セレター カントリークラブ
Seletar Country Club

コースデータ
所在地 シンガポール
コース長 7070ヤード パー72
コースレート 74.7
プレー日 2022年12月14日
設計者 クリス・ピットマン 
再設計者 ゴルフプラン社
オープン 1994年
キャディ なし
ゴルフカート あり (FW走行可)
評価
総合評価
4.50
コースレイアウト
4
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
5

シンガポールの北部に位置し、ローワーセレター貯水池の美しい風景が見える起伏に富んだパークランドコース。高低差が約20メートルほどある。開場25年目に一般道路の拡張とコースのメンテナンスのための水源をクラブ側で確保するために、18カ月に渡るコースの大改造が2019年に始まった。コースの面積が136エーカーから4割も縮小したのに関わらず、ゴルフプランのケブン・ラムジーとデビッド・デールの手腕により、コースはより良くなっている。OUTは外側を一周するループで貯水池やコースの橋に長く近づくため、より記憶に残るホールが多く、INは中央部にルーティングされている。改造後のバンカーは比較的小さく、ほとんどがショットの前に確認できるようにしている。多くのホールで水が絡み、バンカーの配置も良く、チャレンジングで戦略性が高いコースである。全てのバンカーは小さめ。パスパラム芝のグリーンは転がり良い。



4番グリーンから望む広大な貯水湖

6番、パー3


9番グリーン


15番ホールからの景観

16番グリーン周りからの景観

スコアカード
 
1番 パー4 424ヤード

1番 パー4 424ヤード(2)

1番 パー4 424ヤード(1)
右ドッグレッグ。ティショットは池越えで、その池は右サイドにもあるが、大きなスライスボールでなければ入らない。FW右サイドをガードしているバンカーは効いてくる。グリーン左手前にバンカーがある。グリーンは左手前から右奥へと斜めに長い形状で。真ん中を尾根が横切り、手前の面は受けていて奥の面は右奥へ下っている。
 
2番 パー3 214ヤード

2番 パー3 214ヤード(2)

2番 パー3 214ヤード(1)
チャレンジングなショート。ティショットは打ち下ろしで池越え。グリーンは縦長でアンジュレーションが強い。グリーン左にその池が伸びているので、大きく曲がるフックボールに注意。グリーン右には小さなバンカーで守られている。
 
3番 パー4 457ヤード

やや右ドッグレッグの距離があり、とても難しいミドル。ティショットでは左のバンカーが効いてくる。セカンドは池越えになり、左手前から右奥へと斜めに置かれたグリーンの前面は池に面し、奥行きもあまりなく、グリーン奥にはバンカーが横たわる。セカンドを刻むには池があまり絡まないグリーン左手前の花道が良い。グリーンは2面あり。右奥の面は池の方へ右傾斜しているので、ピンが右奥の面に切られると難度が更に増す。

 

3番 パー4 457ヤード(3)

3番 パー4 457ヤード(2)

3番 パー4 457ヤード(1)
 
4番 パー5 547ヤード

4番 パー5 547ヤード(1)
やや左ドッグレッグの素晴らしいロング。ティショットの落下地点からグリーンまで左サイドはすぐ池になる。ティショットでは左の池だけでなく、右のバンカーも効いてくる。FWは若干左に傾斜している。グリーン手前70ヤードからホールは左に曲がっている。ロングヒッターがセカンドでグリーンを狙う場合は左の池を避けて、ドローボールで攻めるのがより安全だが、その場合グリーンフロントエッジ30ヤード前に配されたクロスバンカーに捕まる可能性が高い。セカンドを刻む場合はそのクロスバンカーの右か、右手前が良い。グリーンは砲台で縦長の3段形状で、左サイドに2個、右サイドに1個のバンカーがあり、グリーンの左サイドはすぐ池になる。
 

右後方から見るグリーン

4番 パー5 547ヤード(3)

4番 パー5 547ヤード(2)
 
