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高低差の強いシーサイド・リンクスコース。プレザント湾と入り江のクローズ池の2つの水域に挟まれた細長い陸地に沿ってOutが東の方に進む1つのループでデザインされ、Inはもう1つの西の方に進む細長いループで6ホールが内陸部に展開し、14番、15番、18番ホールはシーサイド(ウォーター・フロント)ホールになる。Outは全てのホールでプレゼント湾が見える。コースの特徴は、バンカーの配置を最小限に抑え(FWバンカーがあるのは1番、2番と8番ホールだけ)、グリーンも至ってシンプルな造りにしている。FWとグリーンの継ぎ目がなくて一体化しているホールが多く、自然の地形にグリーンを当てはめている。グリーンは総じて小さい。半分のグリーンは少し退屈なデザインだが、後半分は傾斜が強くグリーンも面白くパットに神経を使う。ティグランド以外は平らな場所がなく、いろいろなライでセカンド、サードショットを打つことになる。
総じて景観が素晴らしいだけでなくて全てのホールが個性的で、プレーしてとても楽しい。5番、6番、9番、13番、17番、18番ホールは落し所が広いが、それでもFWの傾斜が強く、通常の強い海風が吹くと大変チャレンジングなホールになる。向かい風の時は3,4クラブ大きいので打つことが多い。距離が短いコースだが、傾斜の強さと海風で相当タフなコースと言える。2004年にはキース・フォスターが改造とオリジナルのコースへの修復が完成し、それまでの数年間で何千本の松と広葉樹を伐採した。ファウラーはイングランドの最古のリンクスコース、ロイヤル・ノース・デボンを2,3年前に改造したことがあり、このコースは土地の名前からウエストワード・ホー!と呼ばれているので、大西洋の反対側にイーストワード・ホー!を造った。
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やや左ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろし。グリーンは強く受けていて、右手前に大きなマウンドがある。 |
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ほぼストレートの打ち上げ。ティショットは谷越え。グリーンの左手はバンカーでガードされている。
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右サイドに海が広がるショート。グリーン手前のFWは窪んでいて、グリーンは強い砲台。グリーンの右サイドと奥は急な下りスロープのラフになる。
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ストレートでタフなロング。ティショットは打ち下ろしでFWは急な右傾斜。セカンドは打ち上げ。グリーンの手前は凹んでいて、グリーンの右手前にバンカーが1個配されている。
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やや右ドッグレッグの難ホール。ティショットでは打ち下ろしになり、FWは急な右傾斜。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンの左サイドは海になり、右サイドにバンカーがある。傾斜の強い2段グリーン。
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打ち上げ。グリーンの強く受けていて、真ん中にマウンドが1個ある。グリーンの左サイドと奥に外すと、下りスロープのラフに捕まる。 |
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ストレートで打ち下ろし。ティショットではFWは急な左傾斜なので、右サイド狙いが良い。グリーンまで残り100ヤードからFWは馬の背になっている。グリーンは左右と奥にバンカーが配されている。受けグリーン。ティグランドはコースの一番高い所にあり、そこからの景観が素晴らしいホール。 |
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窪地越えで距離のあるショート。縦に細長いグリーンは左サイドのバンカーと右サイドの小さい丘のラフでガードされている。受けグリーン。 |
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FWのアンジュレーショは強い、やや右ドッグレッグで短いロング。ティから2220ヤード先から下り傾斜なので、2オン可能。FWはローラーコースターのように落ちていく。グリーンは砲台で、左右に小さくて深いバンカー、右サイドから奥は下りスロープのラフがある。 |
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やや左ドッグレッグで打ち下ろし。ティショットはセミブラインド。グリーンの左手前と右サイドにバンカーがあり、グリーン手前と左サイドは下りスロープになる。
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左に海が広がる美しい、名物ホールのショート。グリーンは5個のバンカーでガードされ、左サイドと奥はハザードに面する。グリーンは受けていて2段グリーン。
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FWは大きく波打っているストレートホール。ティショットはセミブラインド。セカンドは打ち下ろしになり、左サイドの木立が効いてくる。サードショットは打ち上げで、打つ場所によってはピンが見えない。グリーンは小さく、左手前と右奥のバンカーと左サイドのブッシュ、奥は下り傾斜のラフでガードされている。受けグリーン。 |
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池左の海岸線と平行にレイアウトされた、ほぼストレートホール。ティショットはブラインドの打ち下ろしで、240ヤードを超えると更に急な打ち下ろしになり、距離が稼げる。グリーンまで160ヤード手前から強い打ち上げ。グリーンの左サイドにハザードと小さなバンカーが配されている。グリーンは右奥から左手前に急傾斜している。 |
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ボストン市からも、ボストン空港からも南東に1時間40分。プライベートクラブでメンバー同伴が必要。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度マサチューセッツ州ベスト50コースで第5位。マサチューセッツ州には400強のゴルフコースがある。トップ100ゴルフコースの2020年度全米ベスト100コースでは第56位。
ハーバート・ファウラーはイギリス人で、イギリスで多くの名コースを設計している。代表作はイギリスではウォルトン・ヒースGC・オールドコース、サントンGC・イーストコース、バーナム・アンド・ベロウGC、アバードベイGC、サントンGC・イーストコース、バークシャーGC、アメリカではザ・ロサンゼルスCCがある。
プレー前夜はケープコドにあるFour Points By Sheraton Eastham Cape Codに泊まった。コースまで南に20分。ホテルから徒歩15分のLocal
Break Restaurant & Barで夕食を摂った。
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1番 パー4 380ヤード(2)