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とてもタフなリンクスコース。開場22年後の1919年にはハリー・コルトが改造しているが、基本的には旧デザインが生かされている。全英オープンを10回開催していて、最近では2012年に開催。1961年と1977年にライダーカップも開催している。すぐ近くに同じジョージ・ロウ設計の名門リンクスのロイヤル・バークデールがあり、バークデールでは初期設計のホールはほとんどなくなっているが、ロイヤル・リザムではレイアウトとルーティングは120年前のオリジナルのデザインのまま残している。数多くのバンカーの追加とグリーンの形状は長い年月を経て変わっている。
通常のプレーではパー71で6731ヤード、全英オープンではパー70で7118ヤードのコースになる。全英オープン開催のリンクスコースの中では最も内陸に位置するコース。それでも海からは2.5キロの距離。コースから海は見えないが、リンクスコース特有の海からの重い風に加え、全英オープン開催コースで最多となる206個ものバンカーが口を開ける難コース。コースを攻略するカギは、なんといってもバンカーを避けること。グリーンがバンカーに向かって傾斜しているか、バンカーの周りは内向きの傾斜(戻りの傾斜)がありバンカー近くに落ちたボールはバンカー内に入り込むホールが多く、グリーンを狙うショットの正確性だけでなく、どこに打ってどこを避けるべきかのコースマネジメント力も問われる。FWは硬くランは出るが、ここでも左右のFWバンカー、クロスバンカーの多くが効いてくる。OUTは東方向に進んで10番で折り返し西に向かって戻ってくる。強い海風が常に西から吹くので、OUTの9ホールは全てまともなアゲンストの風(向かい風)になり難度が増す。グリーンも高速で傾斜があり、パットも手強い。
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7個のバンカーで囲まれているグリーン。フォローの風が強い時はグリーンの奥行きが35ヤードしかなく、花道も左右のバンカーに挟まれて狭いので、グリーンにボールを止めるのが難しい。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。全英オープンの開催コースの中では唯一パー3で始まるコース。 |
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ほぼストレートのとても長いミドル。ティショットでは左サイドにはマウンドと深いラフがあり、右サイドから3個のバンカーがFWに横たわり、FWはとても狭く右傾斜で、それに加え右には浅い線路のOBゾーンもある。グリーンは少し斜めになっていて、左右を3個のバンカーでガードされている。プロは260ヤードのキャリーボールで右のバンカーを越えて、FW右サイドに打つとセカンドでのグリーンがベストアングルになる、 |
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ストレートの距離のあるミドル。ティショットではFWは狭く、右は線路のOBゾーンになりとても浅い。グリーンは縦に細長く、右に傾斜していて、左右は深いポットバンカーでガードされている。 |
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FWにアンジュレーションがある、左ドッグレッグのとても長いミドル。グリーンの70ヤード手前にクロスバンカーが2つあり、アベレージヒッターはそのバンカーを越えるか、手前に刻むかの決断に迫られる。そのクロスバンカーのすぐ先のFW左右にも2個のバンカーが配され、越えていく場合のFWの落下地点は狭い。グリーンは少しおわん型に盛り上がっていて、4個の深いバンカーでガードされている。通常のプレーでは距離の短いパー5になる。 |
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ティからグリーンまでOBラインが右に続く、ストレートホール。砲台ティから打つティショットでは左右にFWバンカーが1個ずつありFWは狭い。セカンドは打ち上げ。グリーンは左サイドと右手前にガードバンカーが配され、左のポットバンカーはコースで一番深いので入れないように注意したい。 |
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バーディが欲しい短いショートだが、正確性が問われるホール。砲台グリーンは小さく8個のバンカーで囲まれている。風が吹けばトッププロでも左右のガードバンカーにボールが流され、パーセーブさえも難しくなる。 |
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最も難しいショート。グリーンは左手前から右奥に斜めの形状で砲台。6個のバンカーで囲まれ、右サイドにあるOBゾーンは浅い。グリーン上には左右にマウンドがあり、パットまでも難しい。 |
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やや右ドッグレッグの難ホール。ティショットでは左右の6個のFWバンカーに注意。セカンドはセミブラインドになり、デューンの間にあるグリーンに打っていく、グリーンの左サイドに深いラフと1個のバンカー。右サイドに2個のバンカーが配されている。アゲンストの風が強い時はグリーンの4、50ヤード手前の3個のバンカーの塊が効いてくる。 |
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やや右ドッグレッグのあまり距離のないミドル。ティショットは大きなマウンド越えのブラインドショット。左サイドに4個のバンカーが連なるが、FW左サイドに打つとセカンドでピンを狙い易い。グリーンは縦長で合計6個のバンカーでガードされている。1979年度の全英オープンで優勝したセベ・バレステロスはこのホールでティショットを大きく曲げ、駐車場から凄いセカンドを打ちバーディで終えている。 |
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セカンド地点から大きく左に曲がる距離のあるミドル。ティショットでは左に7個、右に3個のFWバンカーが迫っていて、距離がでるほどFW幅が狭くなる。グリーンも左右に5個のバンカー、左サイドに深いヒースのラフとゴースが配されている。ティショットも、セカンドも戦略的に配されたバンカーに入れないことが大切。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。 |
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ストレートで、正面の綺麗なクラブハウスを見ながら打つホール。ティショットでは右サイドからは4個のFWが斜めに配され、その3個のクロスバンカー越えになる。ロングヒッターは左に3個斜めに連なるFWバンカーが効いてきて、落し所が狭くなる。グリーンは47ヤードも奥行きがある縦長で、左右6個の深いバンカーでガードされている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。そこまで良いホールだとは思わないが、数々の歴史的な名勝負の舞台になった理由で選考されたようだ。 |
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サウスポート市から北に1時間、リバプール市から北に1時間15分、マンチェスター空港から北西に1時間。プライベートクラブだがプレー可能。ドーミーハウスというホテル隣接。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2019年度イングランドで第6位のベストコース。イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。全英(アイランドも含む)では第20位。また、ゴルフマガジン2020年度世界ベスト100では第61位に選ばれている。
オリジナルの設計者のジョージ・ロウはイギリス北西部の海岸沿いでリンクスコースを10コースほど手掛けていて、その中ではロイヤル・バークデールGC、ロイヤル・リザム & セントアンズGC、サウスポート & エインスデールGCの3コースが有名。
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1番 パー3 206ヤード(2)