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ファジオ設計のコースとギル・ハンス設計コースがある。ファジオコースはコバルトブルーのコルテス海をほとんどのホールから見渡せる高台に位置し、コースの背後には乾燥した砂山聳え、砂漠の砂とアロヨ(峡谷)の土地をありのままに活かして設計されている。コバルトブルーのコルテス海、砂漠の景観、岩だらけのアロヨと街の景色が望める。輪郭のあるFWはたっぷりと広いが、少しでも外すと見た目は美しいがアロヨとか砂漠にあるブッシュ、デザイン性に富んだ白いバンカーが待ち受ける。劇的な地形の変化と花が咲くブッシュ、熱帯植物、古代のサボテンなどの砂漠の植生などがコースをより一層魅力的にする。
高低差が激しく、ホールとグリーンが離れている個所も多いので、カート必須のコース。コースは山腹に沿ってレイアウトされ、深いアロヨの周りを通り抜けて進んで行く。OUTは海の方に下りて行き、INはクラブハウスの方に戻ってくる。トム・ファジオのコースは“見た目の美しさ”を設計での最優先にしていると言われているが、このコースでも綺麗さが遺憾なく発揮され、各ホールからの景観は芸術作品のようである。その上に設計も匠で、飛距離でなくて戦略を持って攻めなければ攻略できないホールが多く、パー5の全てが“リスクと報酬”ホールで攻めごたえがある。パー3ではアロヨ越えで強制キャリーが要求され、パー4は長短のバランスが良く、7番、12番、17番のミドルホールは350ヤード以下の短いミドルだが、コースのルーティングに上手く組み込まれている。
スコアカード
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左ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、左サイドに深いアロヨがあり、FWは左傾斜。グリーンは少し砲台で受けていて、左右は砂漠と左サイドにバンカーがある。
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打ち下ろしの距離がとても長いショート。グリーンは砂漠に囲まれ、右サイドはアロヨもある。グリーン右サイドに配された2個のバンカーが効いてくる。グリーン上には3個の大きなコブがあり、パットも難しい。 |
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豪快な左ドッグレッグで、難しいロング。ティショットはアロヨ越えで、リスクは伴うが、ロングヒッターがティショットで距離が出せるアロヨ越えのショートカットに成功すれば、セカンドでグリーンが狙える。アロヨはFWからグリーンまで続いている。セカンド地点から打ち上げ。セカンドを刻む場合、FWは狭い。グリーンは深いアロヨに囲まれたFWから突き出ている半島形状で、4個のバンカーでガードされていて、グリーンの中央右にコブがある。
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ほぼストレートホールの綺麗なミドル。ティショットは打ち下ろしで、左サイドのアロヨが効いてくる。セカンドは打ち上げ。グリーンの左サイドに3個、右サイドに1個のバンカーが配されている。 |
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やや左ドッグレッグ。FWもグリーンも砂漠に囲まれている。グリーンは少し砲台で左サイドにバンカーが配されている。
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アロヨ越えのショート。グリーンは横に長い2段形状で、低木とブッシュに囲まれ、手前の2個、左サイドの2個のバンカーにガードされている。 |
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豪快な打ち下ろしの左ドッグレッグ。ティグランドからの景観は素晴らしい。長いロングだが2オン可能。ティショットではFWはタイトで、左右にブッシュがある。グリーンは3個のバンカーと右手前のブッシュのあるアロヨでガードされている。グリーンは右奥から左手前に傾斜。
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深いアロヨ越えのショート。グリーンの左右もアロヨになり、縦長のグリーンは受けていて、左サイドに2個バンカー、右手前に深いラフが配されている。 |
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強い左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットで左サイドにアロヨがあり、FWは左傾斜。セカンドは打ち上げ。グリーン手前と右サイドのバンカーが効いている、グリーンは2段で、左サイドは下りスロープのラフになる。 |
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名物ホール。グリーンがアロヨと砂漠の丘に囲まれた素晴らしショート。グリーンの左サイドに2個のバンカーがあり、グリーンは受けながら左に傾斜している。
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ほぼストレートの打ち上げ。ティショットはアロヨ越えで、FWは左傾斜しており左右にいくつかのバンカーがある。セカンドでのFWはタイト。グリーンは砲台で3個のバンカーでガードされている。 |
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やや右ドッグレッグの短いミドル。ティショットではFWは右傾斜で右サイドはアヨロになり、クロスバンカーと右サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは砲台で、左手前と左にバンカーが配され、グリーン面はフラット。 |
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ほぼストレートのミドル。ティショットは谷越えで左右にブッシュと右サイドに2個のバンカーがある。セカンドは打ち上げ。グリーンは斜めに長い緩やかな傾斜の2段形状で、左サイドと手前は1個の大きくて深いバンカーでガードされている。 |
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ロスカボス空港から南に22分、カボサンルーカスから北東に28分。プレーにはメンバー同伴が必要。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度メキシコでのベスト50コースで第3位。メキシコには200ほどのゴルフコースがある。
トム・ファジオがアメリカ以外で初めて造ったコース。彼は200以上のコースの設計を手掛けたが、ほとんどがアメリカ国内のコースで、ウェイド・ハンプトンGC、シャドー・クリークGCが最高傑作と言われている。他のアメリカのコースでプレーして良かったのは、エスタンシア
C、ウィスパーロック GC、ブラック・ダイアモンド・ランチGC、ワールドウッズGCなどがある。アメリカ以外の設計コースは10コースも満たなく、その中ではプンタカナR&C・コラレスコースも良いコースだ。息子のローガン・ファジオとともに霞ヶ関CC・東コースの大改造も行っている。
午前中にカボレアルGCでプレーして、午後ケレンシアGCでプレーした。2つのコースは北東に13分。
プレー前夜はSheraton Grand Los Cabos Hacienda del Mar(2021年3月時点で閉鎖中)に泊まり、夕食はホテルから西に11分のSunset
Monalisaで食べた。雰囲気の良いレストランはカボサンルーカス湾を見下ろす崖の上にあり、食事中のサンセットがとても美しかった。
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1番 パー4 426ヤード(3)