ロイヤル・ヨハネスブルグ & ケンジントン GC、イーストコース
Royal Johannesburg & Kensington GC (East Course)

コースデータ
所在地 南アフリカ、ヨハネスブルク
コース長 7656ヤード パー72
コースレート 76.8
プレー日 2020年2月15日
設計者 ボブ・グリムズデル、チャ―ルス・アリソン
再設計者 マーク・ミュラー
オープン 1939年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.80
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
5

穏やかな起伏がある美しいパークランドコース。クラブは1890年に設立され、ウェストコースが1927年に出来て、その12年後に2つ目のイーストコースと現在のクラブハウスがオープンした。両方とも素晴らしいコースだが、イーストコースの方が評価は高い。7650ヤードととても長いが、標高1700メートルの高地なので、ボールは1クラブほど良く飛ぶので、実際は7000ヤードの長さになる。1番から8番ホールまでは高低差が大きい。FWに大きな樹木が並び、長くてタイトなパー4が多い。特に10番、11番はどちらも500ヤードを超え、世界有数の難しさの連続ホールと言える。バンカーの配置が良く、ウォーターハザードも適所にあり、とてもチャレンジングなコースである。グリーンは速くて転がりが良く、コースメンテナンスも素晴らしい。ボールは池に入れない限りは無くならないが、好スコアで回るには、距離と精度の両方が問われる。



3番、パー4

12番、パー3

15番FWからの景観

1998年にマーク・ミュラーによって完全に改造され、ラフとFWを在来種の芝からキクユ芝に張り替えて、多くのグリーンは改造され、バンカーを新鮮な外観にした。パー5の6番ホールの前に新しい池を追加するなど、コース全体をより戦略的に改修した。過去7回南アフリカ・オープンを初め、数々の主要トーナメントを主催した。2007年から2017年まで毎年男子欧州ツアーを開催した。

スコアカード

 
2番 パー3 253ヤード

2番 パー3 253ヤード(2)

2番 パー3 253ヤード(1)
ゆるやかな打ち下ろしの長いショート。グリーンは縦に長く、手前から奥に傾斜していて、右手前にバンカーが配されている。
 
4番 パー4 476ヤード

強い右ドッグレッグの打ち上げ。ティショットでは左サイドに2個、右サイドに1個バンカーがありFWはタイト。グリーンは縦長で受けていて、2個のバンカーでガードされている。

 

4番 パー4 476ヤード(3)

4番 パー4 476ヤード(2)

4番 パー4 476ヤード(1)
 
5番 パー3 177ヤード

5番 パー3 177ヤード(2)

5番 パー3 177ヤード(1)
少し打ち下ろしの池越えのショート。グリーンは右手前から左奥へ斜めに細長く、真ん中が高い。グリーン前面は池に面し、左サイドと右奥にバンカーが配されている。
 
6番 パー5 580ヤード

やや左ドッグレッグの素晴らしいロング。ティショットは少し打ち下ろしでは左サイドの2個のバンカー、右サイドの小さな池が効いてくる。ロングヒッターがセカンドでグリーンを狙う場合は、グリーン手前の池を避けて、右からドロ―ボールで攻めるのがベストだが、グリーンの右サイドに絶妙に配されたバンカーが簡単な2オンを許さない。グリーンオーバーもトラブルになる。強い受けグリーン。

 

6番 パー5 580ヤード(3)

6番 パー5 580ヤード(2)

6番 パー5 580ヤード(1)
 
7番 パー4 459ヤード

7番 パー4 459ヤードド(2)

7番 パー4 459ヤード(1)
緩やかに打ち上げていく左ドッグレッグ。ティショットでは右サイドにバンカーとブッシュがある。グリーンは縦に長く、左サイドに2個のバンカーがある。
 
10番 パー4 518ヤード

9番 パー3 203ヤード(2)

9番 パー3 203ヤード(1)
ほぼストレートの長いミドル。ティショットでは右サイドにあるバンカーが効いてくる。グリーンは縦に細長く、左サイドと右手前をバンカーでガードされている。
 
11番 パー4 500ヤード

名物ホールで、右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットは打ち下ろしでFWはタイト。グリーンの手前は池に面し、セカンドは池越え。グリーンは縦に長く、左サイドにバンカーと右サイドに池もある。グリーンは強く受けているので、奥から寄せとパットはとても速くて寄りにくい。グリーンの左手前のFWは池もバンカーも絡まないので、刻むには最高の場所になり、そこからのアプローチは易しい。頭脳プレーも要求されるホール。

 

11番 パー4 500ヤード(3)

11番 パー4 500ヤード(2)

11番 パー4 500ヤード(1)
 
13番 パー4 420ヤード

やや左ドッグレッグ。ティショットは池越えで、左にクリークが走る。左右にバンカーがあり、落し所が狭い。グリーンは少し左に傾斜していて、右サイドと奥はバンカーに守られている。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。

 

13番 パー4 420ヤード(3)

13番 パー4 420ヤード(2)

13番 パー4 420ヤード(1)
 
15番 パー4 481ヤード

15番 パー4 481ヤード(2)

15番 パー4 481ヤード(1)
FWは少し右に曲がっているが、ほぼストレートのミドル。ティショットでは左にあるクリークと池の方へ傾斜している。縦長のグリーンは受けながら左にも傾斜していて、手前と左手前は池になる。
 
16番 パー3 208ヤード

16番 パー3 208ヤード(2)

16番 パー3 208ヤード(1)
池越えのショート。グリーンは横に長く、受けていて、左にバンカーが配されている。
 
18番 パー5 551ヤード

FWは軽く右に曲がっているが、ほぼストレートのロング。ティショットでは右のバンカーが効いてきて、FWは右傾斜。2オンが狙えるロングヒッターは310ヤード先の左のバンカーが効いてくる。グリーンは砲台で3個のバンカーでガードされている。

 

18番 パー5 551ヤード(3)

18番 パー5 551ヤード(2)

18番 パー5 551ヤード(1)
 
余談

ヨハネスブルグ都心から西に25分、ヨハネスブルグ空港からほぼ西に20分。プライベートクラブだがビジターのプレーは可能。メートル表示なので全てヤードに換算している。プレー後にレストランで食べたビルトン(肉に味付けをして乾燥させた南アフリカ式の干し肉)はとても良いビールのつまみだった。



キャディ

レストラン

ビルトン

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度南アフリカベスト100コースで第6位。南アフリカには500ほどのゴルフコースがある。

ボブ・グリムズデルはイギリス人で若い時に南アフリカに移住して、クラブプロになった。設計に関してはチャールズ・アリソンとハリー・コルトの偉大な設計家から大きな影響を受けたようだ。彼の南アフリカでの他の有名な設計コースは、ロイヤル・ヨハネスブルグ & ケンジントン GC・ウェストコース、ダーバンCC(改造)、アイリーンGC、シシェンGC、ザ・リバー C、プレトリアCC、ビクトリアGCなどがある。

チャールズ・アリソンは後年南アフリカのダーバンに住んだことがあり、南アフリカでいくつかのコースの設計と設計アドバイスをしている。彼の他の南アフリカでの設計コースは、グレンダワーGCブライアストンCC、ウィンゲート・パークCCがある。

香港から直行便でヨハナスブルグに早朝に到着してからプレーした。