ゴールドコーストから内陸部の森の麓に展開する丘陵・林間コース。コースはラネン川に面しており、オーストラリア独特に低木地帯に囲まれ、オーストラリアの象徴的なカンガルーなどの野生動物と調和している。1990年のオープン直後に経営母体が破綻し、6年間の休眠状態を経てウルトラ級のプライベートクラブとして再スタートした。ノーマン・ハリソンのチームが1990年の初期設計をしたが、1996年に同じチームにより生い茂った雑草が刈り取られ、いくつかのFWの落し所の形状が変更され、すべてのグリーンとバンカーが改造及び追加された結果、コースが大幅にアップグレードされた。
コース上で最もトリッキーなホールの中でも短いパー4と2打で到達可能なパー5が戦略的に造られている。グリーン周りの輪郭がプレーヤーの寄せの技術とリカバリー力を厳しくテストする。比較的ソフトなオープニングの1番と2番ホールの後、池が絡む3番ホールが最初の厳しいチャレンジングホールとなり、ここから先へ進むにつれてグリーンとグリーン周りは徐々に難しくなっていく。6番から13番ホールまで名ホールが連続しプレーしてとても楽しい。コースは長すぎず、低木地帯と起伏に富んだ地形を活かした巧みなレイアウトや多くのドラマティックなホールと相まって、印象深いラウンドになるだろう。2001年にオーストラリア・オープン開催。
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やや右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは右から左に傾斜する盆地型のFWに打っていく。セカンドは打ち下ろし。グリーンは手前から左手前に池が広がり、左と奥に3個のバンカーが配されている。受けグリーン。 |
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この男性ティのホールからは少し打ち下ろしの谷越え。一見すると威圧的だがバンカーがなくそれほど難しいホールではない。グリーンは横長でアンジュレーションは複雑。151ヤードの女性ティのきれいなホールもあり、少し打ち下ろしで、グリーン左と左手前に大きなバンカーと奥にもバンカーが配されている。どちらのショートも素晴らしい。 |
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急な右ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしの尾根越えのブラインドショットになり、右サイドにハザードとジャングルがある。グリーンはやや砲台で縦に細長く、右サイド4個のバンカーと左右のウォーターハザードでガードされている。セカンドの正確性が要求される。 |
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名物ホールで打ち下ろしのショート。グリーンは横長でグリーンのすぐ奥に川が流れ、手前のバンカーと奥3個のバンカーが配されている。 |
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やや左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットは打ち下ろしの峡谷越えで、飛距離が必要。セカンドは池越え。ティショットが上手くいかない場合は、セカンドを池が絡まないグリーンの左サイドに打ち、アプローチ勝負にするのが安全策。 |
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ストレートの短いミドル。ティショットはクリーク越えで、右サイドに2個のバンカーが配され左右の林の間の狭いFWに打っていく。セカンドは強い打ち上げになり、グリーン手前は強い下り傾斜なので、少しでも届かないとボールは20メートルほど手前に転がっていく。グリーンのアンジュレーションは強く4個のバンカーで守られている。 |
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ストレートの短いロング。ティショットでは左右の林が効いてくるが、FWの丘を越え距離が出るショットを打つと、下り傾斜で50メートルほどボールは転がり、短いアイアンで2オンが狙える。アベレージヒッターの良いショットでボールが丘の上に止まれば、水に囲まれたグリーンまで200ヤードほどの打ち下ろしになり、セカンドでグリーンを狙うか、水の手前に刻むかの決断に迫られる。刻む場合は右サイドからグリーンを狙いやすい。グリーンとグリーン周りの景観が美しい“リスクと報酬”ホール。 |
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ストレートのロング。ティショットではFWは右傾斜なのでセンター左へのショットが良い。セカンドは打ち下ろし。グリーンは小さく横長で奥行きがあまりなく、手前は池に面し奥はバンカーでガードされている。ロングヒッターはセカンドでグリーンを狙えるが、大きなリスクを伴う。セカンドを池の手前に刻み、アプローチ勝負が良い攻め方。 |
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右ドッグレッグ。ティショットではFW幅広いが真ん中あたりに3本のゴムの木があり、セカンドでスタイミーになるため左右のどちらに打つか決断しなければならない。センター右に打つ場合はFW右サイドに谷があり、注意が必要。セカンドは少し打ち上げ。グリーンは大きく縦長で、右サイドにバンカーが配されている。 |
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ストレートの短いミドル。ティショットは池越え。ロングヒッターはフォローの風が強い時にはワンオン・チャレンジができる。通常のショットではグリーンまで左右に4個のバンカーがあり、それらのバンカーに届かない攻め方が賢明。グリーンは縦に細長く、左右合計5個のバンカーと右サイドから右奥に配されたブッシュでガードされている。セカンドは短めのクラブになるが精度が重要になる。 |
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やや左ドッグレッグの緩やかな打ち上げ。ティショットはクリーク越えで、左サイドに3個のバンカーがある。グリーンは手前の3個、奥の1個のバンカーでガードされていて、セカンドは確実にグリーン面を捉えるショットが必要。 |
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ールドコーストより西に25分、ブリスベン空港から南に1時間。プライベートクラブでプレーにはメンバー同伴が必要。距離はメートル表示なのでヤードに換算した。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度オーストラリアでのベスト100コースで第44位。オーストラリアには1700ほどのコースがある。
グレッグ・ノーマン、ボブ・ハリソン設計の他のオーストラリアでのコースはブルックウォーターGC、エラーストンGC、ザ・ナショナルGC・ムーナーコース、グレイズGC、クラブペリカンGC
、ビンテージGC、サンクチュアリー・レークスGC、セトラーズ・ランG&CCなどがある。
プレー前日はゴールドコースト郊外にあるCommercial Hotelに泊まった。ホテルからグランドGCまで南西に10分。前夜はグランドGCの敷地内の高級住宅地に長年住んでいる友人宅でご馳走になり、ゴルフ談議が大いに弾んだ。
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3番 パー4 436ヤード(3)