フアラライ ゴルフクラブ、フアラライコース
Fualalai Golf Club (Fualalai Course)

コースデータ
所在地 アメリカ、ハワイ州、ハワイ島
コース長 7117ヤード パー72
コースレート 74.7
プレー日 2018年6月26日
設計者 ジャック・ニクラス
オープン 1996年
キャディ なし
ゴルフカート あり (FW走行可)
評価
総合評価
4.75
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
6

海の近くの高低差の少ない溶岩台地に広がり、ニクラス設計のファラライコースとトム・ワイスコフ設計のケオルコースの2コースがある。フアラライコースはフォーシーズン・リゾートの敷地内にあり、フアラライ山から流れ出した溶岩がまるでチョコレートのように広がる土地に、芝を敷いて造られた。ホテルのあるキプカ(溶岩流に囲まれて島のように残る古い敷地)からスタートして、両サイドに溶岩を縫うように18ホールが1つのループで時計回りに8の字を描きながら進んで行き、16番ホールで海に向かって打ち、17番ホールが海沿いになり、18番でキプカに戻っていく。



クラブハウスからの景観


7番ティからの景観

8番、パー3

FWは広く傾斜は少なめで、溶岩がプレーをそれほど妨げないように設計されていて、各ショット落し所は広めである。どのホールも大きさと形状が違う溶岩が配されていてユニーク。溶岩越え、池越えのホールがいくつかあり、バンカーも適度に効いていて、距離も7100ヤードを越え、海風で2番手クラブが違う時が多いので、チャレンジングなコースと言える。グリーンはアンジュレーションが少ないのでパットが難しくなく、グリーンを外した時も寄せ易い。黒光りの溶岩、緑色が鮮やかなFWとグリーン、真っ白なバンカー、青い海との美しいコントラストを味わいながらプレーは、爽快感が抜群に良い。コースコンデイションは素晴らしい。冬のプレーでは海沿いのホールからクジラを見ることができる。2006年から毎年アメリカのシニアPGAトーナメントを開催している。



14番FWからの景観


17番ホールからの景観

18番ティグランドと海

 
2番 パー4 434ヤード

2番 パー4 434ヤード(2)

2番 パー4 434ヤード(1)
やや左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは左サイドに6個のバンカーに注意。セカンドではFW右半分からのショットは溶岩越えで、グリーンの左右から奥は溶岩に囲まれている。グリーンは砲台で左サイドと奥にバンカーが配されている。
 
5番 パー3 205ヤード

池が絡むショート。グリーン手前から右サイドは池に面し、左サイドにバンカーが待ち受ける。

 

横から見る5番グリーン

5番 パー3 205ヤード(2)

5番 パー3 205ヤード(1)
 
6番 パー4 392ヤード

ストレートホール。ティショットでは左サイドに長さ100ヤードほどのバンカーがある。セカンドは少し打ち下ろしで、グリーンは横に長く、手前のポットバンカーに注意。グリーンの奥にある溶岩の壁が印象的。FW左右にもショットではあまり効いていない溶岩が配され、そこにはラバチューブ(溶岩のトンネル、空洞)がある。

 

6番グリーン

6番 パー4 392ヤード(2)

6番 パー4 392ヤード(1)
 
7番 パー5 556ヤード

ほぼストレートのロング。ティショットは打ち下ろしで、サードも少し打ち下ろしなので、ロングヒッターは2オン可能。ティショットでのFWは広い。セカンドは左右からFWをほとんど横切っている溶岩越え。この壁はグリーンの100ヤードほど手前に位置する。グリーンは縦長で受けていて、左サイドのバンカーと左奥の溶岩の塊でガードされている。

 

7番 パー5 556ヤード(3)

7番 パー5 556ヤード(2)

7番 パー5 556ヤード(1)
 
10番 パー5 566ヤード

右に曲がってから左に軽く曲がるダブルドッグレッグ。ティショットでは左サイドに2個のバンカーがある。ティショットで距離が出ると、ダウンヒルのライまで飛び距離が稼げて、2オン可能。セカンドでグリーンを狙う場合は、溶岩、バンカーを越えなくならず、球筋によっては前方の2本の木立も効いてくる。グリーンは縦長で強く受けていて、右サイドにバンカーが配されている。

 

10番 パー5 566ヤード(3)

10番 パー5 566ヤード(2)

10番 パー5 566ヤード(1)
 
11番 パー4 416ヤード

11番 パー4 416ヤード(2)

11番 パー4 416ヤード(1)
右ドッグレッグで打ち上げの難しいミドル。ティショットでは右コーナーの2個のバンカーが効いてくる。グリーンは縦に細長く、受けていて、左サイドは普通サイズのバンカー、右サイドは大きなバンカーでガードされている。
 
12番 パー3 167ヤード

12番 パー3 167ヤード(2)

12番 パー3 167ヤード(1)
少し打ち下ろしのユニークなホール。グリーン手前の大きなガードバンカーの中に溶岩があり、大きなグリーンの中にバンカーが配されている。グリーンの右サイドにもバンカーがある。グリーンの中にバンカーがあるホールは、LAのリビエラCCの6番ホールが有名。
 
16番 パー4 440ヤード

右ドッグレッグの海に向かって打つミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろし。グリーンは3個のバンカーでガードされている。グリーンに近づくにつれ、青い海がより鮮明に大きく見える。

 

16番 パー4 440ヤード(3)

16番 パー4 440ヤード(2)

16番 パー4 440ヤード(1)
 
17番 パー3 164ヤード

17番 パー3 164ヤード(2)

17番 パー3 164ヤード(1)
名物ホールで溶岩に囲まれ美しいホール。打ち下ろしで距離は長くないので難しくはない。グリーンの両サイド手前はバンカーでガードされていて、左サイドのバンカーは巨大でグリーンの前部を囲んでいる。受けグリーン。
 
18番 パー4 410ヤード

強い左ドッグレッグ。ティショットは池越えとFW左サイドのバンカー群越え。池を避けて右に逃げると、セカンドの距離が長くなり、パーオンが難しくなる。グリーンは少し砲台で、左右にバンカーが配されている。

 

グリーン後方から見る18番ホール

18番 パー4 410ヤード(2)

18番 パー4 410ヤード(1)
 
余談

コナ空港からほぼ北に15分。プライベートクラブだが、コース内にあるフォーシーズンズかコナビレッジに泊まればプレー可能。もう一つのケオルコースはメンバー同伴が必要。



フォーシーズンズ

フォーシーズンズ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度ハワイ州ベスト30コースの第12位。ハワイ州には100ほどのゴルフコースがある。

ジャック・ニクラスのハワイ州での他の設計コースは、クラブ・アット・ホクリア、マネレGC、オーシャンコース・アット・ホクアラがある。



The Aeolian Residence


The Aeolian Residence

ロッジから見る景色


Manta Restaurant


Manta Restaurant

マンタの観察

プレー前日は民泊でワイコロア・ビレッジ内にある、The Aeolian Residence, Waikoloa Villageで泊まった。コースまで南西に30分。プレー前夜はマウナケア・ビーチホテル内にあるManta Restaurantで食べた。フアラライGCから北東に30分、マウナケアGCから徒歩3分。レストランのすぐ近くの海でナイトシュノーケリングの参加者がマンタ(世界最大のエイ)の泳ぐ姿を水中で観察していた。