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ジャック・ニクラウスがニュージーランドではじめてデザインしたゴルフ場で、火山地帯の農場の中のゴツゴツした丘陵地帯に展開する。イギリスとかアイルランドの本格的なリンクススタイルのコースで一般的なニクラウスの設計とは趣きが全くことなる。普通のコースではフェアウェイ、セミラフ、ラフの違いがほとんどないコースが多いが、キンロックではフェアェイの状態が良くてフェアウェイからは打ちやすく、セミラフが長めでボールが沈むとパーオンは難しく、ラフに入ると長いフェスキュー草が待っているのでショートアイアンしか使えない。起伏というより‘コブ’が連なるフェアウェイは、‘いやらしい’印象を超えて、‘美しい’絵画の世界。各グリーンは複数の大きな傾斜が施され、パットが終わるまで気を抜けない。コースは相当難しいので正確にボールが打てる中上級者向け。毛むくじゃらに見えるバンカーの配置も巧みでコース全体に戦略性は相当高い。ターゲットゴルフを強いられるホールも多いので好スコアーには正確性と同時に飛距離だけでなくショートゲームの巧みさも求められる。ブラインドホールも多少あるのでコースガイドブックで事前に確認すべき。OUTの9ホールは長い年月を経た羊牧場の中にリンクスコースが見事に溶け込み、INの9ホールからはニュージーランドで最大の湖、雄大なタウポ湖のパノラマの景観を楽しめる。
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スコアカード |
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池越えのショート。グリーンは横長で前面は池に面しているので、確実にグリーンに届くクラブで攻めたい。 |
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左ドッグレッグの打ち下ろしだがとても長いミドル。左コーナーに2つのバンカーがあり、ティーから275ヤードでつかまる。ロングヒッターはティーショットが強い下り傾斜まで転がるので、難しい左足下がりのライからセカンドを打つことになる。グリーン手前のガードバンカーは深い。グリーンは横長で右傾斜。 |
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左ドッグレッグの比較的短いミドル。左コーナーのバンカーは250ヤードのティーショットでつかまる。ティーショットをフェアウェイの右半分に置くと次打でグリーンが狙いやすい。グリーンは縦長。 |
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フェスキュー草越えのショート。グリーンは縦長で4つのバンカーで囲まれていて少し砲台。グリーンとバンカーの手前には大きなフェアウェイが配されている。グリーンはティーから見た目よりも実際は大きい。 |
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左に曲がってから右に曲がるダブルドッグレッグのすばらしいホール。ティーから240ヤードから300ヤードフェアェイ左右にバンカーが点在する。セカンドショットは左右に分かれた2つのフェアウェイが用意されている。右フェアウェイからの3打目は打ち上げになる。2段グリーン。 |
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左ドッグレッグの難ホール。ドライバーショットはティーから250ヤード地点を超えるとフェアウェイは狭くなってくる。セカンドショットは打ち上げ。グリーンは横長。 |
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緩やかに打ち下ろしていく急な右ドッグレッグ。フェウェイが右傾斜しているので、ティーショットは左サイド狙い。セカンドショットは雄大な湖に向って打つ。グリーンの右サイドはバンカーとラフが混在するので、2オン狙いでグリーン右に外すとそこからのアプローチはとても難しくなる。2オン狙いのセカンドショットはフェードボールが最適。グリーン右手前のバンカーが効いている。 |
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少し打ち下ろしのブッシュ越えのとても長いショート。グリーンは縦に細長く、左は急斜面になるので注意。グリーン手前は大きなエプロンになっている。グリーンはフロントから最初の30ヤードは下っていて後の10ヤードは上がっている。グリーン後方に望む湖が美しい。 |
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少し打ち上げていくダブルドッグレッグ。初めは右ドッグレッグでそれから軽く左ドッグレッグ。セカンドショットの落下地点のフェアウェイが3つのバンカーとラフにより左右に分かれている。3打目は崖超えバンカー超えの打ち上げになる。グリーンは横長で奥行きはあまりなく、受けながら右傾斜している。 |
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ブッシュに囲まれたグリーンをもつ打ち下ろしのショート。グリーンは砲台でグリーン左サイドはバンカーに面している。グリーン左か手前に外すとパーセーブが難しくなる。グリーン後方にタウポ湖が望める。 |
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右ドッグレッグの後、池を囲むように左ドッグレッグするロング。セカンドショット時のフェアウェイとグリーン左サイドは池に面しているので注意が必要。ロングヒッターは2オンを狙う時はティーショットでは左右をフェアウェイバンカーでガードされた狭いフェウェイに打たなければならないのと、セカンドではグリーン手前か左に外すと池の餌食になるので各ショット距離と方向性が同時に求められる。 |
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オークランド市内から車で3時間半、タウポ市街地から20分、タウポ空港から30分。ヘリコプターでプレーに来た人もいた。メートル表示なのでヤードに換算した。シングルプレーヤーならフルバックからプレー可、但し相当手強い。
ゴルフカートはラフを走るのではなくて、必ずフェアウェイを走るようにと事前に注意された。自然のままのラフをそのまま残したいのが理由。ラフ走行可でフェアウェイ不可のコースも多いが、このコースは逆になっていてユニークだった。
2010年度ニュージーランドのPGAプロ、ゴルフ旅行業者の投票でニュージーランド・トップ25コースのランキングでは3位に選出されている。米国ゴルフダイジェスト誌主催の世界ベスト100コースには現時点で入っていないが、別の英国発の世界トップ100コースでの2011年度に98位に選ばれている。
他のジャック・ニクラス設計の隣国オーストラリアでのコースはジ・オーストラリアンGC、ザ・ヘリテージG&CC、レークランドGC、ロスバリーGRがある。
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3番 パー3 185ヤード(2)