中山温泉 GC、ジャック・ニクラス・コース Chung Shan Hot Spring Golf Club (Jack Nicklaus Course) 中山温泉高尔夫俱乐部、新场 |
コースデータ | ||||||||||||||||
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評価 | ||||||||||||||||||
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丘陵コース。36ホールのゴルフ場で、もう一つのパーマーコースよりフェアウェイが広く開放感がある。バンカー、ウォーターハザードが戦略的に配置されていて、コースを表情豊かにしている。すばらしいレイアウトで印象に残るショート、ミドルホールは多いが、パーマーコースのような個性的なロングホールがあれば、もっと完成度は高くなると感じた。それでも一級品のコースには間違いはなく、最終18番は世界のベスト500ホールに選ればれても不思議ではないすばらしいホール。ニクラウス設計のコースを数多くプレーした経験から言えるのは、高いフェードヒッター向きのコースが多く、このコースも同様にフェードヒッター向きと感じた。 | ||
ティグランドからグリーン左端まで巨大なバンカーが伸びていて、池の代わりのハザードを形成している。背後に控える雄大な山を望んでのショットは格別に気持ちが良い。 | ||
大きな池がフェアウェイ右サイドから、グリーン手前まで迫り出している。 | ||
軽い右ドッグで、やや打ち上げの距離のあるミドルホール。しかもグリーン手前は大きなバンカーが待ち構えており、セカンドショトは3番ウッドなので高い球を打たなければ、パーセイブは難しい。 | ||
フェアウェイ両側にあるフェアウェイバンカーが印象に残るホール。横長のグリーンは砲台になっていて、高くて止まるセカンドショットが必要。 | ||
ティショットはやや打ち下ろしで、フェアウェイはタイトでしかも、左にあるフェアウェイバンカーが絶妙に効いている。セカンドは左足下がりのつま先上がりという複雑な傾斜でミドルアイアンなどを使う。どのような球筋でグリーンを狙うか、想像力を十分働かせなければならない。 | ||
池越えの美しいショートホール。グリーン左は池で、右に逃げると大きなバンカーが待ち構えている。 | ||
ティショットは豪快な打ち下ろしの右ドッグレッグ。池越えの距離のあるセカンドが残り、少しでも左に曲げれば池の餌食になる非常にタフなホール。グリーン右サイドに逃げればバンカーが待ち構えている。砲台グリーンと池の間にある渚バンカーは印象的で、池、渚バンカーと砲台グリーン、そして背後に控える静かな町並みと雄大な山の絶妙なコントラストが複雑に交錯して、独特の美しさを醸し出しているすばらしいホール。 | ||
クラブの運営はしっかりしていると聞く。中国国内ではめずらしいことにキャディのレベルが高く、しっかり教育されている。全く趣が違うアーノルド・パーマー設計の18ホールが別にある。距離はメーター表示なので注意が必要。 1993年オープン時にジャック・ニクラスと同じ組で18番をプレーした私の友人がいて、ニクラウスは、なんとパーシモンドライバーでティショットを打ち、セカンドショットは池越えになり、7番アイアンでピン横5メートルにオンさせたようだ。設計者の意図に反してこの難しいホールをしっかり征服している。この時使用したパーシモンドライバーは今でもクラブハウスに飾られている。 他の中国でのジャック・二クラス設計のコースは、華彬国際(パインバレー・インターナショナル)GC、上海リンクスG&CC、蘇州中興(蘇州サンライズ)GC、スプリングシティ(春城)G&LR – マウンテンコース、杭州西湖国際(杭州ウエストレイク・インターナショナル)G&CC、重慶キングラン南山GC、南湖GCC、ミッションヒルズGC・ワールドカップコース、梡櫚島(パームアイランド)GC、江門五邑蒲葵GCなどがある。
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3番 パー3 207ヤード