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アメリカの最初のリンクスコースと言われている。クラブの設立は1891年で、ウイリー・ディビスが最初の12ホールを造った。ヘッドプロのウイリー・ダンが1894年までに後の6ホールを増設した。C.B.マクドナルドとセス・レイナ―が6ホールを新たに作り既存のホールを手直しした後、ウィリアム・フリンとホワード・トーミーが1929年から1931年にかけてコースをクローズして、1890年代に造られたコースをいったん潰して、新たに15ホールを造り、C.B.マクドナルド設計の3ホールだけを残してその3ホールを改造した。その時に近くのシネコックというインディアン特別保留地から150人の助けを借りてコースを造成している。コースはウィリアム・フリンの設計になっている。2012年にクアー&クレンショーがマイナーな改造を施し、グリーンをより大きくしたのと、芝の新しい刈り方を指導した。近年、コース内のほとんどの木を伐採して、よりオリジナルなリンクス風のコースに戻っている。
海のすぐ近くの雄大で緩やかな丘陵地に展開し、2番、7番、11番のパー3、4番、10番、14番のパー4、16番のパー5とワールドクラスのホールが集まっている。ルーティンが素晴らしく、各ホールの進行方向が異なっている。ウォーターハザードが1ホールしかない。自然の立地を最大限に活かしたレイアウトになり、印象度、コースの美しさ、雰囲気の良さは他のクラシックなコースの中で群を抜いている。フェスキューが生い茂る深いラフは芝刈り機で借り取ることがなく、いったんボールが入るとショットの距離感が難しい以上に、場合によっては出すだけになる時もある。半面FWを捉えると、良く転がって距離を稼いでくれる。バンカーの数が多く配置が素晴らしく、各ホールで口を開けて待っているように感じられる。グリーンはほとんど砲台で比較的小さいので、パーオンは難しく、寄せの多彩なテクニックが要求される。グリーンはとても速いので、ピンの上からのパットは2パットで収まらないことが多い。
アメリカ屈指の難しいコースだが、プロもアマチュアもプレーするティを選べば楽しめるコースで、プレーして決して飽きない。海風の方向が通常南西から吹くが、時々方向が変わりプレーが進んでいく過程で風が強くなる。18ホールが全ての方向にレイアウトされていて、プレーヤーは風向きを考慮に入れたよりチャレンジングなゴルフを求められる。アメリカで一番プレーヤーの技量が試されるコースと言われている。過去5回全米オープン開催。一番新しいのは2018年で次の開催は2026年に予定。
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打ち上げで、長いショート。グリーンの左右と右手前にバンカーが配されている。グリーンは右に傾斜していて、ファールス・フロント(前部の小さい面が急な下り傾斜で乗っても花道まで転がり落ちる形状)がある。 |
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左ドッグレッグの長いミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろし。4個のバンカーを越えるのには215ヤードのキャリーボールが必要。グリーンは少し砲台で、左手前と右サイドはバンカーでガードされている。
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やや右ドッグレッグ。ティショットでは右サイドの2個のFWバンカーに注意。グリーンは砲台で左サイドに2個、右サイドに1個のバンカーがある。グリーンは小さく、傾斜が複雑。
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やや右ドッグレッグ。ティショットはクロスバンカー越えで、FWは左右のFWバンカーが効いてくる。セカンドは右サイドに長いFWバンカーに注意。グリーンは小さく砲台で、右手前のバンカーと左右の急な下りスロープでガードされている。 |
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右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットはウェイスト・エリア(荒れ地)越えで、ウェイスト・エリアがFWを左右に2分している。左のFWに打つとセカンドが遠くなり、右のFWに打つには大きなFWバンカー越えになる。セカンドは池越え。グリーンの左手前にバンカーが配され、フォールス・フロントがある。
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レダングリーンのショート。砲台で横に長いグリーンで、左に急傾斜している。グリーンの左手前に2個、右サイドに1個のバンカーが配されている。
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左ドッグレッグでタフなミドル。ティショットでは右サイドにウェイスト・エリアがありFWはうねっている。セカンドは強い打ち上げで、ウェイスト・エリア越え。グリーン左手前に4個の深いバンカーが配されている。グリーンは強く受けていて尾根も走っているので、パットも難しい。
