#7652ヤードのチャンピオンシップティからで、80ヤード長いタイガーティのコースレートはもう少し高い。 |
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傾斜の穏やかな丘に展開するチャンピオンップコース。ルーティングがユニークでOUTは典型的な「going out, coming in」のリンクスコースのように同じ細長いルートを進んで戻ってくるが、9ホールだけそのレイアウトをして5番ホールの後に折り返す。INはその他の敷地を曲がりくねって進んで行き12番と13番ホールだけが同じ方向だけで、他の7ホールはそれぞれ進行する方向が変わる。2013年に2年の年月をかけて大規模な改造を行い、距離は500ヤード近く伸びて7700ヤードを越える超難コースになったが、ワイスコフのオリジナルのルーティングは踏襲されている。ワイスコフは、以前のサトウキビ畑の土地を削ったり盛り上げたりせずに、敷地の自然な流れを利用し、主要な地形の特徴を活用してコースを上手くルーティングした。また、通常の風向きでは、1番と9番は斜めのクロスの風で2番から5番はアゲンスト、6番から8番はフォローの風になり、10番から18番はほぼ毎ホールで風向きが変わる。
コースは6ホールで谷に交差して、6ホールで池が絡んできて、3個のFWで池、ディエスモ川が横断する。ディエスモ川は特にOUTの多くのホールを取り囲みハザードを形成している。9個のグリーンは3個から5個のバンカーでガードされ、いくつかのバンカーはグリーンのサイズぐらい大きい。グリーンにも変化があり大きく傾斜しているグリーンもいくつかあるが、総じてフェアな造りでパットが面白い。OUTの方がINより少しタフであり、フィリピンの中でも最も難しい9ホールの連続であろう。OUTではFWはグリーンに近づくにつれ狭くなり、距離と正確性がともに要求される。特にアゲンスト風の時はフェードボール、ドローボールがフックボールがより大きく曲がって、簡単にFWかグリーンの左右のハザードに打ってしまう。INではFWはより広くて、開放感があるが、OUT同様プレーヤーの高度な技量を試される。FW、グリーンともにコンディションは素晴らしく、東南アジアのコースの中ではトップ級だろう。2017年から2019年まで3年連続フィリピンオープンの開催コース。
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緩やかな打ち下ろしでセカンド地点から左に曲がるミドル。グリーンは左の池と右の2個のバンカーでガードされている。少し受けグリーン。
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やや右ドッグレッグの長いロング。ティショット、セカンドともに左サイドにOBゾーン、右サイドにディエスモ川が流れ、木々とブッシュもある。グリーンの右はディエスモ川のハザード、手前に2個のバンカーが配されている。
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右ドッグレッグの短めのミドルだが難ホール。ティショットは谷越えでFWとグリーンの右サイドはディエスモ川が流れる。グリーンは少し砲台で、左の2個のバンカーと右サイドは奥につながる川とブッシュでガードされている。グリーン上は尾根が横切る。 |
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やや左ドッグレッグのタフなミドル。クリークがFWを斜めに横切りFWを左右に2分するので、ティショットでどちらのFWに打つかを選ぶ必要がある。クリークはグリーン前のFWを再度横切り、小さな池になっている。グリーンの左サイドはその池に面し、グリーンの右に大きなバンカーが配されている。グリーンは左の池の方に傾斜している。ティショット、セカンドともウォーターハザードが効いてくるので、正確なショットと良いホールマネジメントが必要。 |
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ディエスモ川越えのとても長いショート。強い砲台グリーンは、右サイドと奥のブッシュのハザード、手前の川と3個のバンカーでガードされている。グリーン以外なら左サイドだけが安全で寄せも難しくない。手前の花道は急な下りスロープなので、グリーン面に乗らないと川まで転がり落ちるリスクがある。
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やや右ドッグレッグのタイトなロング。ティショット、セカンドともに右にディエスモ川が流れ、FWバンカーが効果的に配されている。グリーンは強い砲台の段差がある2段グリーンで、左サイドは大きくて深いバンカーでガードされ、右サイドは川に面する。ティショットで右にあるアカシアの大木と左の2個のバンカーを越えて行けるロングヒッターは2オンのチャンスがあるが、ただグリーンのすぐ右は川なのでリスクを伴う。素晴らしい‟リスクと報酬”ホール。 |
