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アメリカを代表するゴルフリゾートでレッドとブルー、ブラックの3つのコースを有する。今の設計界をリードするクアー&クレンショー(レッド)、トム・ドォーク(ブルー)は2013年に設計、ギル・ハンス(ブラック)が2017年に加わった。3コースとも住宅とかの人工物が一切見えなく、コースそのものが周りの自然の中に溶け込んでいる。
ブラックコースは内陸部のモダン・リンクスコース。高低差のある立地に素晴らしいルーティンで印象深い18ホールがレイアウトされている。ルーティングの良さはブルーもレッドコースも少し凌ぐと思われる。7300ヤードを越えるが、INで3個のパー5がありパー73なのと、FWは広くてティショットでのミスがほとんど出ないので、距離ほどは難しくない。グリーンがあまりにも大きすぎると、1つのグリーンで何種類の傾斜を付けすぎているのが、少し残念。意欲的なグリーンのデザインとして将来高評価されるかもしれないが、グリーンの大きさと傾斜の多さは賛否両論があるようだ。13番から18番の5ホールは長短のパー3とパー4が交互に続き、最後の豪快なデザインのパー5で締める素晴らしホールの連続である。
スコアカード
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やや右ドッグレッグ。ティショットでのFWは広いが、左サイドに打つとセカンドでグリーンを狙いやすい。またロングヒッターにはFW幅が狭くなっている。セカンドはやや打ち上げ。グリーンとコレクション・エリアはウエィスト・エリアで囲まれている。大きいグリーンは斜めに角度付けされ、左手前が低く右奥が高い。 |
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右ドッグレッグの長いミドル。ティショットは左右にウェイスト・エリアがあるが、FWは広い。セカンドはクリーク越えでやや打ち下ろし。グリーンの左はバンカーでガードされ、グリーン上には大きなマウンドが2個あり、パットのライン読みが難しい。 |
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左ドッグレッグの長くてタフなロング。ティショットではFWは比較的狭く、左にクリークが走り、右にはウェイスト・エリアがある。セカンドはFWを分断するクリーク越えで左のFWに打つか、同じFWの先までアイアンで打って刻むかのオプションがある。同じFWからは残り距離が200ヤード前後になりサードが難しい。セカンドを左FWに打つ時はグリーンまで残り距離を150ヤード以内に打たなければ、サードがブラインドショットになる。グリーンは大きく、奥から手前に急傾斜しながら、マウンドもいくつか施されている。
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打ち上げのチャレンジングなショート。グリーンの手前から右は深くて大きいウェイスト・エリアでガードされている。そこに入れればパーセーブが難しいので、グリーン左サイド狙いが良い。グリーンは斜めの形状で強く受けている。 |
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緩やかに打ち上げていく、ほぼストレートホール。ティショットは左右にウェイスト・エリアが配されているが、FWは広い。セカンドはブラインドショットになり、ターゲットはグリーン後方の風車。グリーンとその周りのコレクション・エリアはウエィスト・エリアに囲まれている。グリーンは奥行きが50ヤードもあり、横幅も40ヤードほどある巨大グリーンで2段形状。奥の段はパンチボールグリーン(なべ底の形状)になっている。
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左に曲がってから右に曲がるS字型のロング。ティショット。セカンドとも左右FWはウェイスト・エリアでガードされている。グリーンは砲台でグリーンとコレクション・エリアはウエィスト・エリアに囲まれている。グリーンはアンジュレーションが複雑でパットが難しい。
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右ドッグレッグの右グリーン。(左グリーンは441ヤードのやや左ドッグレッグ)左右2グリーンあり、2つのグリーンは40ヤード離れていて、同じような距離。ティショットでは80ヤードの縦に長いFWバンカーが広いFWを左右に分けている。右FWがセカンドの距離が近いので良いが、あまりにも右に打ちすぎると、右FWのエッジあたりからのセカンドは前方の木立がスタイミーになり、ピン位置が確認できない。グリーンは強い砲台で、手前は深くて大きいガードバンカーが配されている。2グリーン制を採用しているのはこのホールだけで、設計者の意図でなくオーナーのリクエストと聞く。個人的にはワングリーンの方がこのホールはもっと良いと思う。 |
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やや左ドッグレッグの1オン可能な短いミドル。タイトなFWの左は巨大バンカーがあり、グリーンの左もガードしている。FWとグリーンの右には長いラフが待ち構える。ティショットはドローボールが理想。グリーンは奥行きが10ヤードほどしかない横に細長く、しかも強い馬の背なのでアプローチショットをグリーン上に止めるのが難しい。とても短いミドルなのでグリーン上複雑な傾斜をいくつか入れてパットを大変難しくしている。 |
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短いがチャーミングなショート。横長のグリーンはウェイスト・エリアに囲まれている。グリーン上にマウンドが5つもあり、パットのラインは複雑になる。短いホールなので、3パットを避けるため、ピンと同じフラットな面に打つことが大切。 |
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左ドッグレッグの難ホール。ティショットはウェイスト・エリア越えになり、比較的タイトFWの左右はウエィスト・エリアがある。FW左サイドからセカンドを打つと、距離が短くなるだけでなく、グリーンへのアングルも良い。セカンドは少し打ち下ろし。グリーンの手前から右は2個のバンカーでガードされ、その右にはブッシュもある。グリーンは縦長で奥行きが48ヤードもあり、強い右傾斜。 |
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打ち下ろしでグリーンの左サイド以外は全て4個のガードバンカーで囲まれている。グリーンは右傾斜。 |
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やや左に曲がってからやや右に曲がるダブルドッグレッグの豪快なホール。ティショットは緩やかな打ち下ろし。ティショットでのFWは広く、黒ティ(530ヤード)から260ヤード飛ばせば、セカンドでグリーンまでは200ヤードを切るので2オン可能。2オン狙いは池越えと長いラフ越えと、横長の大きいグリーンの左の花道以外の3方を囲んでいるバンカー越えになる。セカンドを刻む場合は、FWはタイトでその右サイドはいくつかのFWバンカーに接する。グリーン上はアンジュレーションが強い。
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タンパ空港から東に1時間10分、オーランド空港から南西に1時間半。パブリックコース。ブラックコースだけクラブハウスから1.6キロ離れていて、駐車場もレストランも独立してある。
レストランは居心地が良い。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2018年度フロリダ州で第6位のベストコース、全米ベスト100では第99位。フロリダ州には1250ほどのゴルフコースがある。
ギル・ハンス作でトップ100ゴルフコースの2019年度全米ベスト100にランクインしているのは、ボストンGC、オフーピー・マッチ
C、ストリームソングGR(ブラックコース)がある。ブラジルのリオ2016オリンピック・コース、ドバイのトランプ・インターナショナル・ドバイも彼の傑作。日本では東京GCの改造を手掛けている。
ストリームソング・リゾートは東のストリームソング(3コース)、西のオレゴン州にあるバンドンデユーンズ(4コースとパー3コース)と言われるほどアメリカを代表する最高級のゴルフリゾート。
プレー前夜はストリームソング・リゾートで泊まり、夕食もホテル内で摂った。
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2番 パー4 361ヤード(2)