ヒュームウッド ゴルフクラブ
Humewood Golf Club

コースデータ
所在地 南アフリカ、イースト・ケープ
コース長 6958ヤード パー72
コースレート 74.1
プレー日 2020年2月22日
設計者 S.V. ホッチキン
オープン 1931年
キャディ あり
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
4.75
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
5
満足度
5

インド洋のアルゴア湾に隣接するリンクスコース。アルゴア湾は、風の強い海岸として有名で、沿岸のブッシュ、手強いラフ、隆起物、こぶ、スウェイル、バンプ&ランが多く使えるグリーンコンプレックスがあり、完璧なリンクスでのゴルフを提供している。イギリス諸島のトップリンクコースと比較しても遜色がない。広いFWはリンクスレイアウトの典型であり、海に接する結果として常に存在する風の影響を考慮に入れて設計されている。FWの両側には深いラフを形成するブッシュ(沿岸低木と下層植生)が並び、ポットバンカーは適所に配されている。池などのウォータ―ハザードは一つも無い。FWはアンジュレーションが強いが、歩きのプレーは可能。



クラブハウスからの景観

2番ティから臨むインド洋

4番グリーンからの景観


7番ティからの景観

13番グリーン近くに広がるデューン

14番ティからの景観

世界的に有名なイングランドのウッドホール・スパGCの共同設計者で所有者だったS.V. ホッチキンは、セントアンドリュースのオールドコースの愛着からヒュームウッドを設計するようになった。しかしリンクスコース従来の各9ホールでのOUTのゴーイングアウト、INのカミングインというプレーヤーが風下または風上の長い一連のホールをプレーするのを嫌がり、9ホールが終わるとクラブハウスに戻ってくる2つのループを造った。その結果ホールは異なる方向に走り、特にパー3は4つがそれぞれ異なる方向でプレーすることになる。ホチキンスの当初の設計ではパー76で8つのバー5が含まれていた。1980年にコースはドナルドスティールによって再設計され、いくつかの新しい戦略的に配置されたバンカーが追加された。コースは2009年に18の新しいグリーンに作り直された。2006年には5度目の南アフリカオープンを開催した。

スコアカード

 
1番 パー4 394ヤード

1番 パー4 394ヤード(2)

1番 パー4 394ヤード(1)
ほぼストレートの緩やかな打ち下ろし。ティショット、セカンドともに海に向かって打っていく。グリーンは少し左に傾斜していて、左サイドと奥は深いラフがある。
 
3番 パー3 210ヤード

3番 パー3 210ヤード(2)

3番 パー3 210ヤード(1)
少し打ち下ろしの海に向かって打つショート。グリーンは手前から奥にやや下っていて、右サイドにはバンカーとブッシュが配されている。
 
4番 パー4 431ヤード

やや打ち上げでやや左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは左サイドにブッシュ、右サイドに2個のバンカーがある。グリーンは砲台で3個のバンカーに守られている。

 

4番 パー4 431ヤード(3)

4番 パー4 431ヤード(2)

4番 パー4 431ヤード(1)
 
6番 パー3 137ヤード

グリーン

6番 パー3 137ヤード
素晴らしいショート。グリーンは縦長の砲台で、グリーンは4個のバンカーと右サイドのブッシュでガードされている。
 
7番 パー5 574ヤード

海に向かって打つ右ドッグレッグの少し打ち下ろし。フォローの風が強い時は2オン可能。グリーンは小さく、手前から奥に下っていて、2個のバンカーでガードされて左サイドにはブッシュもある。

 

7番 パー5 574ヤード(3)

7番 パー5 574ヤード(2)

7番 パー5 574ヤード(1)
 
9番 パー4 386ヤード

9番 パー4 386ヤード(2)

9番 パー4 386ヤード(1)
緩やかな打ち下ろしの海に向かってのストレートホール。グリーンは手前から奥に下っていて、右サイドに2個のバンカー、奥にブッシュが配されている。
 
