヤード(1)
右ドッグレッグのとても長いミドル。ティショットではFW中央に1本の木があり、そこを越えると打ち下ろし。セカンドは強い打ち下ろし。グリーンは縦に長く、手前から右サイドは池に面し、左奥にバンカーが配されている。グリーンは少し右に傾斜している。
 
5番 パー5 523ヤード
右ドッグレッグの2オン可能なロング。ティショットはセミブラインドで右のOBゾーンは浅い。セカンドは打ち下ろし。2段グリーンで左サイドは3個のバンカーでガードされている。
 

5番 パー5 523ヤード(3)

5番 パー5 523ヤード(2)

5番 パー5 523ヤード(1)
 
6番 パー4 337ヤード

6番 パー4 337ヤード(2)

6番 パー4 337ヤード(1)
ストレートでワンオンも狙える短いミドル。ティショットでは250ヤードから260ヤード先の左サイドに3個のバンカーとFWセンターに1個の木がある。グリーンは斜めに置かれて、強い砲台の馬の背グリーンで2個のバンカーでガードされている。グリーンは手前に向かって急傾斜していて、グリーンにしっかり乗らないと、ボールはバンカーや手前に転がり落ちる。
 
8番 パー4 387ヤード

8番 パー4 387ヤード(2)

8番 パー4 387ヤード(1)
ほぼストレートで、さまざまな攻略ルートがあるホール。ティショットではFWは広いが左右にバンカーが点在している。セカンドから緩やかな打ち上げ。グリーンの手前150ヤード地点からグリーンまでFWは蛇行している。斜めの形状のグリーンは少し砲台で、右手前と左奥にバンカーが配されている。
 
9番 パー3 237ヤード

9番 パー3 237ヤード(2)

9番 パー3 237ヤード(1)
打ち下ろしで、距離のあるショート。縦長のグリーンは左右と手前をバンカーで守られている。受けグリーン。
 
10番 パー4 516ヤード
ほぼストレートでとても長いミドル。ティショットでは左右に林がありFWは右に傾斜している。セカンドは少し打ち下ろし。グリーンは砲台で左右はバンカーでガードされている。
 

10番 パー4 516ヤード(3)

10番 パー4 516ヤード(2)

10番 パー4 516ヤード(1)
 
11番 パー4 418ヤード

11番 パー4 418ヤード(2)

11番 パー4 418ヤード(1)
ほぼストレートホール。セカンドはFWの小さな谷越え。グリーンは砲台で、左サイドに深いバンカーが配され、手前は急な下りスロープになる。
 
12番 パー3 185ヤード

12番 パー3 185ヤード(2)

12番 パー3 185ヤード(1)
名物ホール。やや打ち下ろしの池越え。2段グリーンで3個のバンカーで囲まれている。
 
13番 パー5 536ヤード
左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドに3個のバンカーが効いていて、左右に木立と左サイドにブッシュもある。ロングヒッターは2オンを狙えるが、グリーン右手前の池に注意。グリーンは砲台で左右にバンカーが配されている。強く受けているので上からのパットは速い。
 

13番 パー5 536ヤード(3)

13番 パー5 536ヤード(2)

13番 パー5 536ヤード(1)
 
15番 パー5 529ヤード
セカンド地点から少し右に曲がっているロング。ティショットは打ち下ろしでセカンドから打ち上げ。少し砲台グリーンで、4個のバンカーでガードされている。
 

15番 パー5 529ヤード(3)

15番 パー5 529ヤード(2)

15番 パー5 529ヤード(1)
 
17番 パー4 330ヤード

17番 パー4 330ヤード(2)

17番 パー4 330ヤード(1)
ほぼストレートの短いミドル。セカンドは打ち上げ。グリーン周りに3個のバンカーが配され、受けグリーン。グリーン前の面はフォールス・フロント(偽りのグリーンで、乗っても手前を転がり落ちる)なので、フラットな面までしっかり乗せたい。
 
18番 パー4 415ヤード

18番 パー4 415ヤード(2)

18番 パー4 415ヤード(1)
左ドッグレッグ。ティショットは丘越えの打ち下ろしで、左コーナーの2個のバンカーに注意。セカンドも打ち下ろし。グリーンは横長の2段形状で、5個のバンカーに守られている。
 

東コース
17番 パー4 439ヤード
日本オープン時は10番。やや左ドッグレッグ。ティショットは池越え、打ち下ろしで左サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは縦に細長く5個のバンカーでガードされている。受けグリーン。
 

横から見るグリーン

17番 パー4 439ヤード(2)

17番 パー4 439ヤード(1)
 
18番 パー4 492ヤード

18番 パー4 492ヤード(2)

18番 パー4 492ヤード(1)
日本オープン時は11番。やや右ドッグレッグの長くてタフなミドル。左右から林が迫っている。セカンドは打ち上げ。グリーンは砲台で3個のバンカーでガードされている。左手前のバンカーは特に深い。

 
余談

横浜市から西に16分、東京都心から南西に40分、羽田空港から南西に27分。戸塚CCに隣接していて、程ヶ谷CCへも車で15分。プライベートクラブで、メンバー同伴が必要。平日はメンバーの紹介でプレー可能。



レストラン

ランチ

キャディ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度日本ベスト80コースで第5位。日本には2350ほどのゴルフコースがある。

相山武夫氏はゴルフ場の元オーナー社長で、東コースも設計している。ビル・クーアとベン・クレンショーのチームは世界中で特にアメリカで世界ベスト100コース級のコースを数多く設計して、他のアジアでの設計コースは中国でのシャンチン・ベイGCがある。



リッチモンドホテル浅草

リッチモンドホテル浅草


浅草寿司清

浅草寿司清

浅草寿司清

前日はリッチモンドホテル浅草に泊まった。ホテルからコースまでほぼ南に45分。夕食はホテルから歩いてすぐの浅草寿司清で食べた。