レ・ボルド ゴルフクラブ
Les Bordes Golf Club

コースデータ
所在地 フランス、パリ南西部
コース長 7009ヤード パー72
コースレート 75.6
プレー日 2018年9月4日
設計者 ロバート・ボン・ヘギー、リック・バリル 
オープン 1986年
キャディ なし
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
5.25
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
5
満足度
6

ソローニュの森、オルレアンの森の近くに位置して、美しい森に広がる大自然に包まれたほぼフラットなコース。56ヘクタール(フランスでディズニーランドの次に大きく、通常広めの18ホールが60コース造れる広さ)の巨大な私有地の森の中に、各ホールがゆったりとレイアウトされている。2021年にはギル・ハンス設計の18ホールのチャンピオンコースと10ホールのショートコースが新規にオープンする。OUTとINで2つのループがあり、時計の反対周に進んで行く。10ホールで池が絡んできて、FWはタイトなホールが多く、左右に密な樹木が並び、ほとんどのホールがドッグレッグで変化があり、距離以上に難しいコース。



クラブハウスからの景観

1番ホールからの景観

FWとグリーン周辺でのバンカーの配置も素晴らく、グリーンの形状とアンジュレーションは独創的で総じて厳しい。パー3の距離は長くないが、4つある中で3ホールは池に面していてチャレンジング。パー4、パー5ではしっかりとしたホール攻略プランとコースマネジメントがなければ好スコアに結びつかない。コースレイアウトになじまない少し不自然な人工マウンドもいくつかあるが、各ホールが森と池でセパレートされていて、戦略性が高く、しかも美しい。プレーヤー数が多くないので、FWにデポットマークがほとんどなく、芝の状態はとても良い。プレー後の満足度がとても高いトップクラスのコースである。


7番グリーン近くの美しい池


12番、パー4

14番FWからの景観

スコアカード
 
1番 パー4 439ヤード

1番 パー4 439ヤード(2)

1番 パー4 439ヤード(1)
やや右ドッグレッグ。池越えのティショットではFWはタイトで両サイドは林になり、左サイドはグラスバンカーがいくつかある。グリーンはほとんどすべてが1つのバンカーで囲まれた、アイランドグリーン。

 

 
2番 パー5 522ヤード

強い左ドッグレッグのロング。ティショット、セカンドとも落し所が狭く、左右は林になる。グリーンはほぼ正方形で、真ん中にマウンドがある。ホール全体にバンカーが1つもないないが、戦略性が高く自然の中に佇む名ホール。

 

2番 パー5 522ヤード(3)

2番 パー5 522ヤード(2)

2番 パー5 522ヤード(1)
 
3番 パー4 388ヤード

3番 パー4 388ヤード(2)

3番 パー4 388ヤード(1)
右ドッグレッグの美しいミドル。左サイドに2個のFWバンカーがあり、FWはタイト。ティショットではそのバンカーのすぐ右がベストポジションで、セカンドでのグリーンへのベストアングル。グリーンは斜めの2段形状で、手前と右サイドはバンカーでガードされている。グリーン周りの景観は絵葉書になるほど素晴らしい。
 
4番 パー3 165ヤード

4番 パー3 165ヤード(2)

4番 パー3 165ヤード(1)
グリーン手前から右サイドは池に面している、セミアイランドグリーン。グリーン左サイドからの寄せは易しくない。

 

 
5番 パー4 438ヤード

5番 パー4 438ヤード(2)

5番 パー4 438ヤード(1)
ほぼストレートホール。ティショットは池越えで、左サイドにバンカー、右サイドに池があり、上下の2段FWで上の段(グリーンまで190ヤードから)に飛ばせば、セカンドが楽になる。グリーンは少し砲台の2段形状で、2個のバンカーでガードされ、右サイドはブッシュがある。
 
6番 パー4 385ヤード

6番 パー4 385ヤード(2)

6番 パー4 385ヤード(1)
やや右ドッグレッグのタイトなミドル。ティショットでは右サイドに長いバンカー配されている。グリーンは細長く、奥行きは44ヤードもある。グリーンの手前から右サイドにある大きなバンカーが効いている。グリーン面の真ん中右部に円形の窪みがある。
 
