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松の森と砂丘の間を縫ってルーティングされ、海から2.5キロ内陸部に展開するパークランド・林間コース。レ・パンと1990年オープンのレ・デューンズの36ホールがある。OUTはFWを外すとトラブルになるので難しい。2つのループがあり、OUTは反時計回り、INは時計回りに進んで行く。1つのホールが終わると次のホールがすぐ始まるルーティングは巧みで、快適に歩きのプレーができる。5ホールある全てのパー3は短めで平均が157ヤードしかない。他のコースではパー3でショートアイアンを3回使うことはないが、このコースでは3、4回使うことになる。少し短すぎる感じもするが、パー3はどれだけ遠くに打つかの距離が重要ではなく、どれだけピンの近くに打つかが本来の目的なので、アマチュア・プレーヤーが楽しむには良い短いパー3の長さであろう。7番のショートは144ヤードと短いが凄いホールである。他には9番ホールのパー4と15番から18番の上り4ホールは特に素晴らしい。
2013年から3年かけて、オランダ人の設計家2人によりシンプソンのオリジナル設計に復元され、FW脇の3000本以上の松が伐採されてFWは以前より広くなり、視覚的により開放的で印象的になった。既存のバンカーを大きくするのと同時にシンプソン・スタイルのとてもクラシックに見えるバンカーの形状に修復・改造し、数多くのバンカーも新設して、より戦略性豊かなコースにしている。更にブラインドショットの数が少なくなるようになった。OUT
は改造前でもチャレンジングであったが、INは以前のフラットで簡単なコースだったのをフラットながらも変化があり手強くしている。
スコアカード
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やや右ドッグレッグ。ティショットは左右の林が迫っていて、左のOBゾーンは浅い。セカンドでは左サイドにバンカーがありFWはタイト。グリーンの右前に大きなマウンドがある。
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少し打ち下ろしの短いショート。グリーンは小さい3個の大きなバンカーに囲まれている。
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FWは蛇行している、ほぼストレートの短めのロング。ティからグリーンまで右サイドのOBゾーンは浅く、左右に背の高い黒松が並ぶ。セカンドでグリーンを狙えるが、グリーンの左右手前に3個のバンカーが配されて花道を狭めていて、簡単には2オンさせてくれない。グリーンは縦に長く真ん中にコブがあり、左右もそのバンカーでガードされている。
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形状が正方形の砲台グリーン。グリーンは4個のバンカーで囲まれている。 |
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ほぼストレートの短いミドル。左バンカーを越えるのは225ヤードが必要で、バンカーの右横のFWはブラインドになり狭い。グリーンは砲台で受けている。 |
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左ドッグレッグの難関ホール。ティショットではアベレージヒッターは左コーナーにある3個のバンカーが効いていて、落し所が狭く左右のOBゾーンも浅い。ロングヒッターは一番奥のバンカーの右端狙いがベストルートで、ブラインドショットになる。セカンドは打ち上げで、左右を木立でガードされて砲台グリーンに打っていく。グリーンは縦に長く、微妙な傾斜が施されている。
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左ドッグレッグの短いミドル。ティショットが飛ぶと、FWはより狭くなる。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンはほぼ円形で右に傾斜していて、手前は2個のバンカーでガードされ、花道はほとんどない。 |
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打ち下ろしで砲台グリーンのショート。グリーンは縦に細長く、周りを4個のバンカーで囲まれている。 |
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名物ホールで、強い右ドッグレッグのミドル。ティショットではFWセンターに6本の木立があり、FWは左右に分かれる。右サイドのFWは狭いがショートカットになる。グリーンの30ヤード手前に大きなクロスバンカーがある。縦長のグリーンは強い砲台で、右に深いバンカーが配されている。 |
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左ドッグレッグの長くて難しいミドル。ティショットでは右サイドにバンカーがあり、左サイドは木立がFWに食い込んでいる。セカンド地点からはFWの左サイドはデューンになる。グリーンは右奥の面が窪んでいて、手前から右サイドへ急な下りスロープになる。 |
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チャーミングなショート。ティショットは砂地越え。グリーンは縦に長く、右サイドは砂の荒地と木立、左サイドは急な下り傾斜でガードされている。グリーンの右サイドからのアプローチは下り傾斜になるので、寄りにくい。 |
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もう一つの名物ホールで、ほぼストレートの距離がありタフなミドル。ティショットでは左右の林が迫っていて、FWはタイトでうねっている。290ヤード先は3個のバンカーがFWにほぼ横に並んであり、ロングヒッターは要注意。グリーンは縦に長く右に傾斜して、左右はバンカーでガードされている。 |
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パリから北に3時間、シャルル・ド・ゴール空港から北に2時間半、ブリュッセル市から西に2時間40分。ドーバー海峡に面したブーローニュ・シュル・メール市から南に30分。パブリックコース。メートル表示のコースなのでヤードに換算している。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度フランスでのベスト100コースで第7位、ヨーロッパ大陸でのベスト100コースで第22位。フランスには600ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。
トム・シンプソンはイギリス人だがフランスでも名コースを多く設計していて、2020年度フランスでのベスト100コースにランクインしているのは、フォンテーヌブローGC、シャンティイGC、アルドロGC・レ・パンコース、モルフォンテーヌGC・グラン・パルクールコース、モルフォンテーヌGC・ヴァリエールコース(9ホール)、バリエール・ドーヴィルGC、チベルタGC、リス・シャンティイGCの9コースある。
前日はBest Western Hotel Le Semaphoreに泊まった。コースまで北に30分。
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1番 パー5 550ヤード(3)