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ヒースランドコース。ヒースランドとはヘーザー(ヒース)とゴース(ハリエニシダ)のとげとげしくて、丈の低い灌木が生い茂る平坦な荒地。6月から9月に黄色い花が咲き、コースに美しさを添えている。オールドとニューコースの36ホールあるが、オールドコースがより評価が高い。オールドコースは1番から8番まではほぼ北東に細長く進んで行き、8番グリーンが1番ティグランドから最も遠く、9番から18番まではジグザグしながら南西に戻ってくる。ヘザーがヒースランドの多くのエリアを覆っていることで有名。FWの脇には1ヤードから5ヤード幅でラフがあり、ショットがラフをもっと外れるとボールを出すことが困難と言われるヘザーが待ち受ける。
いくつかのホールでヘザー越えのショットが要求されるが、越えないとアンプレイアブルになってしまうので注意が必要。FWは自然のままの起伏が多く、ナイスショットでもボールがはじかれ、ラフとかヘザー、ゴースまで飛んでいくこともある。グリーン周りのバンカー数は11番が4個、12番は3個で、後の16ホールは平均1個だけなのだが、随所に効いてくる。グリーンの形状も硬さもグリーンの状態も素晴らしい。上級者向けのコースで、特にOUTが難しくプレーヤーの技量全てが試される。最初の数ホールは1番235ヤードのパー3、2番461ヤードのパー4、4番519ヤードのパー4、5番485ヤードのパー4と長くてとてもタフなホールが続く。1981年ライダーカップ、1980年から1991年まで4回欧州オープン、2011年全英シニアオープン、2018年にはブリティッシュ・マスターズの会場となった。
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とても長いショート。グリーンの左右のOBラインは浅い。グリーン左右のガードバンカーも効いているが、花道を使えて手前にワンクッション入れてグリーンに乗せるのが良い。直接グリーン面にキャリーすると、手前から奥に少し下っているので、簡単にグリーンをオーバーしてしまい、グリーンの奥はヘザーのブッシュが待ち構える。タフなパー3のオープニングホール。 |
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右ドッグレッグの難ホール。ティショットは少し打ち下ろし。ティから255ヤード(1つ手前の451ヤードの白ティから)先から右サイドにヒースのラフがFWに食い込んでいて、FW幅が半分になっている。左サイドの木立にも注意。グリーン周りにはバンカーはないが、グリーンのすぐ左にはヘザーのブッシュでガードされている。
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やや右ドッグレッグの大変長いミドル。ティショットでは、FWは広いが256ヤード先(1つ手前の441ヤードの白ティから)のFWセンターの真ん中近くに1個のクロスバンカーが配されている。ロングヒッターはそのバンカーの右狙いが良くFWは若干広い。グリーンは少し砲台。グリーンの30ヤード手前左右にバンカーが配され、セカンドを大きくショートするとこれらのバンカーが効いてくる。
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緩やかに打ち下ろしていく、左ドッグレッグの長いミドル。ティショットではタイトなFWの左右にヘザーのブッシュが待ち構え、右FWバンカーも1個配されている。グリーンは縦長で左右を深いバンカーでガードされ、グリーン上はいくつかの起伏が複雑に絡み合いパットまで難しい。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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ほぼストレートホール。ティショットでは左サイドの2個のFWバンカーが効いてきて、FWは狭い。グリーンは斜めで、左手前に1個のポットバンカーがあり、これに入れると壁が垂直に切り立っているので出すだけになる。グリーンは少し受けている。 |
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チャーミングなショート。グリーンは砲台で、右サイドは深くて大きなバンカーでガードされている。 |
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やや左ドッグレッグの素晴らしいロング。ティショットでは右にFWバンカー1個がFWに食い込んでいて、左サイドに林が続く。セカンドもグリーン手前70ヤード前後にある右FWバンカーと左の林が効いてくる。グリーンは砲台で左右にバンカーが配されている。グリーンの花道は急な下りスロープなので、ランニングアプローチは難しい。
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セカンド地点から右に曲がっている、手強いミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろしで、左サイドにある林と1個のFWバンカーが効いてくる。グリーン右手前に1個の深いバンカーが配されている、受けグリーン。 |
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チャレンジングなショート。距離が長くて、あまり大きくないグリーンは4個のバンカーでガードされている。グリーンは左傾斜。 |
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強い右ドッグレッグ。ティショットはやや打ち下ろし。右コーナーにFWバンカーが配され、このすぐ左先のFWはフラットなので、セカンドでグリーンを狙い易い。グリーンは斜めの形状で3個のバンカーでガードされている。グリーンの左サイドから左奥にかけてもヒースの深いラフでガードされている。 |
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やや右ドッグレッグ。緩やかに打ち下ろしていくので、ロングヒッターは2オン可能。ティショットは1個の右FWバンカー、セカンドもグリーン80ヤード手前の1個の右FW”バンカーに注意。グリーンは47ヤードと縦に長く、アンジュレーションが複雑。グリーン右手前に1個のガードバンカーと右サイドには深いラフが配されている。 |
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左サイドに木立が並ぶ、左ドッグレッグ。ティショットはヘザー越えでFWはやや左傾斜。グリーン手前35ヤードあたりからグリーンまで打ち上げ。グリーン右手前に1個のとても深いガードバンカーがある。グリーンは右傾斜。 |
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名物ホール。ティショットはヘザー越え。グリーンは強い砲台で左右にバンカーが配されている、受けグリーン。グリーンは縦長だが、後部はグリーン幅がとても狭くなっているので、ピンが奥に切られた時には、そのあたりのグリーン幅は10ヤードほどしかない。 |
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ロンドン市から南に1時間、ヒースロー空港から南東に40分、ガトウィック空港から北に25分。プライベートクラブだがプレーは可能。
トップ100ゴルフコース(www.top100golfcourses.com)の2019年度イングランドで第14位のベストコース。全英(アイランドも含む)では第34位、全英(アイランドも含む)では2800コースあり、その内イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。また、ゴルフマガジン2020年度世界ベスト100では第90位に選ばれている。
ハーバート・ファウラー設計、再設計のコースでトップ100ゴルフコース2019年度。全英(アイランドも含む)のベスト100コースにランクインしているのは、 アバードベイGC、、 バークシャーGC・レッドコ―ス、 バークシャーGC・ブルーコース、 バーナム&ベロウGC、 クルードン・ベイGC、 デラメール・フォレストGC、 ソーントンGC・イーストコース、ウォルトン・ヒースGC・オールドコース、 ウォルトン・ヒースGC・ニューコースの9コースある。またアメリカでの設計コースでは、 ロサンジェルスCC・ノースコース、 イーストワード・ホー!GCが全米100コースに入っている。
このオールドコースはハーバート・ファウラーの処女作で。設計に賭ける意欲は大変なもので、ヘザーの茂ったヒースランド(荒れ地)を馬に乗って精査しルートプランだけに2年も費やしている。
パレ―前夜はロンドン中心部のグレート・ノーザン ホテルで泊まり、夕食はフィッシュ&チップスの専門店、Poppies Fish & Chipsで食べた。
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1番 パー3 235ヤード