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パリ郊外の美しい森の中に佇むクラシックなパークランドと林間コースのミックス。季節ごとに風景を変える木々の風景が楽しめる。クラブ設立は1906年で、ヴィヌイユコースと違う設計者(ドナルド・スティール)作で1988年に18ホールになったロンジェコースの36ホールがある。ヴィヌイユコースは石灰石を掘り出した採石場跡の多少起伏がある敷地に展開する。地面が固いのでボールが良く転がり、雰囲気もイギリスのコースのようで、イギリスでプレーしているように感じるであろう。クラブハウスもイギリス風である。各ホールの両側は深いフェスキューのラフでガードされている。シンプソンの設計にしては、2番、8番、13番、16番の個性的なグリーンの以外は総じてグリーンの傾斜はおとなしいが、グリーンは周りの土地と穏やかに一体化している。
FWは広いのでティショットは難しくないが、バンカーの配置が良く、ラフが効いてくる戦略コースである。トムソン設計の特徴である、3ホールで配されているクロスバンカーも効いている。2017年にマーティン・ホートリーが9番、10番、11番ホールをオリジナルの形状に直した。惜しみなくはオリジナルの最終3ホールは、1988年に新たなスティール作のコースが造られた時のルーティングの関係で、その3ホールがロンジェコースになってしまっている。但し大きなトーナメントがある時は、シンプソンのオリジナルの18ホールを使っている。現在のヴィヌイユコースの上りの最終ホールも素晴らしいが、1988年までの80年間は13番から16番ホールになっていた。全仏オープンが1913年から1990年まで過去10回このブィヌイユコースで開催されている。1913年は名誉ある第一回大会になる。
スコアカード
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やや左ドッグレッグの短めのミドル。ティショットでは左サイドに林、右サイドに大きなバンカーがあり、FWはタイト。グリーンは左奥の段が高い2段形状で、4個のバンカーと右サイドと奥の下り傾斜のラフでガードされている。 |
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美しいショート。グリーンの左右と手前に2個のバンカーが配されている。 |
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左ドッグレッグの短めのミドル。ティショットは一見狭く見えるが、FWは広い。グリーンは45ヤードの奥行きがある縦長で、受けていて、5個のバンカーで守られている。ピン位置によってはセカンドの番手が4番手ほど違ってくる。
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ほぼストレートの距離はそれほど長くないが、難しいミドル。ティショットでは左右の木立が迫っていて、FWは狭い。セカンドは緩やかな打ち下ろし。グリーンは縦に細長く3個のバンカーでガードされている。 |
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左ドッグレッグ。ティショットでは左コーナに2個のバンカーと左右にフェスキューがある。ティショットがFWに飛べば、地盤が固く良く転がるので2オン可能。グリーンは縦に長く、少し砲台の受けグリーンで、3個のバンカーでガードされている。
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チャーミングなショート。グリーンは受けていて、5個のバンカーに守られている。 |
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左ドッグッグのタイトなミドル。ティショットはクロスバンカー越え。グリーンは砲台で左と奥にバンカーが配されている。 |
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右ドッグレッグ。ティショットでは左右に林とフェスキューがあり、右の林が効いてくる。グリーンは2段形状で、3個のバンカーでガードされている。 |
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右ドッグレッグ。ティショットでは左右に木立が並ぶがFWは広い。グリーンは縦長の2段形状で、グリーンのすぐ左は林とブッシュ、右奥には2個のバンカーがある。 |
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左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットは少し打ち下ろし。ティショットは右サイド狙いが良い。左に打ちすぎると前方木々が次打でスタイミーになる。セカンドは谷越え。グリーンは受けていて、周りに4個のバンカーが配されている。
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打ち下ろし。グリーンは縦長で左右に2個ずつバンカーが配されている。グリーンは手前から奥に少し下っている。 |
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右ドッグレッグ。ティショットは谷越え。グリーンは縦に長い2段形状で5個のバンカーでガードされている。このホールはゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
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パリから北に1時間、シャルル・ド・ゴール空港から北に1時間。プライベートクラブだが平日の午後はプレー可能。メートル表示のコースなのでヤードに換算している。クラブハウスはイギリスのサニングデールGCに似ている。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度フランスでのベスト100コースで第3位、ヨーロッパ大陸でのベスト100コースで第7位。フランスには600ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。
トム・シンプソンはイギリス人だがフランスでも名コースを多く設計していて、2020年度フランスでのベスト100コースにランクインしているのは、フォンテーヌブローGC、シャンティイGC、アルドロGC・レ・パンコース、モルフォンテーヌGC・グラン・パルクールコース、モルフォンテーヌGC・ヴァリエールコース(9ホール)、バリエール・ドーヴィルGC、チベルタGC、リス・シャンティイGCの9コースある。
前日はシャルル・ド・ゴール空港内のSheraton Paris Airport に泊まった。シャンティイGCのすぐそばには、フランス・ダービーを開催する格式高いシャンティイ競馬場とかポロの競技場がある。サラブレッドの調教では世界的に有名な場所でパリのブルジョアの別荘地でもある。今回は通り過ぎただけで訪ねることができなかったが、コースから車で4分のところに秀麗なシャンティイ城があり、城内の所蔵美術品のレベルの高さで有名。
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2番 パー4 371ヤード(2)