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なだらかな起伏のあるユーカリの森に展開する、ノーマン設計の特徴である深いバンカーと自然の水路を活かしたコースである。全てのフェアウェイの両サイドに並び聳えた樹木が、各ショットの落とし所を狭しているので、初心者には大変難しく感じられ、又、シングルハンディのプレーヤーにとってもでもタフなコースである。スコアーをあまり気にせず(注:大叩きすることがあるので)、チャレンジングなレイアウトが好きな中上級者向けのコースであると言える。初めてのプレーの為見えないハザードの確認が出来ないホールが多かったが、GPS付きゴルフカートなので、これをうまく使ってキャディと同じくらいの情報は得ることは出来る。ただし、初めてのプレーだと、アプローチショットでグリーンを外した場合に、どの方面からの寄せが簡単かなど見当がつかない。このように、何度かプレーしてコースを良く知れば、味わいが更に深まるコースと言える。また好スコアーには、どこのフェアウェイが広いか、ミスショットしてもどこに打てば安全というしっかりしたコースマネジメントを要求される。
高い樹木の影響でフェアウェイ、グリーンとも十分日光が当たらないことが影響しているかもしれないが、グリーン、フェアウェイともコンディションがもう一つであった。特にグリーンは遅めで転がりがスムーズでないのが少し残念だった。グリーンの傾斜が強いので、グリーンを速くした場合、3パット、4パットが続出してプレー進行を妨げるのを避けるためにグリーンを重めにしているのだろう。
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左ドッグレッグの緩やかな打ち下ろし。ティからはフェアウェイが森に囲まれた円形球戯場のように見える。ティショットでは左の2つのバンカーを避けた正確なショットが必要。グリーンは砲台で、左右の深くて大きいバンカーでガードされている。また、グリーンは2段で少し受けている。 |
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右ドッグレッグの打ち上げの難ホール。フェアウェイは左から右に傾斜しており、ティショット右に打ちすぎるとセカンドショットで、グリーン手前の背の高いユーカリの木が邪魔になる。細長いグリーンの右面はクリークに面し、左のバンカーも効いてくるので、セカンドをグリーン手前に安全に刻み1チップ、1パットでパーをセーブするか、果敢なショットでグリーンを狙うかの決断に迫られる。
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左ドッグレッグ。ティショットが飛べば飛ぶほど、落とし所が狭くなってくる。セカンド地点からフェアウェイは急な下り勾配になり、それから再度上がり勾配になりグリーンはセカンド地点と同じ高さになっている。グリーンは両サイドをバンカーでガードされている。左のバンカーは特に深いので避けるべき。
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豪快な打ち下ろしのやや左ドッグレッグの後、豪快な打ち上げのやや右ドッグレッグ。ティショットでは左にブラインドの池があるので注意が必要。ティショット、セカンドのともに落とし所が狭く、距離だけでなく方向性も要求される。グリーンはより一層の砲台になっており、グリーン右手前をガードしているバンカーは恐ろしいほどに深いので避けたい。このチャレンジングなレイアウトはドラマを数々生みだす魅力を持っているが、同時に大変難しいホールである。 |
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やや左ドッグレッグの後、やや右ドッグレッグになる美しいホール。このホールも両サイドから樹木が張り出しているので、ティショットの落とし所は限定される。セカンドショットは池越えになり、グリーンの前面まで池が食い込んでいるので、正確なキャリーボールが必要。 |
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距離のあるショートホール。グリーンは砲台で、左から右に斜めに配されている。グリーン右手前の2つの深いバンカーは避けるべき。 |
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やや右ドッグレッグの打ち上げていく、きれいなホール。ティショットの落とし所はタイトで、グリーンに近づくにつれて更に狭くなってくるので、セカンドショットでグリーンを狙うためには、ティショットを正確に落とすことが絶対条件である。グリーンは縦に細長い段差の強い2段グリーンで、両サイドはバンカーでしっかりガードされている。セカンドショットでは曲がらないショットだけでなく、ピンの位置に合わせた正しいクラブ選択が重要になる。
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きつい右ドッグレッグ。右コーナーのバンカー越えは225ヤードのキャリーが必要。池がグリーン右手前に食い込んでいて、グリーン右サイドはその池に面する。グリーン左手前にも大きなバンカーが待ち構えている。
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緩やかな打ち下ろしが続く左ドッグレッグの長いロングホール。フェアウェイはタイトで、ティからグリーンまで右傾斜、左傾斜の後、また右傾斜と交互に波打っている。砲台グリーンの前面には深いバンカーがあり、しかもグリーン自体が小さいので、正確なアプローチショットが要求される。このホールも美しさと戦略性を兼ね備えている。
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森の中に佇むショートホール。グリーンは右から左に傾斜して、右は浅いバンカー、左は深いバンカーでガードされている。この魅力的なホールは林とブッシュで囲まれている。
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ロングヒッターは2オン可能な右ドッグレッグ。右コーナーのバンカー越えがベストルートだが、相当な飛距離が必要。セカンドショットは緩やかな打ち下ろしになり、グリーンの手前と右に池があるので、安全に刻むか、リスクを伴うが2オンを狙うかの決断に迫られる。2段グリーンの左はバンカー、右はバンカーとウォーターハザードでガードされている。 |
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ブリスベン空港から車45分、ブリスベン都心から車で30分。プレーの予約は誰でも可。ヤーデージ杭はメートル表示。バックティからは、混んでいなければ誰でも自由にプレーできる。GPS付きゴルフカートなので、ピンまでの残り距離、前方のハザード及ぶゴルフカートまでの距離がすぐ分かり大変便利。
このコースは、ゴルフダイジェスト誌で2006年度オーストラリア第19位に選ばれている。グレッグ・ノーマン、ボブ・ハリソン設計の他のオーストラリアでのコースはエラーストン(同ランク4位)、ザ・ナショナルGC・ムーナーコース(同8位)、ブルックウォーターGC
(同19位)、グレイズGC (同40位)、クラブペリカンGC
(同42位)、ザ・ビンテージGC(同44位)、グランドGC(同51位)、サンクチュアリー・レークスGC(同87位)、セトラーズ・ランG&CC(2014年同評価第65位)などがある。
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1番 パー4 416ヤード(2)