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クラシックなヒースランドコース。1998年開場のブラッケンコースと合わせて36ホールある。ホッチキンコースは1905年に5500ヤードで開場し、10年後にハリー・コルトがルーティングを変えずに改造して距離を6400ヤードに伸ばした。1919年にS.V.ホッチキンがコースを買い取り、その後数年をかけて多くのホールでティとグリーンの位置を変え、ハザードの位置も変えるなどの大改造を施した。2016年から2019年の3年間の再改造により、トム・ドークが全てのバンカーの改造、不必要な多くの木々の伐採、多くのブッシュ、低い木、ラフなどの森の中の下草の除去により各ホールで見渡しがとても良くなり、設立当時のクラシックなヒースランドコースを上手く再現させている。6番と18番ホールのパー5もより戦略的にドラマティックに生まれ変わったようだ。筆者のプレーは2015年なので、機会があればぜひもう一度改造後をプレーしたい。
1番から10番までは東に進み、11番から18番までは西に戻ってくるが、時々斜めに進行方向とは逆に戻ってくるホールも多く、全ての方向にレイアウトされていると言える。左と右のドッグレッグのストレートホールと距離の長短のバランスが良い。背の高いに豊富な樹木にホールがセパレートされていて、各ホール表情が豊か。両サイドに聳える樹木、ヘザー(数々のヒースの総称)の深いラフ、ゴース(ハリエニシダ)より、ティショットの落とし所が絞られてくる。しかもグリーン周りには必ずいくつかの深いバンカーがあり、なかなか手強いコースになっている。全てのホールが個性的で変化がある。それほど長いコースではないが、数多くのバンカーとコース内の至る所に茂るヘザーが、コースを長く感じさせている。スコアの良し悪しは別として、プレーは楽しくプレー後に満足感が大いに得られるコースである。
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ストレート。ティショットでは左右に3個のFWバンカーがあり、250から280ヤードの地点でバンカーが左右から迫っていて、FW幅は狭くなる。グリーンはほぼ円形で左右3個のバンカーでガードされている。 |
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やや右ドッグレッグで距離はそれほど長くないが難ホール。ティショットはヒースのラフ越えでブラインドになり、ティグランドから290ヤード前後の地点は左右のバンカーがFWに食い込んでいて、FW幅が特に狭い。グリーンは15ヤード左手前のバンカー、右手前のバンカー、右サイドの浅いOBゾーン、奥のブッシュでガードされている。グリーンの右奥に遺跡の塔が残されている。
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左ドッグレッグ。ティショットはヒースとゴース(ハリエニシダ)越え。ティショットでは、左に横の長いブラインドのFWバンカーが270ヤード先のFWに食い込んでいるので要注意。縦長のグリーンは少し砲台で3個の深いバンカーでガードされ、花道は狭い。
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短いショート。グリーンは縦にとても細長く、左右を5個のバンカーで囲まれている。グリーンの5分の1の前部は8ヤード、5分の4の後部も12、3ヤードしかグリーン幅がない。ピンポイントでグリーンに乗せなければならない。 |
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強い右ドッグレッグの距離のあるミドル。ティショットでは右サイドの3個のFWバンカーと深いラフが効いていて、左サイドに逃げると森の中に飛んでいく。グリーンの両サイド手前にバンカーが配され、グリーンは深いラフとブッシュに囲まれている。
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距離のあるショート。グリーンは砲台で、左手前に2個のバンカー、右手前に1個の深いバンカーでガードされている。 |
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ほぼストレートの魅力的なホール。FWの両サイドは豊かな樹木とラフが並んでいて、正確なティショットが要求される。グリーンはやや砲台で手前から奥に少し下っている。
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チャーミングなショート。縦長のグリーンは5個の深いバンカーでガードされている。特に左サイドのバンカーは30ヤード近くの長さがあり、土手がほぼ垂直に切り立っているので、出すだけでも難しい。
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やや右ドッグレッグの難ホール。ティショットでは左右の3個のFWバンカー、ラフと林が効いている。FWはグリーン手前30ヤードから70ヤード手前で途切れその間に5個のバンカーがはいされている。グリーン周りにはバンカーはない。少し受けグリーン。 |
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右ドッグレッグの素晴らしいロング。ティショット、セカンドとも左右は背の高い豊富な樹木が並び、FWはタイトで、全ての右サイドにあるOBゾーンも浅い。ティショットでは2個の右FWバンカー、セカンドでは1個の大きい左FWバンカーが効いてくる。グリーンは少し砲台で、手前に1個のポットバンカーが配されている。2オンを狙うロングヒッターはグリーンのすぐ右にOBラインがあるので要注意。
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短いがタイトなほぼストレートのミドル。190ヤード先からFWは狭くなっている。右にFWバンカーが2個あるが、210ヤードで越える。260ヤード先からラフになる。ティショットは刻みになるが、グリーンセンターまで安全に140ヤード前後のセカンドの距離を残すか、80ヤード前後のセカンドになるように、リスクをとって狭いFWに打っていくかの決断に迫られる。グリーンは縦に細長く4個のバンカーで囲まれている。
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やや左ドッグレッグの短いミドル。ティショトではドライバーを使えるが、左右のラフと林で、飛べば飛ぶほど落し所が狭くなる。縦に細長いグリーンは6個のバンカーで囲まれている。 |
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リンカン市からほぼ東に30分、ロンドンから北に3時間。プライベートクラブだがプレー可能。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2019年度イングランドで第7位のベストコース。イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。全英(アイランドも含む)では第21位。また、ゴルフマガジン2020年度世界ベスト100では第54位に選ばれている。
S.V.ホッチキンは地元出身で、特に南アフリカで良いコースの設計、改造設計をしている。それらは ダーバンCC(改造)、 ヒュームウッドGC、イースト・ロンドンGCなどである。イングランドでの設計では ウェスト・サセックスGCが有名。
プレー前日にコースまで徒歩10分のThe Inn at Woodhall Spaで泊った。小ぎれいなホテルで満足度は高い。夕食もホテル内のレストランで食べた。ウッドホールは温泉が出る保養地として有名。
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2番 パ―4 442ヤード(2)