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ローリング・オークスコースと合わせて2つのチャンピオンシップコースがある。パインバレンズは自然のままのコースなのでプレーヤーには、より強烈な印象を与え、砂地のウェイスト・エリア(荒地)が多い。一方でローリング・オークスはより伝統的で都会的なレイアウト。パイン・バレンズコースは松の森を切り開いて造られた高低差の多少ある林間コース。ドッグレッグが多くあり、グリーンのガードバンカーも何百ヤードも続くバンカーもどちらもバンカーではなくて、クラブがソールできるウェイスト・エリアになり、コースを美的にも戦略的にも味わい深くしている。
松林とサンディ・ウエィストエリアのコンビネッションにより、世界最高峰格の評価を受けているパインバレーGCに似ていると言われている。ティグランドから見ると各ホール左右の松林が迫っているのと、FW左右にあるウェイスト・エリアにより、一見狭く見えるが、実際は視覚より広い。グリーンを狙うショットはピンポイントで攻める必要がある。4番、14番、15番などの“リスクと報酬”ホールも多い。ほとんどの他のコースはウォターハザードを多用しているが、パインバレンズには3番ホールだけが池絡みのホールなのも新鮮である。
スコアカード
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池越えのショート。グリーンは斜めの形状で左サイドは池に面し、左手はウェイスト・エリアが迫る。グリーンは右手前の段が高い、2段形状で左に強く下っている。 |
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右ドッグレッグ。右にウェイスト・エリアが広がり、ティショットではFWを左右にも分けている。左FWは安全だが狭い。右FWは広いが黒ティ(502ヤード)からはウェイスト・エリア越えに265ヤードのキャリーが必要。ロングヒッターは右FWに届けば2オン可能。セカンドを刻む場合のFWは広くサードショットは打ち上げになる。2オン狙いはグリーン手前をガードしている深いウエィストエリアが効いてくる。グリーンは右手前の部分が凹んでいて奥からも左からも右手前に傾斜している。 |
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ほぼストレートホール。ティショットはウェイスト・エリア越え。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは長方形で縦に細長い。グリーンの左は深いウエィストエリアでガードされている。右奥にもウェイスト・エリアがあり、ピン位置が奥の場合2つのウェイスト・エリアに挟まれたグリーンは幅が狭いので、難度が増す。 |
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やや打ち下ろしで、森の中に佇んでいるショート。グリーン手前から右手をウェイスト・エリアが囲み、左手前と奥手3個グリーン周りに配されている、グリーンは少し手前から奥に傾斜しながら右傾斜もしている。 |
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右ドッグレッグ。ティショットではFWは広いが、左サイドに打たなければならない。FW右半分は右傾斜で右サイドをガードしているウェイスト・トエリア方向に転がる。セカンドは緩やかな打ち下ろし。グリーンは右に振られ、左サイド以外の3方をウェイスト・エリアに囲まれている。グリーンはウェイスト・エリアに突き出た半島のように見える。 |
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ウェイスト・エリア越えの長いショート。横に長いグリーンは強い左傾斜で、グリーン上での真ん中手前の部分が大きくえぐれている。グリーン左手前から松林が迫っている。
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ほぼストレートの大変長くて難しいミドル。左右のグリーンがあり、今回は右グリーン。ティショットでは右の林を避けてFW左サイドに打つのが良い。セカンドは打ち上げになり、グリーン手前に面するウエィストエリア越え。グリーン周りは松の木立で囲まれ、ウェイスト・エリアが威圧的に見えるので、緊張を強いられるショットになる。グリーンは左右の2段形状で左に急傾斜。セカンドの距離と正確性が要求されるホール。 |
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左ドッグレッグ。ティショットでは左右の林とウエィストエリアは避けるべき。やや打ち上げのセカンドではウェイスト・エリアが落し所のFWを左右に分けていて、FWは左に急傾斜。サードショットではグリーンは80ヤード手前から更に左に少し曲がっている。ロングヒッターは、グリーン手前70ヤードあたりに左からFWに食い込んでいるウェイスト・エリア越え狙いがアグレッシブなライン。グリーンは44ヤードの奥行きがある縦長で、段差が強い2段グリーン。グリーン左右後方ともウェイスト・エリアに囲まれている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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右ドッグレッグの短いミドルで典型的な“リスクと報酬”ホール。緩やかな打ち下ろしのティショットでは左右のスプリットFWのどちらかを選ぶ。左のFWは安全だが、左からのセカンドではグリーン面は下りスロープになるので、たとえウエッジでもスピンを効かせて、打ちたい所にボールを止めるが難しくなる。右FWは225ヤードキャリーをすれば届くが、池(水溜り)超えで、狭いFWはウェイスト・エリアに囲まれている。しかしこのドラマティックなショットが成功すればサンドウエッジでピンを狙える。このルートの場合のグリーンは右傾斜。グリーンは小さい。やや打ち下ろしで300ヤード(実際280ヤードほど)打てるロングヒッターは1オンのトライができる。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。
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打ち上げていく距離の長いショート。グリーンは縦長で右傾斜。グリーンの右サイドはウエィストエリアでガードされている。グリーン手前は急な下りスロープの花道で、左サイドはコレクションエリアになる。 |
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強い左ドッグレッグ。ティショットでは、左右に林が並び左のウェイスト・エリアが効いてくる。グリーンの右サイドはウェイスト・エリアでガードされている。グリーンは砲台で受けていて、左右にコブも施されている。
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タイパ市から北に1時間、タイパ空港から北に55分。パブリックコース。練習場の環境はとても良い。コースから南に30分でブラック・ダイアモンド・ランチGCがある。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度フロリダ州で第12位のベストコース。フロリダ州には1250ほどのゴルフコースがある。
トム・ファジオはフロリダ州で43コースの設計を手掛けており、トップ100で2018年度フロリダ州ベスト100コースに入っているは、レーク・ノナG&CC、ジュピター・ヒルズ
C・ヒルズコース &ビレッジコース、アメリア・アイランド・プランテーションR・ロングポイントコース、ワールドウッズGC・パイン・バレンズコース、ワールドウッズGC・ローリング・オークスコース、マック・アーサーGC、パブロ・クリークC、PGAワナメーカーコース、エメラルド・デユーズGC、コーラル・クリークC、キャンプ・クリークGC、ブラック・ダイアモンド・ランチGC・クォーリーコース、ブラック・ダイアモンド・ランチGCランチコースがある。
プレー後はコースから北東に30分のCentral Motel, Invernessのモーテルに泊まった。
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3番 パー3 174ヤード(2)