エンポルダGC、フォレストコース
Emporda GC (Forest Course)

コースデータ
所在地 スペイン、バルセロナ
コース長 6742ヤード パー72
コースレート 73.6
プレー日 2014年4月22日
設計者 ロバート・ボン・ヘギー
オープン 1990年
キャディ なし
ゴルフカート あり(フェアウェイ乗り入れ可)
評価
総合評価
4.50
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
5
満足度
4

フォレストコースとリンクスコースの36ホールのゴルフ場。フラットな林間コースだが、見晴らしの良いリンクススタイルのホールがいくつかある。コース名どおり、背の高い独特の形状の松林が多くのホールに聳え立ち、美しくもあり、時々難易度の高いハザードにもなる。グリーンもフェアウェイも適度なアンジュレーションが施され、適度に絡まるウォーターハザードと絡まって戦略性を高めている。ショートホールは魅力的なホールがないのは残念だが、ミドルとロングは良くデザインされたホールが多い。



2番グリーン

3番ホールからの景観

6番グリーン


12番と共有の8番グリーン

グリーンから望む9番ホール

17番グリーン

スコアカード
 
3番 パー4 414ヤード

3番 パー4 414ヤード(2)

3番 パー4 414ヤード(1)
ほぼストレートのミドル。ティショットはフェアウェイセンターから左サイドを狙いたい。セカンドで右側のフェアウェイから打つには前方の松林がスタイミーになる。グリーン右手前はバンカーでガードされている。グリーンは左右の2段。
 
6番 パー4 319ヤード

短いがユニークなミドル。右ドッグレッグとストレートの2つのルートがあり、右ドッグのルート方が長くなる。ストレートのルートは両サイドが池になり落とし所が狭い。また打ち下ろしのティショットは260ヤードで前方の池に捕まる。このルートでティショットを成功すると、ウェッジでグリーンを狙える。グリーンは横長で手前は池に面している。

 

6番 パー4 319ヤード(3)

6番 パー4 319ヤード(2)

6番 パー4 319ヤード(1)
 
7番 パー5 619ヤード

右ドッグの長いロング。ティショットは池越えで、セカンド以降は緩やかな打ち上げになる。サードは縦長で受グリーンの左に配された松林と右の2つのガードバンカーに要注意。

 

7番 パー5 619ヤード(3)

7番 パー5 619ヤード(2)

7番 パー5 619ヤード(1)
 
9番 パー5 537ヤード

左に曲がってから右に曲がるダブルドッグレッグのロング。ロングヒッターは大きな右フェアウェイバンカー越えのティショットがベストルートだが、キャリーで240から270ヤード必要。成功すれば2オンを狙える。通常はそのバンカーの左にティショット、セカンドは左の池に入れないように打てばサードは池越えになるがウェッジかショートアイアンでグリーンを狙える。

 

9番 パー5 537ヤード(3)

9番 パー5 537ヤード(2)

9番 パー5 537ヤード(1)
 
11番 パー4 338ヤード

11番 パー4 338ヤード(2)

11番 パー4 338ヤード(1)
左ドッグレッグの短いミドル。左フェウェイバンカーは越えるのに210ヤードが必要。ロングヒッターはそのバンカーの少し先のコーナーにある松の上狙い。グリーンの手前と左は池に面していて、右にはバンカーが配されている。グリーンは強い砲台で、左奥が下がっている。左奥にピンがある場合は難易度が増す。
 
13番 パー5 530ヤード

このホールも左に曲がってから右に曲がるダブルドッグレッグのロング。セカンドは左右の松林が効いてくる。グリーンは砲台で右手前にバンカーが配されている。右奥が下った2段グリーン。

 

13番 パー5 530ヤード(3)

13番 パー5 530ヤード(2)

13番 パー5 530ヤード(1)
 
16番 パー4 412ヤード

16番 パー4 412ヤード(2)

16番 パー4 412ヤード(1)
ストレートのミドル。ティショットでフェアウェイが狭く、左の2つのバンカーが効いてくる。グリーンは傾斜の強い砲台で手前は3つの深いバンカーにガードされている。グリーンは縦に細長く、少し受けている。
 
18番 パー4 448ヤード

左ドッグレッグの距離のあるミドル。ティショットはフェアウェイが広いのでできるだけ飛ばしたい。セカンドは一転して難しく、グリーンの左右のバンカーと右の池が効いてくる。グリーンは適度なアンジュレーションが施され、もう一つのリンクスコースの18番との共有グリーンで合計の長さがなんと120ヤードほどある。

 

120ヤードの共有グリーン

18番 パー4 448ヤード(2)

18番 パー4 448ヤード(1)
 
余談
バルセロナ市内から車で1時間30分。市内から1時間に約1本の特急電車でジローナ市まで37分、それからタクシーで40分。メートル表示なのでヤードに換算した。プレー前日はこのPGA カタルニアリゾートに泊まり、車で45分かけて移動してのゴルフ。このゴルフ場はヒルトン系のホテルを併設。このゴルフ場から前日プレーしたプラジャ・デパルスGCへは車で10分と近い。

 レストラン

ヒルトン系ホテル

午後すぐのプレーだったので、滞在ホテルに戻る道の中間点に位置するEls Tinars でディナーをした。このレストランはジローナからタクシーで25分の郊外に位置して、地中海料理を提供する店として評判が高いようだ。



Els Tinars

Els Tinars

Els Tinars

このゴルフ場はトップ100ゴルフコース・オブ・ザワールド(top100golfcourses.co.uk)の2014年度スペインのベスト33位に選ばれている。もう一つのリンクスコースは42位。スペインには2011年時点で422コースある。

設計者のロバート・ボン・ヘギーはアメリカ人で世界で250ほどのゴルフコース設計・改造設計を手掛けている。有名なコースはフランスのレ・ボルドGC、2018年度ライダーカップ開催のル・ゴルフ・ナショナル(アルバトロスコース)、アルゼンチンのブエノスアイレスGCなどがある。アジアでは私の知っているかぎり日本だけしかない。西那須野GC河口湖CCホウライCC宇部72CC‐江畑池コースなどがある。設計者はバンカーリングに特徴があり、“バンカーの魔術師”と呼ばれている。また、彼の設計に関してのポリシーは、プレーヤーからの視線を常に意識し、景観や借景を非常に大事にすることにより、プレーヤーがプレー中にコースに夢中になるぐらいの美しさを提供することである