7番 パー5 551ヤード

名物ホール。三日月のように左へ左へと曲がっているタフなロング。ティショットはストレートで左サイドは池、右サイドは林になり狭い。セカンド地点からFWは分断されていて、左に90度曲がっている。ティショットで距離が出ると、200ヤードから220ヤードのセカンドでグリーンに届くが、セカンンド地点からグリーンは斜めの形状で手前は池に面し、奥は2個のバンカーでガードされているので、リスクは伴う。セカンドで刻むか、グリーンを狙うかの決断に迫られる。刻めばパーは難しくないが、攻めればイーグル、バーディはあるが、ダブルボギー以上もありえる。素晴らしい“リスクと報酬”ホール。

 

7番 パー5 551ヤード(3)

7番 パー5 551ヤード(2)

7番 パー5 551ヤード(1)
 
8番 パー3 156ヤード

8番 パー3 156ヤード
綺麗で短いショート。グリーンは縦に細長く、手前は池に面し左サイドに2個のバンカーが配されている。

 

 
10番 パー5 512ヤード

やや左ドッグレッグの短めのロング。ティショット、セカンドとも両サイドに林とブッシュがあり、正確なショットが必要。特に、セカンドでは左サイドから2つの大きなバンカーがFWに居食い込んでいるので、落し所が限定される。グリーンはコースで一番高い所に位置して、手前を2つのバンカー、右サイドは下りスロープの深いラフでガードされている。受けグリーン。

 

10番 パー5 512ヤード(3)

10番 パー5 512ヤード(2)

10番 パー5 512ヤード(1)
 
11番 パー4 399ヤード

11番 パー4 399ヤード(2)

11番 パー4 399ヤード(1)
急な左ドッグレッグの美しいホール。ティショットでは左サイドに池とバンカーがある。ロングヒッターは左バンカーのすぐ左のFWに打つこともできる。その場合ティショットは池越えになる。グリーンは縦に長く、手前を左から池が食い込んでいる。

 

 
14番 パー5 558ヤード

もう一つの名物ホールで、やや右ドッグレッグの難しいロング。ティショットでは左右に池とブッシュがあり、FWはタイト。セカンドも落し所が狭く、左サイドに池、右サイドに2個のバンカーがある。グリーンは池に囲まれたアイランドグリーンで、奥行きが35ヤード、横幅も35ヤードほどしかないので、セカンドでグリーンを狙うロングヒッターは、緊張を強いられる。セカンドを刻んだ時の池越えのサードも簡単ではない。

 

14番 パー5 558ヤード(3)

14番 パー5 558ヤード(2)

14番 パー5 558ヤード(1)
 
15番 パー4 437ヤード

15番 パー4 437ヤード(2)

15番 パー4 437ヤード(1)
スコットランド風のストレートのミドル。ティショットではFW左右にフェスキューの草が密集していて、右サイドに長いバンカーと、左右にいくつものマウンドもある。グリーンは縦に細長く、左右に5個のマウンドとフェスキューのラフでガードされている。

 

 
17番 パー4 454ヤード

17番 パー4 454ヤード(2)

17番 パー4 454ヤード(1)
右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは左右に林がある。セカンドが難しく、縦に細長い45ヤードの奥行きがあるグリーンを、手前から右サイドを大きなバンカー、左サイドを森でガードされている。

 

 
18番 パー5 447ヤード

18番 パー5 447ヤード(2)

18番 パー5 447ヤード(1)
右ドッグレッグ。ティショットは左右は林でタイト。セカンドは池越え。グリーンは小さく、三日月の形で奥行きがあまりなく、左サイドと奥にバンカーが配されている。グリーンお右サイドも池になる。

 

 
余談
パリからほぼ南に2時間。オルレアン市から南西に40分。プライベートクラブでメンバー同伴が必要。メートル表示なので、ヤードに換算している。



練習場


レストラン

レストラン

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度フランスでのベスト100コースで第2位、ヨーロッパ大陸ベスト100コースで第6位。フランスには600ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。

アメリカ、テキサス出身のロバート・ボン・ヘギー設計での他のフランスでのコースでは、ロイヤル・ムージャンGC、クルソンGC、ル・ケンファホフGC、2018年度ライダーカップ開催のル・ゴルフ・ナショナル(アルバトロスコース)がある。日本では河口湖CC西那須野GCホウライCC、アルゼンチンではブエノスアイレスGC、スペインのエンポンダGC(フォレストコース)などの良い作品を残している。



Domaine de La Helliere

Domaine de La Helliere

プレー前夜はDomaine de La Helliereに泊まった。ホテルからコースまで南に12分。