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やや右ドッグレッグの打ち上げの長いミドル。ティショットでは右サイドにブッシュが続く。グリーンは縦長の3段形状で、右サイドに傾斜のきついスウェイル(窪み)がある。タイガーティからは516ヤードのモンスター級パー4。
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右ドッグレッグ。ティショットはFW真ん中にあるクロスバンカーを越えるか、その左右に打つかのオプションがある。セカンドはFWを横切るディエスモ川越え。セカンドを川の手前に刻むと、サードが長くなりパーオンが難しい。サードは少し打ち上げ。縦に細長いグリーンで、手前左右にバンカーが配されている。
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やや打ち下ろしの大変長いショート。グリーンは3個のバンカーで守られ、奥にはブッシュもある。受けグリーン。タイガーティからは276ヤードと短いミドルと同じような距離になり、通常のアゲンスト風の時はプロでもドライバーで打つだろう。良いホールかどうかは別にして、とても難しいショート。
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左ドッグレッグの打ち上げホールで一番短いミドル。ティショットでは左サイドの木々が効いている。グリーンは4個のバンカーでガードされ、背の高い木々に囲まれてる。 |
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ほぼストレートホール。ティショットではFWは広く、左が高い左右の2段になっている。セカンドはFWを斜めに横切るディエスモ川越え。セカンド、サードは緩やかな打ち上げになるので、表示距離より少し長いロング。グリーンは斜めの形状で3個のバンカーに守られている。 |
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左ドッグレッグの綺麗なホール。ティショットでは左サイドに3個のバンカーがあり、セカンドは川越えで打ち上げ。グリーンの花道は急な下りスロープで、手前には4個のバンカーも配されている。受けグリーン。タイガーティからは483ヤードの長さになる。セカンドでグリーンをショートする場合は、バンカーがなく花道の傾斜も緩やかな左手前に打つのが良い。
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少し打ち下ろしで、池越えの美しいショート。グリーンの手前と右サイドは池に面する。右奥が高い2段グリーンで、左奥にバンカーが配されている。 |
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名物ホール。右ドッグレッグのとてもチャレンジングなミドル。ティショットでは右サイドのビーチバンカーのような巨大バンカーと池が効いてくる。セカンドは池越えでグリーンの右サイドと右奥は池に面する。グリーンは2段形状で、右サイドの池とグリーン周りの4個のバンカーで守られている。ピンが奥の段に切られると難易度が増す。ティショットで左に逃げれば、セカンドでの刻みは必須になる。この場合のサードは、ピンが奥の場合は正確でスピンを効かせたショットでなければならい。 |
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マニラ市内のマカティからもマニラ空港からも南に50分。プライベートクラブなのでメンバー同伴。プレー当時稼動メンバー数が7、80名前後だけだったで、平日はほとんどプレーヤーがいないと聞く。プレー当日も2組だけだった。コースはセント・エレナG&CCとカルンバンG&CCの間に位置し、どちらも車で15分前後の距離。クラブの設立はマニラGCメンバーの有志7人が立ち上げ、今ではフィリピンで最もエクスクルーシブなゴルフコースになっている。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度フィリピンでのベスト30コースで第1位。フィリピンでは100コースほどある。
トム・ワイスコフはアメリカでの設計コースが多く、プレーした中ではオハイオ州のダブル・イーグルGC、ミシガン州のフォレスト・デューンズGC・ワイスコフコース、アリゾナ州のシルバーリーフ
C、ザ・リムGCが素晴らしいコースだった。世界的に有名なコースはスコットランドのロッホ・ローモンドGCで、アジアではザ・デューンズ神州半島GC・イーストコース&ウェストコースの2コースの評価がとても高い。
他にはメキシコのカボデルソル(デザートコース)、南アフリカのジンバリGCも素晴らしい。
前日はマカティ内のシティガーデン・グランドホテルに泊まった。
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右から見る1番グリーン