11番 パー5 547ヤード

海に向かって打っていく右ドッグレッグ。ティショットは緩やかな打ち下ろしで、海風がフォローの時は2オン可能。グリーンは左右のポットバンカー、手前の2個のバンカー、左サイドのブッシュでガードされている。

 

11番 パー5 547ヤード(3)

11番 パー5 547ヤード(2)

11番 パー5 547ヤード(1)
 
13番 パー4 445ヤード

13番 パー4 445ヤード(1)
名物ホール。ほぼストレートで打ち上げの難しいミドル。ティショットでは左右にブッシュがあり、FWは急傾斜で起伏があり波打っている。セカンドはセミブラインドショットになる。グリーンは少し砲台で段差の緩やかな2段形状で、右手前に大きなマウンド、右サイドと奥はブッシュに囲まれている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。グリーンからティの方に振り返ると、インド洋のアルゴア湾のパノラマビューが見える。

グリーンから見る13番ホール

13番 パー4 445ヤード(3)

13番 パー4 445ヤード(2)
 
14番 パー3 156ヤード

グリーン

14番 パー3 156ヤード
やや打ち下ろしの風光明媚なショート。グリーンは右に傾斜していいて、左右にポットバンカーがある。
 
15番 パー5 530ヤード

海に向かって打つ、少し打ち下ろしのロング。グリーンは強く受けていて、左右にバンカーとブッシュが配されている。

 

15番 パー5 530ヤード(3)

15番 パー5 530ヤード(2)

15番 パー5 530ヤード(1)
 
16番 パー4 320ヤード

16番 パー4 320ヤード(2)

16番 パー4 320ヤード(1)
ストレートの短いミドル。ロングヒッターは1オン可能だが、50ヤード手前のポットバンカーが効いてくる。グリーンは小さく受けていて、左右にもポットバンカーが配されている。
 
17番 パー7 526ヤード

17番 パー7 526ヤード(2)

17番 パー7 526ヤード(1)
右手に海が広がるストレートホール。セカンドは少し打ち下ろし。ロングヒッターは2オン可能だが、グリーンの20ヤード手前にクリークが横切るのでリスクは伴う。グリーンは縦に長く受けていて、2個のポットバンカーでガードされている。
(ティショットの写真なし)
 
18番 パー4 394ヤード

18番 パー4 394ヤード(2)

18番 パー4 394ヤード(1)
緩やかに打ち上げていくストレートホール。グリーンの右サイドのバンカーはとても大きく、その他グリーン周りに3個のバンカーが配されている。グリーン上にはいくつかの起伏がある。
 
余談

ポートエリザベス空港からほぼ東に12分。メートル表示なので全てヤードに換算している。ビジターのプレーは可能。クラブハウスはコロニアルスタイル。



キャディ

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度南アフリカベスト100コースで第25位。南アフリカには500ほどのゴルフコースがある。

S.V.ホッチキンはイングランド出身で、特に南アフリカで良いコースの設計、改造設計をしている。それらはダーバンCC(改造)、ヒュームウッドGC、イースト・ロンドンGCなどである。イングランドでの設計ではウッドホール・スパGC・ホッチキンコースウェスト・サセックスGCが有名。

ポートエリザベス空港に到着後、レンタカーを8日間借りて、西に進みながら7日間11の名門コース巡りをした。最後の1日はケープタウン郊外のワイナリー巡りとケープタウン観光を楽しんだ。最後のケープタウン空港でレンタカーを乗り捨てた。直線距離で750kmの長い距離だったが、南アフリカならではの自然風景と東西に点在する多くの名門コースに感動した楽しい旅だった。この風光明媚な道のりはガーデンルートと呼ばれ、どこまでも続く海岸線沿いのハイウェイで、インド洋を見渡す絶景や緑豊かな峠道もあり、ドライブには最適だった。