5番 パー4 315ヤード

ストレートの短いミドル。ティから270ヤードの飛距離でグリーン手前の池に捕まる。グリーンは右手前から左奥へと斜めに細長く、グリーンの手前から左サイドはすぐ池がある。グリーンは2段形状で左奥の段は左に配されたバンカーと池の方へ右から左に傾斜している。

 

横から見るグリーン

5番 パー4 315ヤード(2)

5番 パー4 315ヤード(1)
 
6番 パー3 222ヤード

6番 パー3 222ヤード
長くてタフな池越えのショート。グリーンは手前と奥の2段形状で、3個のバンカーでガードされている。
 
7番 パー5 547ヤード

7番 パー5 547ヤード(2)

7番 パー5 547ヤード(1)
名物ホール。やや右ドッグレッグで、ウォータ―ハザードが2回FWを横切るロング。ティショットでは左右に池がある。セカンドは右の池に注意。サードは池越え。ロングヒッターは2オンを狙えるが、グリーンの手前と左右はすぐ池なので、直接ルートはかなりのリスクを伴う。グリーンは微妙なアンジュレーションがあり、左はバンカーも配されている。グリーン背後の滝が美しい。
 

グリーン背後の滝

7番 パー5 547ヤード(4)

7番 パー5 547ヤード(3)
 
10番 パー5 535ヤード

左ドッグレッグ。ティショットでは左右のバンカーが効いてきて、FWは左傾斜。セカンド地点からグリーンまでは打ち下ろしなので、ロングヒッターは2オン可能だが、グリーン左右手前にバンカーがあり、花道は狭い。グリーンは縦長の2段形状で、右サイドは下りスロープのラフと池でガードされている。

 

10番 パー5 535ヤード(3)

10番 パー5 535ヤード(2)

10番 パー5 535ヤード(1)
 
12番 パー4 460ヤード

12番 パー4 460ヤード(2)

12番 パー4 460ヤード(1)
ほぼストレートの長いミドル。ティショットではFWは右傾斜。セカンドは打ち下ろし。グリーンは縦長で緩やかな傾斜の3段形状。グリーンの左右にバンカー配されている。
 
15番 パー4 427ヤード

ほぼストレートのタフなミドル。ティショットはやや打ち上げで池越えになり、右サイドにバンカーがある。グリーンの左サイドは池に面し、グリーン右手前の2個と奥の1個のバンカーにもガードされている。グリーンは手前が広く左奥へ狭くなっている。セカンドの距離と正確性が要求されるホール。

 

15番 パー4 427ヤード(3)

15番 パー4 427ヤード(2)

15番 パー4 427ヤード(1)
 
16番 パー4 401ヤード

左ドッグレッグの緩やかな打ち上げ。ティショットでは左右に3個のバンカーが待ち構える。グリーンは少し砲台の2段形状で、手前と左右はバンカーでガードされている。

 

16番 パー4 401ヤード(3)

16番 パー4 401ヤード(2)

16番 パー4 401ヤード(1)
 
余談

シンガポール国際空港よりほぼ西に20分、シンガポール中心地から北に25分。プライベートクラブなので、プレーにはメンバー同伴が必要。距離はメートル表示なのでヤードに換算した。



レストラン

テラス・レストラン


朝食

朝食

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度シンガポールでのベスト10コースで第9位。シンガポールには20弱のコースがある。クリス・ピットマンクリス・ピットマン設計の他のシンガポールのコースは、セントーサGC・タンジョンコース(改造前) 、オーキッドCCタナメラCC・タンピネスコース(改造前)などがある。


Taste Paradise


Taste Paradise

Taste Paradise

プレー前日はオーストラリアのシドニーでプレー後、夜中便に乗り、早朝シンガポールに着きプレーした。同じ日の午後はシンガポールアイランドCCザ・ニ ューコースでプレーした。2つのゴルフ場の移動はほぼ南に18分。2コースをプレー後に夕食はアイオン・オーチャードという巨大ショッピングモールの中にあるTaste Paradiseに行った。フカヒレスープ、高級魚ガルーパなど、香港での人気中華店と同じ味で、レストラン内の雰囲気も良かった。