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FWは少し斜めに置かれ左曲がりになっているが、ティグランドからは、ほぼストレートホール。ティショットはブラインドでFWの丘越えになり、255以上距離が出ると急な下り傾斜で右前方へ相当転がっていく。セカンドはや打ち上げ、強い砲台グリーンに打っていく。グリーンは左手前から左サイドに3個の深いバンカーが連なって配され、グリーンの花道と右奥は急な下りスロープになる。グリーンは小さい。 |
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ウェイスト・エリア越えの打ち上げになり、距離はあまりないがタフなショート。グリーンは4個のバンカーでガードされていて、特に手前2個のバンカーが効いてくる。バンカーを避けようとして大き目に打つと、グリーンの奥行きがあまりなく、しかも手前から奥に少し下っているので、通常吹くフォローの風も手伝って簡単にグリーンをオーバーする。グリーンの奥からの寄せは難しい。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
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右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットは少し打つ下ろしになり、アンジュレーションのあるFW左右に4個のバンカーがある。セカンドは少し打ち上げ。グリーンの左右手前にバンカーが配され、グリーンは右に傾斜している。
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右ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、セカンドは緩やかな打ち上げ。ティショットをFW左半に打つと、セカンドでグリーンを狙い易い。グリーンは砲台で、左右はバンカーでガードされている。グリーンが難しく、右に傾斜しながら、真ん中から奥は強く下っている。 |
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右ドッグレッグのとても長いミドル。ティショットでは両サイドにウェイスト・エリアがあり、FWは左に傾斜している。右のFWバンカーを越えがベストルートだが、280ヤードのキャリーボールが必要。グリーンの左右手前にバンカーが配され、グリーンは左に傾斜している。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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右ドッグレッグ。ティショットは強い打ち下ろし。右コーナに3個あるバンカーとラフ越えがベストルートだが、落し所のFWはタイト。グリーンは少し砲台で、6個のバンカーでガードされている。横に長いグリーンで左に傾斜している。 |
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緩やかに打ち上げていく、FWは“s”字だが、ほぼストレートで長いロング。通常向かい風のホールなので、表示距離以上に長いホール。ティショットでは両サイドのバンカー、セカンドでは左サイドの5個のバンカーと右サイドのバンカーとラフが効いてくる。グリーンは砲台で手前は5個のバンカーが固めている。グリーン左右のバンカーと左サイドのウェイスト・エリアでもガードされている。特に左サイドのガードバンカーが効いてくる。グリーンは右に傾斜している。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。グリーンの後方に美しいクラブハウスが見える。アメリカで最初に建てられてクラブハウスで、時期は以前のコースが開場した1892年。 |
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急な左ドッグレッグ。ティショットではFWは広いが、左サイドの大きなバンカーに注意。セカンドはやや打ち上げ。グリーンの左右と奥にバンカーが配されている。強い受けグリーン。 |
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ニューヨーク市から東に2時間強、ラガーディア空港から東に1時間45分。プライベートクラブでメンバー同伴が必要。
このコースと ナショナルゴルフリンクス・オブ・アメリカ、 セボナックGCとはほぼ隣接する。
トットップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度ニューヨーク州ベスト70コースで第1位。ニューヨーク州には1000近くのゴルフコースがある。トップ100ゴルフコースの2020年度全米ベスト100コースでは第3位。2020年度ゴルフマガジン誌の世界ベスト100ゴルフコースにて第4位に選ばれている。
ウィリアム・フリン設計、再設計でトップ100ゴルフコースでの2020年度全米ベスト100コースにランクインしているのは、 キタンセット
C、シネコックヒルズGC、ザ・カントリー C(オハイオ州)の3コースあり、ランクインしていないが、ランカスターCC、ハンティンドン・バレーCC、フィラデルフィアCC、チェリーヒルズCC、インディアン・クリークCCなどの作品も有名。
プレー前夜はロングアイランドの真ん中にあるFour Points By Sheraton Plainviewに泊まった。ホテルからコースまで東に1時間。夕食はホテル近くのDirty
Burger, Plainviewで食べた。
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右手前から見る2番グリーン